洗濯機を回しても、毎回排水のときに『ピピピッ!』と止まっちゃう!
ほかにもやならきゃいけない家事は山のようにあるのに・・・
こんなことでイライラしたくないですよね?
洗濯機が排水できずに止まる原因は、実は排水弁のつまりが原因かもしれません。
洗濯機の排水弁とは?
ご存知のとおり、洗濯機は洗いやすすぎをするたびに、水を溜めたり排水したりします。
しかし、どうやって水を溜めたり排水したりしているのか知っていますか?
洗濯機の水量をコントロールする鍵になるのが、『排水弁』です。
『排水バルブ』と言うこともあります。
排水弁は、洗濯機の外側からは見えないところにあります。
排水弁は、水を溜めたいときには閉まり、排水したいときには開くようになっています。
まさに、水門のような役割です。
排水弁は、排水が終わると自動で閉まりますが、実は洗濯機の中の水が無くなったのを感知しているわけではありません。
排水の終わる時間をあらかじめ計算して、時間で閉まっているのです。
それも、正常なスピードで排水できた場合の時間計算です。
そのため、新しい洗濯機の場合は何も問題はないでしょう。
しかし、何年も使い込んでいる洗濯機は、排水弁がつまりを起こしている可能性があります。
排水弁がつまりを起こすと、排水のスピードが遅くなってしまいます。
排水弁の閉まるタイミングが水位ではなく時間となると、時間がくれば水が残った状態であっても排水弁は閉じてしまうということです。
そうなると、水が残っているにも関わらず排水弁が閉まり次の動作に移ってしまうことになります。
そんな状況に陥らないためにも、洗濯機の排水弁のつまりは、日頃から取っておく必要があります。
排水ができない原因は排水弁のつまりだった
排水弁が開くと、そこから水が流れて排水が始まります。
しかし、排水弁に異物がつまっていたらどうでしょう?
排水弁が開かない、もしくは半開きで固まってしまったら、水は思うように排水されません。
流れが止まって、「ピピピッ!」と停止してしまったり、汚水が残ったままですすぎが始まったりしてしまうのです。
洗濯機を回すたびに、「ピピピッ!」と止まる音が鳴る不快感は本当に嫌ですよね。
では、洗濯機の排水弁のつまりは、どうして起こってしまうのでしょう?
それは、洗濯物のポケットに入っていた小銭やヘアピン、衣類から取れてしまったボタンなどが髪の毛や埃と絡まって、知らず識らずのうちに排水弁のつまりになってしまうということです。
とはいえ、毎日のことです。
ポケットに何か入っているかちゃんと調べているつもりでも、うっかり見落としていることは、誰にだってあるでしょう。
ボタンが取れていても洗濯槽に残っていなければ、「昨日、どこかで落としてしまったのかも?」と思うくらいで、まさか排水弁のつまりを起こしているとは思わないのが普通です。
ということは、洗濯機の排水弁のつまりは、どこの家庭でも起こりうることと言えるのです。
つまりの元は排水弁の他にもある
排水ができない原因は、排水弁以外の場所のつまりの可能性もあります。
1.排水ホースのつまり
排水ホースの中に、髪の毛や埃などのヘドロがつまっていることもあります。
また、排水ホースが折れ曲がったりつぶれたりして、つまりの原因になっていたりもします。
定期的に排水ホースのお掃除を心がけましょう。
・排水ホースの掃除方法
①排水ホースを取り外します。
②大きめのタライなどに排水ホースを入れ、パイプユニッシュを流し入れて漬け置きします。
③ドロドロのヘドロが出てきたら、掃除完了です。
2.排水溝のつまり
排水ホースを排水溝から抜き取り、ペットボトルなどに水を入れて排水溝に流してみましょう。
うまく流れてくれますか?
