スズメバチの巣を駆除するのに、雨の日は適しているのか!?

秋は、キノコ狩りやハイキング、渓流釣りなどアウトドアが盛んに行われる時期です。

この時期、自然の山野で最も気をつけなければならない危険な生物のひとつにスズメバチがいます。

巣があるのに気付かないで不用意に近づいて刺激してしまうと、スズメバチの大群に集中攻撃されることになります。

そんな危険なスズメバチの巣を駆除するのに雨の日は有効なのか!?

また、その駆除方法をご紹介します。

雨に弱い!?スズメバチとはどんな蜂?

出遭いたくない昆虫のひとつとして挙げられるのはスズメバチでしょうか。
場所を問わずあちこちに生息している厄介な昆虫で、アウトドアを好む人は特に遭遇する確率が高いのではないでしょうか。

日本にいるスズメバチは、スズメバチ属、クロスズメバチ属、ホオナガスズメバチ属の3つのカテゴリに分けられ、その中からさらに合計で17種類に分類されます。
ニュースなどで刺されたことが話題になるのはオオスズメバチとキイロスズメバチが多いですね。

オオスズメバチは、その名の通り、最も大きなスズメバチです。
縄張り意識と攻撃性が高く、毒も強いので、なるべく出遭いたくはありません。

倒木や地面といった目立たない位置に巣を作るため、知らない間に巣や餌場に近付いてしまい、攻撃されるといったケースがほとんどです。

キイロスズメバチは、比較的小型で、木の枝やうろ、民家の軒下などに巣を作ります。
梅雨に入ると女王蜂が巣を作り始めますが、雨にはあまり強くないため、何日か雨が降り続くと食料となる昆虫が減るばかりか、働き蜂も動けなくなります。

もしも、家の近くに巣を発見した場合、雨が降っている時に、業者に駆除を頼むと良いかもしれません。

スズメバチの巣の駆除は雨の日がいい?下準備と注意点

スズメバチの巣を見つけたら、被害が出る前に駆除したいものです。
しかし、その前に確認しておくことがあります。

まずは駆除する時間帯ですが、スズメバチは昼間に行動して、夜から朝は休んでいます。
この隙を狙いましょう。
雨の日は、羽が濡れることでいつもより飛びにくくなるため、駆除のチャンスと言えるでしょう。

日が落ちてから2~3時間くらい経った頃に作業を開始するので、あらかじめ邪魔になりそうなものは片付けておき、近所の人にも事情を説明して、窓や扉をきちんと閉めておくように伝えて下さい。

必要なものは「防護服」「手袋」「長靴」「殺虫剤」「長いもの(棒や虫取り網など)」「ゴミ袋」「ほうき」「ちりとり」「懐中電灯」です。

気を付けるポイントは「大声を出さないこと」です。
驚く気持ちは分かりますが、大きな声や物音に反応してハチが寄ってきてしまいます。

この他にも「黒いもの」や「甘い匂い」も、ハチを刺激してしまいます。

手袋や長靴は白いものを使い、黒い服や香水などの匂いの強いものは付けないようにしましょう。
また、黒い髪の毛はとても目立つので、帽子を被って隠して下さい(もちろん白いものに限られます)。

スズメバチの巣の駆除が急がれる場合の駆除方法

スズメバチの巣を駆除するには、雨の日が狙い目なのですが、さすがに待っていられないという時には次のような方法を取りましょう。

ただし、危険度は高いので、くれぐれも注意するようにして下さい。

まずは「ハチ専用殺虫剤」「長い棒(物干し竿などで構いません)」「布ガムテープ」「大きめのポリ袋(2枚)」を用意しましょう。

必要なものが揃ったら、さっそく作業に取り掛かります。
まずは、ガムテープを使い、殺虫剤のノズルを押したまま中身が噴射している状態で棒の先端にくっつけて下さい。

落ちないようにしっかりと固定したら、棒をぶつけないように気を付けつつ、巣に殺虫剤を近付けます。

巣の入口に届きそうならそこを中心に吹き付けて下さい。
殺虫剤の中身が空になる頃には、ハチもいなくなっているかと思われます。

そうしたらそのまま棒を使うか、手で巣を取ってしまいましょう。
取り外した巣はポリ袋を2枚使い、二重にしたら、封をきっちりと閉じて下さい。

そして、数日ほど放置してから捨てましょう。

ハチは人間ではなく、棒にくっついた殺虫剤を敵と認識します。
しかし、狙われる可能性はゼロではありません。

刺激を与える黒い服や香水などは避けましょう。

巣の中から残りのハチが出てくることは十分有り得るため、もし巣の入口を発見出来たら何かを詰め込んで塞ぎましょう(もちろん持っている殺虫剤を突っ込んでくれても良いですよ)。

