朝は鼻水、鼻づまりが起こりやすい!?鼻血がでる原因は?

  • 2017年3月1日
  • 2019年5月28日
  • 睡眠

朝の寝起きに、鼻水が出て、鼻が詰まっているという症状を経験したことありませんか?
特に鼻のつまりは夜と朝に起こりやすいといわれています。

ではなぜ、鼻水や鼻づまりは起こるのでしょう?

また、朝頻繁に鼻血を出す人はどういった原因が考えられるでしょうか。

今回は鼻のトラブルについてご紹介していきます。

朝や夜は、鼻水と鼻づまりになりやすい!?

朝起きるときや寝る直前になって、急に鼻が詰まったり、鼻水が出てくるという経験はありませんか。

起きたらシーツに鼻血が付いていて、「寝ていただけなのに、鼻血が!どこか体に異常があるのでは!?」と、驚いたことがある方もいるのではないでしょうか。

夜、横になると急に鼻が詰まってくるということもありますが、朝、目覚めたときに急に鼻水が出てくるという現象は、「モーニングアタック」と呼ばれるものです。

これは、一般に見られる現象で、そのメカニズムはまだ解明されていません。
その中で現在、最も有力な説としては、アレルギー反応説です。

この、「モーニングアタック」が起こりやすい時期は、寒くなり始めて体温調節のために鼻水が出やすくなる11月から、スギ花粉のピークである2月頃です。

スギ花粉のアレルギーは最も一般的ですが、ヒノキ花粉にアレルギーを持っている方は、4月頃にも症状が出やすいです。

では、こうした鼻詰まりや、急な鼻水は、なぜ朝と夜に起こりやすいのでしょうか。

なぜ、朝と夜は鼻水と鼻づまりになりやすいの?

人間には交感神経と副交感神経という二種類の神経があります。

交感神経とは、体が「オン」の状態にある時です。
つまり、活動するときに働く神経です。

一方、副交感神経とは、交感神経と反対に、リラックスしたり、体を休めている「オフ」の状態にあるときに働きます。

そして、鼻粘膜はこの二種類の神経のスイッチが、切り替わるタイミングで、過敏になります。
粘膜が過敏になると、アレルギー反応も出やすくなります。

よって、朝起きたときは、オフ状態の副交感神経から交感神経にスイッチがオンに切り替わり、眠るときには、活動しているためオン状態の交感神経から、休息状態の副交感神経にスイッチがオフに切り替わります。

そのため、朝と夜に鼻粘膜が過敏になり、鼻水や、鼻血、鼻詰まりが急に起こるというわけです。
アレルギーの出やすい時期だからと言って、これらの症状が毎日のように起こるのは辛いものです。

では、これらの急な鼻粘膜の過敏反応を、対処、緩和する方法を詳しく見ていきましょう。

鼻水と鼻づまりで、眠れない人の解消法!

まずは、自分で手軽にできる鼻詰まりの対処法をご紹介します。

対処法の一つ目は、意外と知られていませんが有名な方法です。

まず、大きく息を吸います。
次に、息を吐ききったあとに、息を止めたまま鼻をつまみます。

そして、2秒間隔で、上を見て、下を見ます。
この一連の呼吸と上下を見ることを繰り返します。

この方法は特に、起きているときに効果が高いです。

二つ目は、眠る前の鼻詰まりに効果的な方法です。

鼻のあたりを蒸しタオルでじんわりと温めます。
このとき、タオルが熱すぎると交感神経を刺激してしまうので、副交感神経にゆったりとスイッチを切り替えれるように、蒸しタオルは熱すぎず、じんわりと温かい温度にしましょう。

いびきを和らげる効果のある鼻孔拡張テープも有効です。
鼻が通りやすくなります。

また、ツボ押しという方法もあります。
目が疲れたときに押したくなる目頭と鼻の付け根のあたりにある晴明というツボが鼻詰まり解消のツボです。

もう一つ、左右の小鼻の脇にある迎香というツボも効果があるとされます。
これらの方法は、鼻水は少し出ることもありますが、鼻の通りがよくなります。

続いては、朝の鼻血について見ていきたいと思います。

朝、鼻血を頻繁に出してしまう人はどんな原因が考えられる?

