お布団のホコリやダニを取り除くのに、布団を掃除機にかけることは効果的です。
そもそも、ダニやホコリを取るのに布団掃除機のほかに、お布団用のノズルに交換するという手もありますが、布団用掃除機とノズルの効果に違いはあるのでしょうか。
今回はお布団のダニを駆除し、掃除方法についてご紹介していきましょう。
布団用掃除機でなくても、布団用ノズルで十分!?
お布団用の掃除機ノズルは家電量販店ではなく、ホームセンターでも安く買うことが出来ます。
ほぼ全ての掃除機に取り付けることが出来るので、安いノズルを探している人におすすめします。
もしもノズルではなく掃除機そのものを購入するなら、空気を清浄する機能が搭載されているものを選びましょう。
アレルギー反応を引き起こす埃やゴミを排気口から室内に撒き散らしては、掃除をした意味がなくなります。
むしろパックの中に詰め込まれていた他のゴミなども合わさって、部屋の状況が余計に悪化する可能性もあります。
気管が弱いわけでもなく、アレルギーやアトピーなどを抱えていない場合は普通のノズルでも構いませんが、病気というものは突然発症するものなので、予防の意味を込めてノズルや掃除機を取り替えるのも悪くありません。
とはいえ、余程のことがない限り、そこまで神経質にならなくても大丈夫かと思われます。
性能の良い掃除機はそれなりの値段がするので、新しく買うことを予定しているのなら、きちんとお財布との相談も行って下さい。
布団用ノズルにも種類がある!効果があるのは?
布団用ノズルは大きく分けると2つのタイプになります。
ひとつは、お布団の生地を吸い込まないように、吸込口を分散させることで吸引力を抑えているタイプです。
もうひとつは、お布団とノズルのヘッド部分を、隙間が出来ないようにくっつけることで吸引力を落とさないようにしているタイプです。
どちらかの性能が抜きん出ているということはないので、用途に合っている方を使って下さい。
吸引力をわざと落としているタイプは、お布団の上でも動かしやすく、掃除をする手間が掛かりません。
ただし、吸い込む力が弱くなっている分、シーツの下に溜まっているアレルゲンやハウスダストを完全には取り除けなくなります。
お布団を傷付けることを避けたり、表面に付着している埃や髪の毛の除去がメインならこちらのタイプが良いでしょう。
一方、吸引力をそのままにしているタイプは、目立たない位置にあるゴミや、細かくて取りにくいゴミなども吸い込むことが出来ます。
しかし、勢いが付いているのでお布団もまとめて吸ってしまい、スムーズに動かせないという欠点があります。
ですが、アレルギーやアトピーを持っている人や、ダニの被害に悩んでいる人はこちらのタイプが適しています。
布団用ノズルの選び方!
使い勝手の良い布団用ノズルの選び方は、どのようにお布団を掃除するのかによって決めると良いでしょう。
シーツの下などお布団の内側もきちんと掃除したいのなら、吸込口が狭く、吸引力を落とさないタイプがおすすめです。
強力なのでハウスダストやアレルゲンを一気に取り除くことが出来ます。
しかし、お布団の生地を吸い込むこともよくあるので、そのたびに作業が中断されてしまいます。
また、吸引力ではダイソンから販売されているフトンツールを使うのも有効です。
しかし、ダイソン以外の掃除機に付けられるわけではないので、気を付けて下さい。
そして、表面を集中して掃除する場合は、吸込口が分散されており、ノズルにエチケットツールの生地やローラーが付いているタイプを使うと便利です。
吸引力こそ落ちますが、ノズルがお布団に張り付くことはなくなるので、スムーズに掃除が行えます。
他に別売りされているお布団専用のクリーナーには、テーパー状のジョイントが付いてくるので、どのメーカーの掃除機にも取り付けられます。
取り付ける際に隙間だらけですぐに外れてしまう時は、収まりが良くなるまでテープを巻き付けてみましょう。
厚みが増したぶん、しっくり入れることが出来るはずです。
お布団のダニは、布団用掃除機やノズルだけでは不十分!?