巣に帰ってきたハチにも気を付けて下さい。

雨をしのげる場所を狙う!スズメバチに巣を作らせない対策

スズメバチの巣は4~6月くらいに駆除することをおすすめしますが、そもそも巣を作らせないように、3月辺りから対策を取っておくと良いでしょう。

スズメバチが巣を作るところは、軒先や屋根裏、床下、雨戸をしまっておく戸袋、草木を植えている植栽と呼ばれる場所などです。
隙間さえあればそこから入り込み、物置などの屋内にも作ることがあります。

これらの場所に予防スプレーを吹き付けておけば、ハチは寄り付きません。
植木に関しては枝切りをして、風が通るようにしましょう。

あとは、出来るだけ隙間を塞ぐことが重要です。
もちろんスプレーもかけておきましょう。
戸袋はこまめに開閉するだけで十分効果があります。

ハチは日当たりが良く、乾燥していて、雨風をしのぐことが出来、巣の周りにある程度の空間があり、直角になっているところを狙って巣を作ります。
言い替えれば、これらの条件を満たしていなければ巣を作りません。

予防の対策としては、直角となっている部分にはビニールなどを貼り付け、殺虫剤を壁に吹き付けておくというのが有効です。

水で濡らしても良いのですが、壁の材質によっては傷んでしまうので、あまりやらない方が良いでしょう。

寝室の屋根裏にキイロスズメバチの巣が!駆除の体験談

寝室の近くにある窓や屋根裏にキイロスズメバチの巣を見つけたら、恐らく気が気でないかと思われます。
そんな時は、すぐに業者へ駆除を依頼することをおすすめします。

業者に依頼して駆除してもらったときのことを体験談を踏まえてご紹介します。

まず、屋根裏に潜り込み、梁を伝っていくのですが、そのときに足場がほとんどない状態ため、5m付近から先に進むことが出来ませんでした。
そこで、長い棒を使って巣を壊し、成虫を退治することから始めます。

成虫が2、300匹いたところをどんどん退治していきます。
女王蜂も巣の中にいる時期に駆除依頼をしたので、作業がスムーズに進みます。
これなら女王蜂もまとめて駆除することが出来るとのことでした。

そして、巣を撤去して完了です。
やはり、スズメバチ駆除の業者は作業が速く、段取りも良く安心して見ていられました。。

もし、巣があまり大きくないなど、余裕があるなら雨の日に依頼をすると良いでしょう。
ハチは雨に弱いので、危険度が少しだけ減ります。

是非、危険だと感じたら業者に駆除の依頼をしてみてください。

寝室にスズメバチなどの虫を侵入させずに安心して眠ろう

雨が上がって湿気が多い日や、蒸し暑い夏場などは窓を開けて網戸のまま眠りたいところですが、それをかいくぐってスズメバチなどの昆虫が部屋に入り込んでくることは珍しくありません。
このようにスズメバチが侵入してくるのは、恐らく網戸の開け方に原因があります。

網戸は基本的に、右側に来るように開けなければいけません。
そうしないと虫などが入りやすくなります。
いちいち駆除するのは大変なので、この網戸の開け方を覚えておきましょう。

網の目は18メッシュがメジャーですが、24メッシュ以上あると、どんな小さい虫でも入ってこられなくなります。
とはいえ、閉め方さえ正しければ、蚊くらいなら防ぐことが出来ます。
それでも隙を狙って侵入してくる虫は多いので、悩んでいるなら網戸を張り替えましょう。
網の目が細かいほど防虫効果も高まります。

ただし、目が細かくなるほど密度が増すため、それだけ風通しが悪くなります。
そして、値段もそれなりに高くなっていくので、コスパの面でも、機能面でも、やはり24メッシュが妥当かと思われます。

ちなみに網戸は3~5年ほどで寿命を迎えると言われています。
網の目を抜けてくるのではなく、経年劣化が原因ということも有り得るので、何処か破損していないかチェックしてみて下さい。

スズメバチの生態を知り、危険から身を守ろう

スズメバチ・・・刺されると命の危険もあり姿を見るだけでも怖いですね。
でも、スズメバチの特性を知っていれば、むやみに怖がる必要はありません。
巣を見つけたら、とにかく近づかない事で落ち着いて対処しましょう。

また、巣を除去する際は大変危険ですので、なるべく専門業者にお願いするようにしましょう!