実家を掃除したい!帰る場所をきれいに保つ方法

一人暮らしを始めたり、結婚を機に新しい場所で暮らし始めたことで、なかなか実家に帰ることができないという方は多いかもしれません。

両親が高齢の方は、なにかと心配な事も多いかと思います。

今、実家の掃除問題で頭を悩ませている方が増えているそうです。

今回は、実家を掃除したい!と思っていてもなかなか行動に移せない方の為に掃除のポイントや掃除していない家の問題点などをお伝えしていきたいと思います。

実家が汚い?!掃除したいけどできない事情

冒頭でお伝えしたように現在、実家の掃除問題で悩んでいる方が増えています。

実家で両親と一緒に暮らしていた頃は、毎日の掃除が当たり前だったけれど、実家を出てから久しぶりに帰ってみると、ひどく汚れていてショックを受けたという方も少なくないそうです。

両親が高齢になり、「掃除したい」と思っても若かったときのように家事を十分にこなせなくなってしまったということが良くある原因です。

また、子供が巣立ったことで、張り合いが無くなり、燃え尽き症候群のようになって、家事をする気が起こらなくなってしまったという理由もあるそうです。

特にペットを飼っている家庭は、ペットの毛やフンなどの掃除を毎日しなければいけないため、高齢の方にはそれだけで重労働になってしまいます。

久しぶりに実家に帰って、汚れていたら頭ごなしに咎めるのではなく、事情を汲んで、掃除を手伝ったり話し合うということが大切です。

実家を掃除したい!優しい一言で円滑に解決を

久しぶりに実家に帰ってみると、掃除ができておらず、よかれと思って勝手に掃除したという経験のある方もいると思います。

ただ、逆の立場になって考えてみると、自分たちの生活領域を掃除されるというのはあまり良い気持ちがしないという方も多いのではないでしょうか。

いくら血のつながった両親といえども実家を出てからは、両親の家庭ができあがっています。

汚れが気になって掃除をする際は、「お母さん、毎日、大変だろうから今日ぐらいは休んでいていいよ」といったように、気遣う一言をかけてから手伝うようにしましょう。

このようにすることで、両親の気持ちも和らぐと思います。

また、両親も掃除したいと思ってもさまざまな事情でできていないという場合が多いので、

「掃除してもらって申し訳ない。」
「掃除していないことを咎められているようで辛い。」

といった、うしろめたい気持ちを抱かせないことが大切です。

お子さんがいる方は、子守りをしてもらうお礼にといった形を取るのも良いかもしれません。

実家を掃除したいけどできない!世代間ギャップが壁に

ちょっと帰らない間に、実家が「物で溢れかえっていた」という経験はないでしょうか。

上の世代は、物を大切にする方が多いので、使わなくなった物でもなかなか捨てられないというケースが多いようです。

また、高齢になり、判断能力が低下し、取捨選択ができなくなってしまったというような深刻なケースもあるので、注意が必要です。

実家に物が溢れてしまって、掃除したいけどできないという方は、以前、自分の部屋だったスペースから片づけ、掃除を始めると良いでしょう。

両親の前で自分の部屋にあった不要な物を捨てることで、自分たちにもいらない物があるのかもしれなと認識してもらうことが効果的です。

円滑に片づけをするには、両親に必要な物と必要でない物、そして判断しかねる物を聞きながら仕分けるという方法があります。

この方法を取るとこで、仕分けている間に、本当に使う物はどれなのか見極める力が培われていきます。

一通り仕分けが終わったあとで、改めて判断しかねる物を見てもらうと、本当に使う物だけを残すことができるでしょう。

会話をしながら片づけることで両親とコミュニケーションと取ることもできるのでおすすめの方法です。

実家を掃除したい!汚れた家の深刻な背景

これまでお伝えしてきたのは、両親が健在で比較的解決しやすい事例でした。

