ルーターの寿命が来ちゃった?!症状別の対処方法!

今や、とても身近になったインターネット。

PCのためだけでなく、スマートフォンを快適に利用するために、無線LANルーターを設置しているご家庭も多いです。

そんなインターネットには欠かせないルーターですが、調子が悪くなってしまうこともあります。

この症状は故障かな?寿命かな?と思ったら、どんなことをすればいいのかを見ていきましょう。

インターネットに必要なのはルーターだけ?

パソコンの周辺機器には、いろいろなものがありますが、中でも非常にわかりにくいのが「ネットワーク関連機器」ではないでしょうか。

インターネット接続の工事の方が設定してくれて、よく見ると小さい機械がいっぱいある…なんて経験をしたことがある方は多いと思います。

ルーターだけあればいいんじゃないの?と思っている方も、まずは、インターネット接続に必要な機器を見ていきましょう。

・モデム
アナログ(電話回線)の情報をデジタル(パソコン)用に変換する役割をします。

・ルーター
2つのそれぞれ違うネットワークとの間に、データを中継してくれる通信機器といった役割を持っています。

・ハブ
LANを分岐させ、LANに接続できる機器を増やすための役割をします。

どの役割もインターネット接続には欠かせないものですが、中でも大切なのは、やはりルーターです。
インターネットへの接続の調子が悪くなってしまった際、原因が「ルーター」ということも少なくありません。

今回は、そのルーターの寿命や、さまざまな症状についてご説明していきます。

ルーターの寿命はどのくらい?

ルーターにもさまざまな種類が存在します。
そして、ルーターにはさまざまな部品が使われており、その部品それぞれでも寿命が異なるのが現状です。

そのため、ルーターの寿命は、全てのルーターが同じというわけではなく、個体差があるため、ものによっては不具合が出やすいことがあります。

そこで、国内メーカー製のルーターの中には、その不具合を抜きにして「最低でも〇年使用できる」といった意味合いで寿命を謳っている場合があります。

逆に、海外のメーカーでは、「最長で使用できた場合の寿命」を平均の寿命かのように謳っている場合もあります。

つまり、一言に「寿命」といっても、機器が作動しなくなるまで(機械寿命)を指す場合や、そのルーターの持つ能力が下がってしまう(規格寿命)を指す場合があるのです。

そのため、メーカーや製品によって、具体的な期間にかなり差が出ます。

ちなみに、ルーターの寿命は、3~5年程度が一般的と言われており、使用頻度や時間、ルーターを使用する場所の温度や湿度などの環境にもよって変わります。

実際に故障や寿命が疑われる場合は、どのような症状が出ているか注意が必要です。

ルーターの故障や寿命が疑われる症状とは?

では具体的に、ルーターにどのような症状が出た場合、故障や寿命が疑われるのでしょうか。

・インターネット接続が幾度となく切断されるようになってしまった。
・インターネットの接続速度が遅くなってしまった。
・ルーターの不調により、ルーターの再起動を行う回数が増えた。

など、以前に比べて「快適にインターネット接続できなくなった」ということが感じられる場合は、故障や寿命が疑われます。

ただし、スマートフォン・タブレットなど、無線LANルーターにかなり多くの電子機器を接続している場合、電波の干渉が起こってしまうことがあります。

また、ルーターの近くに、テレビ・電子レンジ・固定電話の子機・水槽などがあることでも、うまくインターネット接続できなくなる場合があるので、注意が必要です。

寿命が疑われる症状が出た!内部はどうなってる?

ルーターが故障したり、寿命が疑われる症状が出た場合、具体的にはどの部分が壊れてしまうかご存知ですか?

ルーターに限らず、ほぼすべての電子機器で使用されている「コンデンサー」という部品があります。

コンデンサーの中には液体が入っており、電流の流れを安定させるという役割があります。

この液体は、熱に弱いという性質があるため、電子機器内部で発生する熱によって、徐々にコンデンサーが劣化していきます。

一部、粗悪なコンデンサーを使用している電子機器は、このコンデンサー内部の液体が漏れ出してしまう場合もあります。

こうなってしまうと、メーカーへ修理を出すか、新しいものに買い替えるなどの対処が必要になってきます。

症状なしでも買い替えるのがいい?ルーターの選び方

ルーターに不調を感じている場合でも、「ちょっと放っておくと症状は収まるから」「まだ寿命は来てないだろう」などと、騙し騙し使っている方もいらっしゃると思います。

しかし、ルーターを買い替えることで、各段にインターネット環境が快適になる場合もあるんです。

現在、ルーターは、さまざまな種類が出回っています。

また、昔に比べて通信速度が速いものが増えたことや、接続できる機器が各段に増えたことから、自身のライフスタイルに合ったルーターを選ぶことが可能です。

これらを踏まえて、以下に当てはまる方は、ルーターの買い替えをすることで、接続速度の面やセキュリティの面も含めて、より快適にインターネットを使用できるようになるでしょう。

・通信が切断されることが多くなった。
・通信速度が遅くなることが多くなった。
・無線LANルーターに接続する機器や接続する人が増えた。
・使用中のルーターが古く、暗号化の規格がWEP方式しか対応していない。

なお、暗号化については現在「WEP方式」「TKIP方式」「AES方式」があり、「AES方式」が一番新しく、かつ通信内容が解読される恐れが少ない方式となります。

そのため、セキュリティ対策の意味も踏まえて、ご使用中のルーターが「WEP方式」しか対応していない場合は、これを機に新しいものに買い替えすることを検討されてはいかがでしょうか。

ルーターの寿命を延ばすためにできる事

今お持ちのルーターや、これから新しいルーターを購入する場合でも、せっかく購入したのだから、少しでも長く使用できたらうれしいことです。

ルーターの寿命は、部品などの個体差があるにしても、他に何かを気を付けることで寿命が長くできるのであれば、是非取り入れたいところと言えるでしょう。

ルーターの寿命を延ばすために気を付けたいのは以下の点です。

・熱が発生しにくいようにする。
・発生した熱をしっかり冷やせるようにする。

前述のとおり、ルーター内部の「コンデンサー」という部品が熱に弱いという性質があるため、熱に関する対策が必要になってきます。

では、具体的にはどのような方法があるのでしょうか。

・ルーターのフレームや外装の作りなどを確認し、熱が発生しにくい機器を選ぶ。
・ルーターの周りの通気性を良くし、熱がこもらないようにする。
・夏場などの暑い時期は、エアコンや扇風機がある場所に設置する。
・故障や寿命が疑われる症状が出ていなくても、定期的にルーター周りの掃除をしたり、熱がこもっていないかをチェックする。

このようにルーター周りの環境を整えることであれば、今日からでも実践できそうですね。

しかし、設置場所が限られており、どうしても熱がこもってしまいそうな場所にしか置くことができない場合もあると思います。

そういった場合は、USB接続可能な小型の扇風機を使用したり、ルーター用のクーラーも販売されていますので、検討してみてください。

普段から気を付けてルーターの寿命を延ばそう!

今や必要不可欠となっているインターネットですが、それを支えるルーターも非常に重要な役割を担っています。

ルーターの近くに、他に熱の発生する電子機器がある場合は離して使用しましょう。

また、ホコリが溜まっているようであれば、きちんとホコリを取るなど、熱によってルーター内のコンデンサーが故障しにくい環境を作ってあげまることが大切です。

インターネットの接続が遅いな?という症状が出たと思ったら、ルーターが熱を持っていたという事もあります。

お使いのルーターの寿命がより長くなり、安定して使用できるように、定期的にルーター周りの環境を見直してみましょう。