お布団に潜むダニ、小さなお子さんがいるご家庭では、特に気になりますよね?
肌が赤くなったり痒くなるダニは、なんとしても駆除したいものです。
今では、お布団専用クリーナーも種類豊富で店頭に並んでいますが、本当に効果はあるのでしょうか。
また、家庭用掃除機ではダメなの?と疑問に感じますよね。
今回は、お布団専用クリーナーと家庭用掃除機の、ダニに対する効果はどれほどなのかをまとめました!
お布団のダニ!家庭用掃除機の効果は?
掃除機や布団クリーナーを使って、お布団はきれいになりますが、多大な効果を期待することはやめましょう。
まずは生きているダニは吸い難いことを覚えておきましょう。
家庭用掃除機で生きているダニを吸おうとしてもダニは爪をお布団に引っ掛けて吸引に抵抗してしまい、すべてのダニを吸い取ることができません。
布団クリーナーとして有名なレイコップやダイソンの製品であっても、ダニの駆除能力に差はなく、生きているダニのだいたい5分の1程度しか吸い取れないとも言われています。
その理由は、掃除機や布団クリーナーの吸引力にも限界があるからです。
モーターの性能以外としては、吸入口を工夫することで吸引力を向上させることかできるのですが、どんなに工夫しても強い吸引力を実現できず、吸入口周辺の物体しか吸い込めません。
お布団は厚みがありますから、お布団の中まで吸い切ることはできないのです。
また、ダニ対策として布団クリーナーを使う方がいらっしゃいますが、注意していただきたいのはクリーナーではダニは死なないということです。
布団クリーナーでダニが吸えても、それはダニをクリーナーの中に移動させたにすぎません。
布団クリーナーはダニを殺すための機械ではないことを今一度頭に入れておきましょう。
お布団の掃除機掛けのポイント
掃除機や布団クリーナーを使うにはポイントが3つあり、それを守ることでダニ対策になります。
1つ目は、週1回は掃除機でお布団をきれいにすることです。
2つ目は、ゆっくり掃除機をかけることです。
3つ目は、掃除機のゴミを定期的に捨てることです。
もう少し詳しくご説明していきます。
ダニは放っておくだけでも増殖してしまうのでそれを抑えるためには定期的な掃除、つまり週1回の掃除機が欠かせません。
そこでダニ対策としては、定期的な掃除が一番効果が高いと覚えておきましょう。
そして、掃除機を使うときはゆっくりと使うことが大切です。
ダニは吸引に抵抗して、お布団にしがみついていますから、長い時間をかけて吸引してあげなければ吸い取れません。
念入りに掃除しようと何度も往復することがありますが、それでは吸引力が増えないので、ゆっくり丁寧に掃除機をかけていきましょう。
そして、吸い取ったゴミは定期的に捨ててください。
掃除機がダニを吸い取ったとしても、ダニは活動をやめることはなく、卵を産み続けます。
そのダニを再び家の中に戻さないためにも、掃除機に溜まるゴミを捨てることが大切になります。
お布団の掃除機掛けはハウスダストに効果的!
掃除機は生きているダニへの効果がありますが、真価を発揮するのはハウスダスト対策です。
ハウスダストというのは細かく砕かれたダニの死骸やダニの糞のことです。
それらハウスダストを吸い込んでしまうと鼻炎の原因になることがあります。
お布団の奥に入り込んだハウスダストは、お布団の繊維が絡み付いているのでなかなか取ることができないでしょう。
しかし、掃除機を使えばお布団表面についているハウスダストはかなりきれいに取れます。
ハウスダストを吸引するには布団クリーナーや掃除機の吸引力の大きさが重要になりますが、ダイソンやレイコップのような有名なメーカーでなくても十分に効果を発揮してくれることでしょう。
また、掃除機の掛け方ですが、やはりゆっくりと行ってください。
家庭用掃除機のパワーでは、すばやく吸引することができません。
お布団の中にあるハウスダストは、余計に時間をかけて吸引しなければなりません。
つまりフローリングの上で掃除するように掃除機をかけては、お布団はきれいにならないということです。
じっくりゆっくりと1ヶ所に時間をかけて掃除機をかけましょう。
お布団専用クリーナーの効果は?