これで流れていかないとなれば、排水溝がつまりを起こしているということです。
洗濯機を買ってから5年以上経っている場合は、このケースが多いみたいですね。
排水溝のつまりがあるようでしたら、排水溝の「トラップ」と呼ばれる部分を掃除すると、改善することが多いです。
・排水溝トラップの掃除方法
①まずは、目皿と排水筒をopen方向に回して外します。
硬い場合はドライバーなどを使うといいでしょう。
②排水ガイド筒と平パッキン、仕切り筒を外して①で外したものと一緒に洗います。
③排水溝回りも綺麗に掃除します。
④外したときと逆の順で、パーツを戻します。
パーツの取り付け方が分からなくなると困るので、外すときに携帯カメラなどで撮影しておくと分かりやすいです。
洗濯機の水が溜まらないのも排水弁のつまりが原因
夜寝る前に洗濯機を予約しておき、朝起きてから洗濯物を干そうと思っていたのに、洗濯機が回りっぱなしで止まっていないこと、ありませんか。
それも、「チョロチョロ~!」っと水が出っ放しになっている音がしていたら、水道代が心配になってしまうことでしょう。
排水弁のつまりで「排水ができない」ときは、洗濯機が止まるだけで済みます。
しかし、「水が溜まらない」という症状のときには、水が出っぱなしになり水道代がかさんでしまうこともあります。
洗濯機に水が溜まらないときも、排水できないときと同様、排水弁のつまりが原因であることが多いです。
ヘアピンや小銭などが、排水弁に挟まって、閉じることができない状況になってしまっているのです。
そうなってしまったら、早めに排水弁のつまりを解消しましょう。
洗濯機の排水弁のつまり、セルフ掃除法
それでは、セルフで排水弁を掃除できるように、パイプユニッシュを使う掃除法をご紹介していきます。
①まずは、ドラッグストアでパイプユニッシュを買ってきます。
パイプユニッシュは酸性洗剤と混ざると、塩素などの有毒ガスを発生させてしまうので、洗濯機に入れる前に部屋の中を充分換気しておきましょう。
②洗濯槽に水が残っていたら、酸性洗剤が残っている可能性があります。
洗面器などで、しっかり水をすくい出しましょう。
③水がなくなったら、パイプユニッシュをまるごと1本、入れてしまいましょう。
全部入れたら、脱水を1~2分間回します。
こうすることで、パイプユニッシュの液が排水弁の近くまで流れていきます。
④そのまま、電源を切って30分間つまりが取れるまで漬け置きします。
⑤洗濯槽の半分くらいまでお湯を入れます。
そのまま、脱水を1~2分間かけます。
⑥上手くできたら、ホースからドロドロのヘドロが出てきます。
汚れがあまり出てこないときは、またお湯を入れて脱水をかけることを何度か繰り返してください。
徐々に汚れが溶けでてくると思います。
⑦しっかり排水できたら、最後に何も入れずに洗濯コースを1回かけてください。
綺麗な水で洗濯機を洗い上げましょう。
これで、排水弁のお掃除は完了です。
髪の毛くずや埃、ヘドロの汚れがスッキリ落ちたのではないでしょうか。
もし、このお掃除を試してみてもつまりが取れない場合は、ヘアピンや金属片などがつまっている可能性があります。
そのときは、速やかに修理業者に委託しましょう。
洗濯機の排水弁の修理費はどれくらい?
自分でお掃除をしても、洗濯機の排水弁のつまりが解消しなかったときは、修理業者に来てもらうのがベストだと思います。
しかし、修理費は一体いくらかかるのか、金額が分からないと不安ですよね。
実際、修理してみて費用がかさんでしまい、「これだったら新しい洗濯機を買ったほうがよかったのかも。」と後悔する人もいるようです。
安易に修理業者を呼ぶ前に、修理費はだいたいどれくらいかかるのでしょうか。
相場を知っておきましょう。
修理費は、
①技術費 6000円
②出張費 6000円
③部品代 定価
程度が、最低ラインの金額です。
洗濯機の使用年数によっては、買ったほうがお得な場合もあるので、よく考えてから依頼することをおすすめします。
また、水漏れ業者に依頼すると、見積り・出張費が無料でできるところもあります。
まずは見積りを出してから修理するというのも、いいかもしれません。
洗濯機の排水弁のつまりを解消してスッキリ!
いかがでしょうか?
洗濯機がうまく排水できない、または水が溜まらないときには、まず、どこがつまりの原因なのかを探ってみることです。
つまりの原因が排水弁にあるのか、排水ホースなのか、はたまた排水溝なのか、原因がわかれば対処法も見つかります。
自分で解決できないときには、業者に委託するのも良いですね!
見積り・出張費が無料でできる業者もあります。
また、洗濯機の使用年数が長い場合には、買い替えも視野に入れましょう。
しっかり考えて、より良い方法で洗濯機の排水弁のつまりを解消できるといいですね。