ガラスの破片は危険?刺さるだけじゃなく楽しむことも可能?

  • 2017年9月8日
  • 2019年5月28日
  • 生活

私たちの日常生活には、必要なものであっても、時に危険なものに変わるものがあります。

その1つがガラスではないでしょうか。

今やガラスはあらゆる製品に使われており、私たちの生活とは切っても切れない関係です。
しかし、ガラスの破片と聞くと、刺さる危険なイメージをお持ちの方も多いと思います。

今回は、ガラスの破片の処理や、刺さった時の応急処置だけでなく、ガラスの破片を使ったお楽しみもご紹介していきます。

都市伝説は本当?ガラスの破片は心臓に刺さる?

細かいガラスの破片が刺さり、血管に入り込んでそのまま心臓へ達して死亡…という都市伝説が昔からありますが、実際のところはどうなんでしょう。

結論として、死亡することはないそうです。
しかし、血管に異物が入ったことが原因で死亡する場合はあります。

まず、ガラスの破片が皮膚を貫き、細い血管に入り込む可能性が低いと言われているのです。

よほどの勢いで、血管を狙って打ち込むなら可能性はゼロとは言えませんが、基本的には可能性が低いと言えるそうです。

それに血管を流れるほどの大きさの破片だと、心臓に刺さらないようなのです。

どちらかというと、汚れが付いている破片が刺さることが原因で炎症を起こし、腫瘍ができる可能性が高くなってしまうと言われているのです。

しかし、破片が体内に残っている可能性があるなら、病院で診てもらいましょう。
わずか数ミリの破片でも、時間が経つと痛み出すことがあります。

そして、時間の経過とともに取り除くのが難しくなるので、早いうちに受診することをおすすめします。

これらのことから、この都市伝説は「ガラスの破片は危険だから気をつけましょう」という言い伝えとも考えらますね。

刺さるだけじゃない!赤ちゃんがガラスの破片を飲み込んだら

赤ちゃんは何にでも興味津々で、目につくものを口に入れる時期があります。

その結果、刺さることはなかったとしても、赤ちゃんがガラスの破片を飲み込んでしまう可能性も十分あり得ます。

飲み込んですぐだと吐かせて破片を出そうと思ってしまいがちですが、無理に出そうとすると、食道が傷つく恐れがあります。

細かい破片だと、大抵が便に混じって出てきますが、念のためまずは病院へ連れて行きましょう。

連れて行く前にまずは病院へ連絡し、状況を説明すると、何科で受診すればよいか、または病院へ連れていく際に気をつけること等を教えてくれると思います。

まだ喋ることができない赤ちゃんならなおさら、親の判断だけでなく専門の機関に相談することをおすすめします。

また、子供が窓ガラスに突っ込み、割れる事故も多いです。
なるべく窓の近くでボールや棒状のものを使って遊ばせないようにしましょう。

窓の近くの椅子で遊んでいる時にバランスを崩し、椅子ごとガラスに突っ込むこともあります。
この椅子のように、硬くて重いものだと簡単に割れてしまいます。

今一度部屋の状態を確認して、子供が自由に遊べる空間を作りましょう。

ガラスが割れてしまった!破片の処理方法を覚えておこう

●ガラスが割れて破片が飛び散った場合の処置の例(グラスや花瓶)

