マンションの換気扇から変な音がしてきたら、気になりますよね。
そのまま放っておいて大丈夫なのでしょうか。
特に、臭いが気になるトイレの換気扇は、故障してしまったら大変です。
大家さんや管理会社に連絡する前に、音の原因を突き止めましょう。
トラブルを未然に防ぐための、簡単なお掃除の方法もご紹介します。
マンションのトイレの換気扇から気になる音が!原因と対処法
マンションのキッチン、バス、トイレなど、換気扇は様々な場所で活躍してくれていますが、異音や異臭は結構気になりますよね。
そんな換気扇のメンテナンスのお話をしていきたいと思います。
まず最初にご紹介する換気扇はキッチンです。
このキッチンは油汚れが理由の可能性が高いです。
「ゴー」、「フォー」などの音ならその可能性大です。
また、「キュキュキュ」といった乾いた音の場合、ファンやプロペラを回す軸部分が乾いてしまっています。
モーター内部のオイルは、回せば回すほど磨り減っていくので、そこに潤滑油を流し込んであげれば改善する事が多いです。
また、空回りしているような音がした場合は軸がずれてしまっていたり、何らかの部品が外れてしまっている事が考えられます。
単純なズレや部品が外れただけならすぐ直りますが、軸が完全に曲がってしまっていたり、部品が劣化して使い物にならない事もあります。
こうなったら業者に修理を頼みましょう。
それでもまだ音がする場合は、経年劣化があげられます。
いわゆる寿命です。
一般的には、だいたい10年くらいでファンやプロペラを回すモーターが劣化します。
モーター自体が劣化してしまって、使用可能な状態ではない場合、異音が発生します。
10年以上使用していて、掃除をしても異音が発生する場合は新品に交換するのが良いでしょう。
換気扇が原因で近隣トラブル!?具体的に起こりうるケース
換気扇は、室内の汚れた空気を外に出すという性質上、特にマンションなどの集合住宅では近隣トラブルの元になる事も多いです。
具体的に報告されている例を見てみると、「凄い音がして隣近所にまで響き渡っている」、「その家の周りに悪臭(油やトイレの)が漂っている」、「排気口に汚れが付着し黒ずんでしまって美観を損ねる」などが挙げられます。
これらの事はもちろん早期に解決しなくてはなりませんが、これが賃貸住宅だと話は少しややこしくなってきます。
詳しくはのちほど書きますが、上記のような問題が発生した原因によっては、解決方法が変わってくるからです。
先ほど挙げた原因の中で、明らかに換気扇の寿命という事になればこれは貸主(大家さん)の責任で交換、修理という事になります。
一方、明らかに清掃不足やメンテナンスをしていないという事になれば、今度は借主側の責任が問われるでしょう。
ただし、ここはどちらの責任になるかの線引きが大変難しくなります。
ですから、部屋を借りている身としては、借りた当初の状態を出来る限りキープしておけば良いのです。
それならトラブルがあった際に、こちらの言い分を強く主張する事もできます。
壊れた換気扇を使い続けると深刻な問題が発生?
