羽毛布団をお使いの方、こまめに天日干ししていますか?
衛生的に羽毛布団を使い続けるために、天日干しはとても大切なんです!
この記事では、羽毛布団の正しい干し方や、その効果についてご紹介していきます。
しっかりダニ・カビ対策して、心地よい羽毛布団で眠りましょう。
どうして羽毛布団を天日干しするの?
羽毛布団のお手入れとして最も身近なものはなんでしょうか。
おそらく大多数の方が、『天日干し』を挙げるでしょう。
では、なぜ羽毛布団を天日干しするか、あなたはご存知ですか。
羽毛布団を天日干しする必要性は、大きく分けて三つあります。
まず、一つ目に挙げられるのは、ダニやカビを撃退するためです。
人間が寝ている間にかく汗の量は、約コップ一杯分にもなります。
そのため、思いのほか羽毛布団には湿気がこもり、湿気が大好きなダニやカビが好む環境となってしまいます。
ダニやカビの菌がたくさんいるお布団だと思うと、安心して眠れなくなってしまうことでしょう。
そんなダニやカビを死滅させる方法は、「お布団の天日干し」「布団乾燥機の使用」「お布団の丸洗い」のこの三つです。
また、ダニを死滅させるためには、50度以上の状態を20分以上維持する必要があります。
そう考えると、先ほどの三つの中では「お布団の天日干し」は、自然の力を利用した大変有効な手段と言えるでしょう。
お布団の天日干しによって、ダニやカビの増殖を防ぎ、衛生的なお布団で眠ることができるのです。
羽毛布団を天日干しする効果は?
先程の続きで、二つ目に挙げられるのは、乾燥させるためです。
羽毛布団の持つ性能を発揮するためには、乾燥させる必要があります。
一つ目でも述べた通りで、人の汗は寝ている間に多くかいています。
そのため、天日干しをして乾燥させることで、軽くて暖かい性能が戻って気持ちよく使用することができるのです。
また、三つ目に挙げられるのは、羽毛布団特有の臭いの緩和、という点です。
羽毛とはつまり、水鳥の羽を集めた動物性の天然素材です。
もちろん、お布団としてできあがる前に、徹底的に洗浄、ならびに殺菌が行われてはいますが、どうしても羽毛独特の臭いが残ってしまう場合があります。
そして、その独特の臭いは、湿気によって発生しやすくなるのです。
使い始めた時はまったく気にならなかった、もしくは気付かなかった臭いを感じるようになった場合、羽毛布団にこもった湿気が原因のひとつとして考えられます。
そんなときは、是非羽毛布団を天日干ししてみてください。
しっかり湿気を取り除いてあげれば、臭いがなくなることでしょう。
もしそれでもまだ臭いが気になる場合は、羽毛布団の中の空気の換気を行ってみてください。
羽毛布団の中の空気を換気する方法は、空気を押し出すように羽毛布団を優しく、丁寧に小さく折り畳むことでできます。
簡単ですが、天日干しの前後にこれを行うだけで結果にも影響があることでしょう。
羽毛布団の正しい天日干し方法
以上、三つの観点から、羽毛布団を天日干しするのはとても大切なことなのです。
羽毛布団の天日干しの大切さをご説明したところで、ここからは羽毛布団を天日干しする際の正しい方法をご紹介したいと思います。
理想的な頻度と時間は、月に1~2回、晴れて湿度の低い日に、午前10時から午後3時の間に片面1時間づつ程度行うのが望ましいです。
また、羽毛布団を天日干しする際に、天日干しカバーをかけるとよいです。
羽毛布団は直射日光に弱く、そのまま日に当ててしまうと日焼けしてしまい、傷んでしまう恐れがあります。
大切な羽毛布団の劣化を防ぐために、できるだけ天日干し用のカバーを使用すると良いでしょう。
もし、専用のカバーがない場合でも、ご使用の布団カバーを外さずに天日干しすることが望ましいです。
また、布団カバーの衛生管理も大切です。
直接天日干しに関わる事柄ではありませんが、羽毛布団の衛生管理という面においても、直接肌の触れる布団カバーを定期的に洗濯することは重要です。
人間の肌が直接触れていると、段々汗やアカ、フケによって汚れてしまいます。
その汚れが次第に羽毛布団へ移ってしまうことを防ぐためにも、天日干しのタイミングなどで、定期的に布団カバーの必要があるでしょう。