お布団に棲み着いたダニは、天日干しや掃除機、布団用ノズルなどを使っても完全に取り除くことは難しいと言われています。
それでも掃除機にまったく効果がないわけではありません。
ただし、生きているダニはお布団の繊維にくっついているので、吸い込めるのは死骸やフンに限られます。
また、お布団を干した時に叩くのは、逆効果でアレルゲンやハウスダストが舞ってしますのでやめておきましょう。
そして、アレルゲンやハウスダストを吸い込まないように、天日干しを行う際にはマスクをすることをおすすめします。
ダニを退治するなら50℃以上の高温が有効です。
しかし、お布団の奥に逃げ込まれる可能性もあるので、確実に死滅させたいのなら布団乾燥機を使いましょう。
布団乾燥機を持っていない場合は、コインランドリーへ行けば乾燥機が設置されています。
乾燥機の標準設定は80~120℃なので、使用すればほとんどの確率でダニを除去することが出来ます。
もちろん死滅させたからといって、二度とダニが寄り付かなくなるわけではないので、決して油断しないように気を付けて下さい。
ダニを死滅させたら、布団用ノズルを使って正しくかけよう
アレルギーを引き起こす原因の9割は、ダニとされていますが、これはダニの死骸やフンを取り込むことで発症するため、ダニを死滅させたら必ず掃除機をかけなければなりません。
しかし、吸引力の弱い掃除機では全て吸い込むことが出来ず、循環式でなければ排気口から吸い込んだ死骸やフンが出てきて、部屋の中に撒き散らされてしまいます。
掃除機を綺麗にかけるポイントですが、まずカバーは外して洗濯をして下さい。
そしてお布団には、繊維に沿うようにして、縦と横を交互にかけていきます。
敷布団の場合、頭を置いている部分は特にダニが集まりやすいので、念入りに掃除を行いましょう。
1箇所に対して20秒ほど掃除機を当てることがコツです。
掃除機のノズルは、普通のものよりも布団用を使うことをおすすめします。
なければ、使わなくなったストッキングの足の辺りを長めに切り、ノズルの先端に被せて下さい。
余った部分は適当に結んでおきましょう。
なお、掃除機に関しては、値段の高いものほど高性能であることが多いです。
しかし、お布団のダニを退治するためだけに購入するのは、少々お金がもったいない気もするので、コインランドリーへ持って行きましょう。
洗濯機も乾燥機もあるので、ダニの退治と対策という目的をまとめて果たすことが出来ます。
布団用ノズルを使って、お手入れ頻度の目安は?
布団用のノズルを手に入れたとしても、どのくらいのペースで掃除をすれば良いのでしょうか。
目安としては、最低でも週に1回はかけるべきですが、毎日行えるのならそれに越したことはありません。
枕元は特にダニが好む場所とされているので、念入りに掃除機をかけましょう。
カバーやシーツを洗濯するのも忘れないで下さい。
掃除機はダニだけではなく、ダニの餌となる埃やゴミを取り除くために行うものです。
髪の毛や皮膚なども対象となるので、それらが付着するお布団はダニにとって最高の環境と言えるのです。
生きているダニは、お布団の繊維に張り付いているので、掃除機では全てを吸い取ることは出来ません。
しかし、アレルギーやハウスダストの原因となる死骸やフンは除去出来る上に、ダニの棲みにくい場所へと変えられるのです。
つまり、こまめに掃除機をかけていれば、生きているダニの繁殖防止にも繋がるということになります。
気管が弱い人や、やるならとことん取り除きたいと考えている人は、フィルターの付いたパックが取り付けられている掃除機を使い、1平方メートルに対して20秒間を目安に掃除機をかけていきましょう。
表が終わったら、裏側も同じように掃除して下さい。
お布団は掃除機だけでは、ダニは防げない!
お布団の掃除に専用掃除機でなくとも、ノズルを替えるだけでも十分だということが分かりました。
お布団に掃除機をかけることは、アレルギーの軽減、綺麗なお布団を保つ上で大切です。
ですが、掃除機をかけただけでは、ダニを完璧に取り除くことが出来ません。
そこで、効果的なのが乾燥機です。
乾燥機でダニを死滅させたあと、掃除機で死骸を吸い取ることが一番有効な手段ではないでしょうか。