お布団専用クリーナーだったとしてもダニを殺す機能はありません。
それはレイコップなどの有名メーカーでも変わらず、製品に生きたダニを駆除する効果があると記載されていることはありません。
ちなみに生きたダニをお布団から駆除するのは簡単ではなく、ダニ駆除専門の業者が存在しているほどです。
専用の機材などを使って対策しなければならないレベルですし、家庭用の電源ではパワーが足りません。
そのため、布団クリーナーはハウスダストへの効果が期待できるでしょう。
それに掃除機にはないような機能が布団クリーナーには付いています。
1つ目は、叩き効果です。
布団クリーナーには小刻みに振動してくれる機能がついているものがあります。
小刻みに振動することでお布団を叩いている効果が現れ、お布団表面についている微細なゴミを逃がさず吸引できるようになります。
2つ目はフィルター効果です。
吸い込むことは、掃除機と変わりませんが、ダストボックスにフィルターが付いていて、吸い込んだゴミが微細であっても逃がしません。
3つ目は紫外線効果です。
紫外線と言えば日光を思い出すでしょうが、布団クリーナーの紫外線は日光ほど強くはありません。
UVライトでお布団を照らすことで除菌効果を期待できるので、赤ちゃんに使用しているお布団に使うのがおすすめです。
お布団専用クリーナー購入時の選び方
まず布団クリーナーには大きく分けて、お布団専用タイプと兼用タイプがあります。
お布団専用タイプなら、叩き機能が搭載されているなどお布団に特化した機能がついています。
兼用タイプだと掃除機としても使えるので、ノズルを交換することでお布団と普段使いのどちらにも使えるタイプです。
吸引力だけみれば、普通の掃除機としても使う兼用タイプのほうが強いです。
お布団専用タイプだとフィルターが目詰まりしやすいのですが、お布団を掃除するだけなら、よりきれいに掃除できます。
あとは、他の機能を見て購入を検討していきましょう。
紫外線を照射するUVライトだったり、ダニセンサーだったり、水洗いできたりとメーカーごとに様々な機能を布団クリーナーに搭載しています。
機能を細かく見ていけば、便利で効果的な製品が見つかるでしょう。
残る要素としては価格と製造元です。
人気の高いメーカーだと、ブランド力から価格が高くなります。
シンプルな機能のものなら価格は押さえられているでしょう。
そして、製造元から技術力の高さを窺えます。
日本製であれば、パナソニック、東芝、アイリスオーヤマなどが安心です。
韓国製だとレイコップやLG、イギリス製ならダイソンが良いでしょう。
お布団のダニを駆除するなら、クリーナーより高温乾燥機!
ダニの死骸やダニの糞であるハウスダストを除去するのに布団クリーナーを使うのは良いですが、ハウスダストの原因となる生きているダニを駆除するには、掃除機や布団クリーナーでは不十分です。
ダニは人のフケや皮脂を食べて増えてしまうので、押入れでも繁殖できるくらい強靭です。
そんなダニをお布団から駆除したいというのであれば、一番効果の高い高温乾燥機を使いましょう。
また、コインランドリーに行くことも考えましょう。
コインランドリーの規模にもよりますが、コインランドリーには大型の乾燥機が設置されていることがあります。
温度設定には80度から120度まで選択できるものもあるので、そのような高い温度でダニを死滅させることができます。
それから、加熱するだけではダニの死骸が残っているので、お布団をコインランドリーから家に持ち帰ってからは、掃除機や布団クリーナーを使いましょう。
そうすることで生きているダニもハウスダストも駆除できるので、きれいなお布団を気に入れることができます。
クリーナーでダニは駆除できない
ハウスダストの原因となるのは「細かく砕かれたダニの死骸」「ダニの糞」です。
お布団から、これらのアレルゲンを吸い取るなら、専用クリーナーや家庭用掃除機で可能です。
ダニを駆除するなら、コインランドリーの乾燥機をおすすめします。
80度から120度で加熱しますので、ダニ駆除にはかなり効果が期待できますよ。