①足を守る

スリッパ or 厚手の靴下をはきましょう。

②ペットや赤ちゃんがいる場合は、別の部屋に移動させる。

移動させるときに、手や足にガラスがついていないかも確認しましょう。
うっかりガラスが落ちている部屋に入ってこないように、ベビーゲート等を設置します。

③破片を集める

大きな破片は手で集め(軍手等で手を守りましょう)、小さな破片はほうき等で集めましょう。

集めた破片は、新聞紙や紙袋で包みます。
その後の廃棄方法は、各自治体のルールに従ってください。

④掃除機で吸い取る

ガラスが割れると、思っている以上に飛び散っています。
そのため、部屋中を掃除しましょう。

このときは、ガラスの破片が絡まるのを防ぐため、ヘッド部分を外して掃除機をかけます。
その後、ヘッド部分を装着して再び掃除します。

⑤雑巾がけ

念のため、雑巾がけをしておくと安心です。

この時雑巾にガラスの破片がついていることもあるので、拭いた後の雑巾は捨てましょう。

また、毛の長いカーペットは要注意です。
中に入り込んで、時間が経って刺さることもあります。

近くに衣類があった場合は、外で叩くか、粘着クリーナー(通称コロコロ)で掃除しておきましょう。

ガラスの破片が刺さった!応急処置を覚えておこう

細かいガラスの破片が刺さった場合は、なるべく早く手当てしましょう。

①指でつまみにくい場合は、ピンセット等を使い取り除きます。

②流水で洗い流し、消毒します。

③絆創膏やガーゼで保護しましょう。

まずは、上記の方法で手当てをしましょう。

また、破片を抜いて時間が経っても、痛みや違和感を感じる場合は、病院へ行きましょう。

破片が小さくても、付着していた汚れにより細菌が侵入し、化膿したり破傷風にかかることがあります。
このように刺さるだけでは済まないこともあるのです。

早めの処置で、傷跡を残さないようにしましょう。

また、大きな破片が深く刺さった場合は、抜かずにそのまま病院へ行きましょう。

痛いとは思いますが、ガラスのおかげで止血が行えていることもあるからです。
その他に自分で抜くと、血管や神経を傷つけてしまう可能性があるので、できるだけ自分で処置をおこなわないようにしましょう。

また、内臓に達している場合は、抜くことで出血がひどくなり、ショック症状に陥ってしまいます。
一刻も早く病院で手当てを受けましょう。

耐熱ガラス製品の取り扱いに気をつけよう!

最近では耐熱ガラスの種類も増え、グラスだけでなく鍋やボウルなど様々です。

しかし、パッと見ただけではわからず、耐熱でないものにお湯を注ぎ、割れてしまうこともあります。
この場合はガラスの破片が刺さるだけでなく、火傷もするでしょう。

また、レンジにかけられる耐熱ガラス製品も多くあります。
牛乳や水を温める場合は非常に便利ですが、子供と一緒に住んでいる場合は注意が必要です。

グラスをレンジにかけているところを見て、子供もグラスで何か温めようとするかもしれません。
耐熱でないグラスをレンジにかけた場合、ヒビが入ったり、割れることもあります。

購入時に貼ってある「耐熱ガラス」というシールや、説明書がなくなってしまうと、一見どちらが耐熱かわかりません。

家族で暮らしている場合は、どれが耐熱かを皆がしっかりと把握できるようにしましょう。

ガラスの破片をインテリアに?刺さる危険なイメージはどこへ?

先ほどまではガラスの危険性をお伝えしてきましたが、ここではそのイメージとは逆のお話をしていきます。

シーグラスをご存知ですか?
その名の通り、海岸で見つけられるガラスの破片です。

元々は海に捨てられたビンの破片ですが、波にもまれるうちに角がなくなり、まるで天然石のような可愛らしい姿になっています。

色も形も同じものは存在しないであろう、このシーグラスをインテリアに取り入れてみませんか。

●観葉植物

水栽培の容器に入れたり、土の表面に入れたりできます。
エアープランツをシーグラスと一緒にガラス容器に入れても、ぐっと雰囲気が良くなります。

●キャンドルホルダー

シーグラスを瓶のまわりに貼り付けたり、筒状に積み上げたものにキャンドルを入れたりできます。

●アクセサリー

ワイヤーやヘンプ紐を使って、オリジナルのピアスやネックレスが作れます。
涼しげなものになりますので、夏にピッタリです。

●モビール

ワイヤーで巻き付けたシーグラスを吊り下げるだけです。
照明と組み合わせると、シャンデリアのようにキラキラして綺麗です。

そのまま浅い容器に入れておくだけでも、夏らしい涼しげなインテリアになります。

砂浜よりも、小石が多く転がっているような場所の方が見つかりやすいようです。

しかし、ゴミが多く捨てられている海岸では、割れてすぐのガラスが落ちていることもあり、手に刺さる場合もありますので、注意してください。

海へ行った際の新たなお楽しみになればと思います。

ガラスと上手に付き合うために、日頃から気をつけたい事

グラスや窓などは、他のガラス製品よりも割れる可能性が高いです。

しかし、少しの工夫で割れにくく、そして破片が刺さる可能性を低くすることはできます。

フローリングは落とした際に割れやすいので、カーペットを敷くのもおすすめです。

また、子供が使うグラスには、強度が高く割れにくいものを選びましょう。

窓ガラスはフィルムを貼ることで、割れても破片が飛び散りにくく、そして防犯や地震対策にもなります。

ガラスに限らず、私たちの身の回りのものは永久的ではありません。
割れたり壊れることを前提に、長く付き合っていきましょう。