掛け布団と毛布をしっかり掛けて寝たはずなのに、寝ているうちになんだか寒いなーと思うことはありませんか?
そうなんです!掛け布団はあるのに、毛布だけが一人で勝手にどこかに行ってるんです。毛布はなぜ、ずれるんでしょうか?
今回は、掛け布団と毛布のずれる理由と防止策をご紹介します。
掛け布団と毛布がずれる理由
寒くなると毛布とお布団を重ねて掛けている人も多いと思います。
ただ、掛け布団と毛布が寝ているうちにずれてきて、寒くて目が覚めるなんてことはありませんか?
その理由は、毛布と布団との素材の相性にもよるかもしれません。
滑りやすい掛け布団カバーを使っていると、どんな素材の毛布でもずれる可能性があります。
特に羽根布団を使っている場合、布団自体に厚みがあるため、体に掛けると山のようになり、その上に毛布を重ねてもずれ落ちてしまうことがあります。
そこで、大事なのは、毛布と掛け布団を重ねる順番になってきます。
掛け布団がずれ落ちてしまう人は、上から掛け布団、毛布、敷布団の順番に使っていませんか。
これだとふかふかした毛布が肌にあたるので気持ちがいいのですが、毛布の上で掛け布団がすべってずれる原因になってしまいます。
正しい重ね方は、上から毛布、掛け布団、敷布団の順番です。
毛布が掛け布団を覆う形になるのでずれにくい上に、温められた掛け布団の温度が逃げにくくなり、とても暖かいのです。
毛布がずれるから掛け布団の上に毛布をかける理由
毛布を掛け布団の下にするとお布団がずれやすい理由は、その生地の性質よるものです。
毛布はすべりにくく摩擦が大きな素材なので、寝返りを打ったりするとパジャマや体に巻きついて、身体が動くと一緒に動いてしまいます。
しかし、掛け布団と毛布に関しては、ぴったりくっついていないので、内側にある毛布だけが動くことになり、結果的にだんだんずれていってしまうのです。
掛け布団がずれるのを防ぐためには、順番を反対にして掛け布団の上から毛布を掛けると効果があります。
その上、寒さも改善することができます。
寒さも改善できる理由は、温かくなった掛け布団の温度を毛布でくるんで保てるからです。
また、掛け布団は柔らかい綿や羽毛などが入っているので、その空間にある空気を温めるとお布団全体がよく温まります。
ですから、お布団を掛ける順番としても、人の体温と掛け布団の間に毛布を挟むよりも、掛け布団と人が接していたほうが効率がいいのです。
お布団に入った瞬間の肌触りの気持ちよさを考えると、毛布が触れるほうが嬉しく感じます。
そのため、重ねる順番を間違ってしまう人が多いようです。
しかし、実は逆のほうが温度の上昇も保温効果も高いのですね。
掛け布団と毛布がずれるのを防ぐ防止方法
順番を正しく重ねても、やはり毛布と掛け布団がずれることもあります。
そんな場合は、お布団のずれをおさえるグッズを活用しましょう。
たとえば、大き目のクリップで毛布とお布団を止める方法があります。
見た目はあまりよくありませんが、寝るときの温かさを考えれば効果は高いです。
掛け布団のカバーをすべりにくいものに変更するのも一つの方法です。
薄手の木綿のカバーは滑りやすいので、フリースやマイクロファイバーの布団カバーに変えると毛布と掛け布団の摩擦を大きくして、ズレ防止には効果的です。
また、夏にはさらっとしていて気持ちのいい木綿のカバーですが、冬にはヒヤッとした感触になりがちです。
フリースやマイクロファイバーの布団カバーは肌触りも柔らかく、まだ温まっていないお布団に入るときも冷たく感じにくいという利点があります。
その他、ベッドを使っている場合は、ベッドからお布団が滑り落ちないように椅子などでガードをすると、お布団と毛布がずれるのをある程度止めることができます。
掛け布団と毛布がずれるのを防ぐ、着る毛布とは?
掛け布団の上に毛布を掛ける方がよいということは分かりましたが、どうしても肌に毛布をまとった状態で眠りたいという人もいるでしょう。
その場合は、毛布がずれることがない「着る毛布」を使ってみるのはいかがでしょうか。
「着る毛布」といわれているグッズは、全身を毛布で包めるように、腕を通す形になっている毛布のことです。
手を通すので、肩口にもしっかり毛布が掛かっていて冷えることがありません。
なかには寝袋のように頭や足まですっぽり覆うものや、着たまま歩くこともできるようズボンのように足を入れる部分がついているものもあります。
ルームウェアとしてすっぽり毛布をかぶっているような状態で動き回ることができるユニークな商品ですので、寝るときだけでなくリビングでリラックスするときにも使えます。
とても温かいので、暖房の節約にもつながるかもしれませんね。
ふわふわの毛布の感触が好きな人は、ぜひ試してみてください。
掛け布団と毛布がずれるのを防ぐ、着る毛布のメリットと注意点
着る毛布はとても暖かいのですが、注意点もあります。
掛け布団と毛布がずれるのは、毛布が体にくっつき身体が動くと一緒に動いてしまうからだと書きました。
そのため、着る毛布を体にまとってその上に掛け布団を掛けてしまうと、掛け布団の中でやはり毛布を着た体だけが動いてしまうことになり、温かさが逃げてしまうことになります。
そう考えると着る毛布は寝るときには、不向きな部分もあるかもしれませんが、肩や足元の冷たさは防ぐことができますので、お好みによってうまく取り入れてください。
「着る毛布」を着てリビングなどを動くときに気を付けてほしいのは、引火の危険性です。
毛布は燃えやすい素材で作られていることが多いので、暖房器具や火元に近づきすぎないよう気を付けておきましょう。
また、毛布生地はホコリを寄せ付けやすいので、着る毛布で動き回っていると汚れやすくなります。
就寝用の着る毛布と、リビングでゴロゴロするときの着る毛布とを使い分けたほうが、清潔に気持ちよく使えるかもしれませんね。
毛布を選ぶポイント
毛布の素材も、掛け布団と毛布がずれるかどうかの原因の一つです。
ポリエステル素材やアクリル素材の毛布は、軽くて暖かく、保温性にも優れています。
しかし、静電気が起きやすいことや、毛玉や毛足のもつれが起きやすいこと、掛け布団とあわせるとすべりやすくなること、などの欠点があります。
軽いことは肩こりの防止などにも魅力的なので、用途によってはとてもよい毛布です。
ウール素材の毛布は、とても暖かく、化学繊維が苦手な人が直接肌に触っても痒みなどが出にくい天然素材なので人気があります。
しかし、少し重みがあるところや、セーターなどと同じ素材なので虫食いの可能性があるところが使いにくいといえば使いにくい点です。
人気なのがシルクの毛布です。
やわらかくなめらかな素材で、しっかりと空気を含んで温かいです。
またホコリも出にくいのでアレルギーのある人にも人気が高い素材です。
それぞれによさがありますので、目的に合わせた毛布を選んでみてください。
掛け布団と毛布のずれを防いで寒い夜も快眠しよう
今回は、お布団と毛布がズレることを簡単に防ぐ方法をご紹介しました。
小さなお子さんや、お年寄りにも安全で簡単に実践することができます。
あなた自身の寒さ対策はもちろん、家族全員の体調管理にも安心ですね。
また、自分に合ったいい寝具を選べば、快眠と健康へ繋がります。
寒い夜も朝までぐっすり快眠できるといいですね。