羽毛布団を天日干しする際の注意点
注意点は、羽毛布団をたたいてはいけない、ということです。
これは羽毛布団に限った話ではありません。
天日干しした際の布団たたきは、すべてのお布団において厳禁なのです。
その理由は、生地が劣化してしまい、さらにはお布団の中身が飛び出てしまう危険性があるのです。
また、布団たたきをする代わりにおすすめするのが、布団掃除機(クリーナー)です。
レイコップ、ダイソンなどに代表されるお布団クリーナーは、ダニアレルゲンの原因となるダニやほこりを効率的に吸い取ることができます。
ダニの死骸というのは、生きている間よりもアレルゲンとして被害を及ぼす恐れがあるので、もしアレルギーへ懸念がある場合は、天日干しと併せて布団クリーナーを使用するとよいでしょう。
また、天日干しの時間について、片面一時間づつが望ましいとご説明しましたが、逆に長時間天日干しすることは厳禁です。
長時間の天日干しは、側生地を傷め、羽毛を劣化させ、羽毛布団の寿命を縮める恐れがあるのです。
せっかくのお布団を天日干ししようとして、かえって寿命を縮める、ということのないように干す時間には注意しましょう。
羽毛布団を天日干しできない時の対処法
さて、ここまで理想的な羽毛布団の天日干しについてご説明してきました。
とはいうものの、実際にいつでも羽毛布団を天日干しできるわけではありません。
羽毛布団の活躍する冬の時期は、天候が芳しくないことも多いですし、雨の多い梅雨の時期も、羽毛布団の天敵である湿気が蔓延する季節です。
ですが、天候を理由にお布団をそのままにしてしまうと、ダニやカビの餌食となり、動物性の臭いも気になってしまいます。
そこで、そんな時には「布団乾燥機を活用する」「室内で湿気対策をとる」などの方法があります。
布団乾燥機をうまく活用すれば、ダニを死滅させる条件である50度以上の状態を20分以上維持する、という状態を簡単に作り出すことができます。
これならば、どんな季節でもダニやカビの対策ができます。
羽毛布団の強い味方と言えるでしょう。
もう一つの、室内での湿気対策についてです。
天日干しほどの効果はやはり望めませんが、それでも室内の風通しのよい場所で羽毛布団を干すだけでもかなりの効果が期待できます。
その際に、扇風機で湿気を飛ばしたり、除湿器やエアコンで湿度を下げておくと、より効果的です。
羽毛布団の正しい収納方法
羽毛布団を使っている間は、このように天日干しを定期的に行うことが大切です。
また、羽毛布団を押し入れにしまう場合にも、天日干しは重要なのです。
羽毛布団を押し入れにしまう前に、天日干しせず、そのまま長期保存することによってダニやカビが増殖や発生を起こしてしまう恐れがあります。
押し入れにしまう前にも天日干しを忘れずに行いましょう。
天日干しが難しい場合は、布団乾燥機などを使用し、お布団をしっかり乾燥させてから押入れに収納しましょう。
しかし、お布団をしっかり乾燥させても、しまう場所である押入れが湿気まみれでは意味がありません。
押し入れの中も、しまう前にふすまを開けて風をよく通し、できれば布団乾燥機や扇風機などで風を送り込んで湿気を追い払うことが望ましいです。
また、羽毛布団自体も、収納前に中の空気をゆっくり押し出すようにたたみ、防腐剤を間に挟んでおきます。
スノコなどの上にのせて、上に重いものをのせたりしないようにしましょう。
圧縮袋などは、羽毛に過度の負担を与えて傷んでしまったり、最悪の場合圧縮されたまま、かさが戻らない場合もあります。
ビニールなども、蒸れやビニールの臭いが移ってしまう恐れがあるので、避けた方がよいでしょう。
羽毛布団は定期的に天日干しをしよう
羽毛布団を天日干しする効果には、ダニ・カビ対策だけではなく、性能を戻したり、臭いの除去があります。
羽毛布団をそのまま直射日光に当ててしまうと生地が日焼けし傷みやすくなります。
羽毛布団の劣化を防ぐために、できるだけ天日干し用のカバーを使用しましょう。
定期的に天日干しを行なって、羽毛布団を衛生的に保ちたいですね。
ふんわり気持ちのいい羽毛布団で眠りましょう。