しかし、両親のどちらかが他界し、一人暮らしの親御さんがいる方で、実家が雑然とした状態になっている方は、深刻な問題が潜んでいるかもしれません。

現在、一人暮らしの高齢者で、自分の身の回りの世話を放棄してしまう「セルフネグレクト」が社会問題になっています。

原因としては、配偶者と死別したことや、子供が自立し実家を出たことで、生活していく意欲をなくしたり、認知症やうつ病を発症していることなどが挙げられます。

掃除したいと思っても判断能力の低下によりできず、家がごみだらけになってしまうというケースもあります。

セルフネグレクトに陥った方の中には、周りに迷惑をかけたくないという理由から誰にも相談できず、最悪の場合、孤独死してしまうケースもあります。

高齢で体が弱っている状態で不衛生な場所で生活することは、肺炎や感染症を引き起こす危険もあります。

実家に帰った際、洗い物が溜まっていたり、ごみが捨てられず放置されていたりと、少しでも異変があったら、すぐに親御さんに生活状況を聞くことが大切です。

年に一回、帰っているから安心だろうと思っている方もいるかもしれませんが、一人で閉鎖的な空間で生活をしていると、症状がどんどん進行していってしまいます。

深刻な状況になる前に、実家に帰ることが難しいようなら定期的に電話をし、変わった様子がないか確認することが大切です。

短時間で実家を掃除したい!ポイントをご紹介

実家が一軒家で、広く、どこから手を付けたら良いかわからないという方も多いかもしれません。

また、実家から遠方に住んでいて、なかなか実家に帰ることができないという方は、一気に掃除したいと考えているのではないでしょうか。

実家に帰る貴重な時間を最大限に利用し掃除するためには、まず、置いてある物を片づけます。

先ほどお伝えしたように、物が溢れてしまっている家は、両親とコミュニケーションを取りながら仕分けをし、いらない物を処分してしまいます。

掃除しやすい環境を整えることで、親御さんも掃除しやすくなります。

次に、部屋の上から下に掃除していきます。

具体的には、カーテンレールや照明の上に溜まったほこりを床に落とし、一気に掃除機で吸い取るというやり方です。

メインの部屋が終わったら、家族で実家に訪問している場合は、手分けして掃除してみましょう。

お母さんは台所、お父さんはお風呂場、子供は廊下を競争しながら水拭きといったように同時進行で行います。

水回りやお手洗いは時間がかかってしまうので、汚れに漂白剤を噴射し時間を置いてから一気に流すと、時間短縮になります。

丸々、自分たちでやってしまうのではなく、親御さんができそうな作業はやってもらうと、親御さんのやってもらって申し訳ないという罪悪感も薄まりますし、コツなどを見ながら覚えてもらうことができます。

実家を掃除したい!解決後もアフターケアを

実家を掃除しやすい状態にしてから、家族で大掃除。

これで一件落着ではありません。

また、半年後、一年後に帰ったとき、以前のように汚れた状態に戻ってしまっては根本的な解決になりません。

高齢者が掃除を怠ってしまう理由のひとつに、掃除機が重いという点が挙げられます。

腰を痛めていたり、筋力が衰えている方にとって、掃除機掛けは重労働です。

この問題を解決し、きれいにした状態を負担なく維持してもらうために、自動掃除型ロボットをプレゼントすることをおすすめします。

今は、ごみを吸い取るタイプのほかに、水拭きできるタイプもあるので、余裕のある方は両方、プレゼントしてみてはいかがでしょうか。

掃除したいと思っても難しい状況の親御さんにうれしい親孝行になると思います。

実家を掃除したい!問題と解決法まとめ

お伝えしたきたとおり、掃除ができていない家には、さまざまな原因や問題が隠れています。

親御さんに元気で長生きしてもらうためには、生活環境を整えることが大切です。

この記事を読んで、実家を掃除したい!

と思ってくださった方は、お伝えしてきた方法をできることから始めてみてください。

今回の記事が皆さんのお役に立つことができれば幸いです。