これもまた失礼な言い方ですが、ご近所に異音や異臭で迷惑を掛けるくらいなら、改善の余地がある分まだ良いでしょう。
しかし、取り返しの付かないトラブルに発展する可能性も否定できません。
どんな事態が考えられるのか、最初に例を挙げれば、「火災」、「壁などに通常の掃除では取れない汚れが付く」、「カビ」などです。
まず、火災は老朽化によって配線もダメになっている事が多いので、漏電やショートによっておこります。
特にキッチン周りは油だらけですから、引火したらそれこそ大惨事です。
壁の汚れは、換気扇の機能が発揮されていないと、室内に汚れた空気が滞留して壁紙などに付着して変色します。
ひどい時には壁紙を浸透して壁材に届いてしまう事もあるそうで、そうなったらもう手遅れです。
トイレやバスルームは、排気が上手くいかないと、カビの温床になりやすいです。
特にマンションなどは共同で排気設備を使用している事もあり、近隣に臭いだけでなく、カビの胞子をまき散らす事にもなります。
これを理由に健康被害で訴えられたなんてケースもあるようです。
このように大きなトラブルが起こる可能性もあるので、清掃やメンテナンスに気を配らなければならないのです。
マンション設備の故障!借主負担にならないための注意点
さて先ほど、マンションなどの賃貸物件での問題の際にどちらの負担になるかという問題を話しましたので、ここではもう少し詳しくご説明したいと思います。
例えばエアコンや給湯器、トイレ、バス、水まわりや換気扇など、それが無いと生活がままならない物は、そこ込みで家賃が発生しています。
それなので、もし故障した場合は、貸主側の責任で修理、交換に当たります。
しかし、これはあくまでも原則であり、多くの場合でスムーズにはいかないのです。
家主と借主が一番もめる原因は、故障が劣化などによる自然発生の物なのかどうかという点です。
例えば借りている側が掃除などを全くしない場合とか、多少の故障を分かっていながら見過ごしていたために起こった完全な故障などは、判断するガイドラインがとても難しくなるのです。
ですから、借主である我々は日々の清掃やメンテナンスを怠らず、ちょっとでも気になるところがあったら貸主や管理会社に連絡して判断を仰ぐようにしましょう。
自分で判断して勝手に修理したりすれば、間違いなくあなたの負担になります。
身近なものでできる!マンションのトイレやキッチンの換気扇掃除
それでは、マンションのトイレやキッチンの換気扇の掃除方法をご紹介していきましょう。
まず、作業前に換気扇のコンセントを抜き、念のためブレーカーも落としておきます。
次に床に新聞紙をひいておき、パーツを1つづつ取り外していきます。
そうしたら、気になった音を出している部分を洗ったり、油を差したりします。
潤滑油は、市販のスプレータイプでノズルの付いた物が良いです。
ピンポイントで噴射できるので、余計なところに油が付かなくて済みます。
清掃は、まず食器用洗剤を付けてこすってみましょう。
それで汚れが落ちれば問題ないですが、ダメな場合は重曹が効果的です。
重曹2:水1の割合で混ぜたら、汚れている部分に塗り30~40分おいておきます。
油汚れが浮いてきたらスポンジで磨きます。
最後にきれいに水洗いして終了です。
ただし、そもそも重曹まで持ち出さなければいけなくなるのは、汚れの溜め過ぎと言わざる得ません。
多少の汚れなら普通の洗剤で十分に落ちるはずなので、油汚れはこまめに落とす事を心がけましょう。
トイレの換気扇には埃がたまりやすい?場所によって異なる汚れ!
例えばトイレの換気扇などは、ついつい見落としがちになってホコリが溜まってしまう事が多いです。
まず、パーツについたホコリは、先ほどのように分解すれば取れますが、問題は換気扇内部の清掃です。
下に新聞紙を引いてホコリを受けられるようにしてから、細かい部分まで届く様に歯ブラシを使うときれいに取れます。
ただし、それでも音が出たりする場合は、業者にクリーニングを依頼する手もあります。概ね1台1万円が相場といったところです。
また、汚れ防止のためにあらかじめフィルターを付けておくのも良いでしょう。
キッチンには油汚れを吸い取る専用のフィルターを、トイレにはホコリ吸着用の物を取り付けましょう。
また、湿気でモーターや軸がさび付いてしまった場合や、軸が曲がって変形してしまったら自分での改善は無理ですので修理を依頼しましょう。
その際、マンションなどの賃貸住宅の場合はくれぐれも勝手に依頼せず、まずは貸主さん(大家)に相談してから行うようにして下さい。
マンションの壊れた換気扇を放置しないで!異音の原因とは
マンションの換気扇が壊れた時、そのまま使い続けると、悪臭が発生して、ご近所トラブルになってしまったり、修理が自己負担になってしまうかもしれません。
日頃からこまめにお手入れをして、故障を防ぎましょう。
マンションの契約をお考えの方は、きちんと契約書に目を通して、設備に関する項目を確認することも大切ですね。