朝に起きる鼻のトラブルと言えば、鼻水や鼻詰まりとともに、鼻血もあります。

子供の場合は、特に鼻の粘膜が弱く、少しのダメージやただ暑くてのぼせただけでも鼻血が出ることも多いです。

寝て起きて、シーツが血だらけだと驚いてしまいますが、鼻血の原因としては、まず、無意識に鼻をいじっていたり、鼻を枕やシーツにこすることで起こることが考えられます。
鼻水が出やすくなっていたり、鼻の粘膜が弱っていると、少しのダメージでも鼻血が出ることがあります。

他に考えられる朝の鼻血の原因としては、高血圧があげられます。
もともと血圧が高い方は、さらに起こりやすいと言えますが、起床時には急激に血圧が上がります。

毛細血管が膨らむと、圧が高くなり、血圧が上昇しているという状態になりますが、その毛細血管が膨らみ過ぎて、破裂したときに、血が流れ出します。

そのため、朝、急いで急激な動作を行うと、さらに血圧は上昇しやすくなり、シャワーを浴びたり、トイレで力んだり、鼻をかんだりするだけで、鼻血が出ることがあります。

朝、鼻血が出てしまうときの対処法は?

では、朝に頻繁に鼻血が出てしまうときは、どうすれば良いのでしょうか。

鼻水や鼻詰まりも困りますが、お子さんが毎日鼻血を出して起きるようであれば、とても心配かと思います。
これは、大人にも子供にも言えることですが、朝の鼻血の予防法としては、まず、夜間のダメージを防ぐことです。

寝るときにマスクを付けると、無意識のうちに鼻をいじって、鼻の粘膜にダメージを与えることを防ぐことができます。
物理的に防ぐとともに、鼻の加湿効果もあり、粘膜は乾燥することで弱くなるので、鼻の粘膜が弱ることを防げます。

初めは違和感がありますが、鼻の粘膜を保護するために、鼻の中に軟膏やクリームを塗ることも効果的です。
もし、鼻をいじってしまったときのために、爪を短く切っておき、ダメージを軽減することも大切です。

血圧の上昇から起きる鼻血には、なるべく朝は急激な動作をしないということが有効です。

時間に余裕をもって起床し、シャワーや洗顔の際には、血圧を上下させにくい35~40℃のぬるま湯がおすすめです。

鼻血が出てしまったときの正しい対処法は?

鼻血が出てしまったときには、どのように対処すればいいのでしょうか。

まず、小鼻をギュッとつまんで安静を保ちます。
このとき、鼻血が喉に流れていかないように、少しうつむき加減でじっとしているといいでしょう。

約5分~10分で、鼻血が止まります。
脱脂綿やティッシュを鼻の奥に詰める方法も、小鼻をつまむのと同様に効果的です。

このとき、血がついたからと言って、新しいものに何度も取り替えるのはやめましょう。
粘膜がこすれて、さらに傷ついてしまいます。

鼻血が止まったあとに、すぐティッシュや脱脂綿を取り除くのも、止めておいた方がいいでしょう。
しばらくは、粘膜に刺激を与えないようにしましょう。

また、鼻血が出たときは、上を向いて、首筋をトントンとチョップするという方法を聞いたことがありますか。
一昔前までは、よく行われていたことですが、この方法には全く科学的根拠はありませんので、ご注意ください。

しかし、対処をしていてもなかなか鼻血が止まらない場合は、医師の診察が必要ですので、耳鼻咽喉科などを受診しましょう。

以上、朝や夜の鼻水や鼻詰まり、鼻血の対処法でした。

鼻のトラブルの解決法!

鼻水や鼻づまり、鼻血が出ることにはなんらかの原因があります。

特に寝る前の鼻づまりは、眠ることが出来ずストレスになってしまいますよね。

今回は鼻のトラブルについて原因と対処法をご紹介しました。

ぜひ、鼻でお困りの方は今回の記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。