畳の上にウッドカーペットを敷いた時のメリット・デメリット

畳の上にウッドカーペットを敷いて部屋の雰囲気を変えたい!

もしくはすでに敷いている方、いらっしゃるのではないでしょうか。

フローリングに敷くのとは違い、畳の上に敷く場合、正しい方法で敷かないとカビやダニの原因になってしまいます。

ウッドカーペットを敷くメリット・デメリット、ウッドカーペットの選び方、さらには畳にベッドを置くときに畳を傷めない方法をご紹介します。

畳にウッドカーペットを敷いたときのメリット

畳の上にウッドカーペットを敷くだけで、和室の雰囲気はあっという間に洋風へと変わります。
工事などを頼む必要もなく、費用もそんなに掛かりません。

ちょっと部屋の様子を変えてみたいと感じた時にはとても便利なアイテムです。
持ち家ならともかく、大掛かりな模様替えが出来ない賃貸では重宝するでしょう。

カラーバリエーションも豊富であり、ナチュラルやオークなど無難な色のものなら何処の店でも手に入れられるはずです。

床の色を変えるだけで、ヨーロッパを思わせるような部屋になったり、アジアンテイストになったりと、お好みの雰囲気を実現することが出来ます。

畳は手入れを怠ると虫が湧いてしまいますが、ウッドカーペットを敷けば掃除機を掛けやすくなりますし、ウェットシートを使うことも出来るようになります。

和室をどう使えば良いのか分からないという人や、洋風のインテリアを好む人におすすめします。

また、これ以外に畳が傷むことを防いでくれる上に、ささくれが立っている場合にカーペットがカバーしてくれるので、刺さらないという利点があります。

畳にウッドカーペットを敷いたときのデメリット

畳にウッドカーペットを敷くと洋室の雰囲気が味わえますが、良いことばかりではありません。
この状態では風が通りにくくなるため、ダニやカビが湧きやすくなるというデメリットが生まれます。

ダニは湿度が55%以上あると、カビは湿気が溜まっていると発生しやすくなります。そこでまずは畳がどのような環境下に置かれているのかを確かめておきましょう。

梅雨時や秋頃は湿度が高くなるため、それだけカビが生える確率も高まるということになります。そこへカーペットを敷いたことで湿気がますます畳の中に籠もり、気が付いたらカビが繁殖していたなどということも十分有り得ます。

ウッドカーペットで全面を覆い隠さず、1箇所は畳の部分を残しておきましょう。そしてカーペットのある部屋を使わない時は、カーペットを外して風通しを良くします。畳そのものも年に1回は干しましょう。縁にマイナスドライバーなどを差し込んで、斜めに倒せば持ち上げられます。

こまめに換気を行うことでダニやカビの被害を最小限に抑えられるので、面倒かもしれませんが対策をしっかり取りましょう。

畳にウッドカーペットを敷くときの注意点

畳にカーペットを敷く際にはダニやカビに気を付けなければいけません。
今回は、ダニやカビの対策をお伝えします。

まずは敷く前に掃除をして、ダニなどの原因となるものを全て取り除きましょう。
その上でカーペットを敷けばオーケーです。

またダニを防ぐシートも一緒に敷いておくと効果的です。
ダニを防ぐシートには防カビ剤も含まれているものもありますので、ダニとカビの両方をブロックすることも出来ます。
このシートは数ヶ月に1度のペースで交換するようにしましょう。

敷くカーペットは絨毯よりもウッドカーペットが最適です。
もちろん個人の好みがあるかと思われますが、もし種類にこだわりがなければウッドカーペットを選びましょう。
こちらの方がダニは棲みにくいためです。

そして換気はこまめに行って下さい。
湿気はダニやカビが好むため、窓を開けて新鮮な空気を入れてあげましょう。
梅雨時など、湿度が普段よりも高くなる日はエアコンの除湿機能や除湿器を使うことをおすすめします。
部屋干ししている洗濯物も乾かすことが出来るので、まさに一石二鳥と言えるでしょう。

ウッドカーペットの種類と選び方

畳の上にウッドカーペットを敷くと洋風になりますが、一口にウッドカーペットと言ってもいくつかの種類があります。

・合成樹脂
合成樹脂で作られた板に木目をプリントしたものです。
表面を加工すればいろんな色やデザインが生まれます。
自分らしさを追求するなら合成樹脂を選びましょう。
傷が付きにくいので子供部屋に向いています。

・合板
薄い木材を合板に貼り付けたものです。
安価なので人気が高く、手に入れやすい種類です。

・天然木製
天然の木材を張り合わせてあるので、感触などが本物と変わりません。
やや重めですが、木の質感が得られるのでこだわる人におすすめします。

・ウッドタイル
50平方cmのタイルを一枚ずつ並べます。
破損しても取り替えやすいのは嬉しいですね。

・コルクカーペット
素材の中にコルクチップが入っているため、防音に優れています。
子供部屋やピアノなどを置いてある部屋に最適です。
チップが剥がれることが稀にあります。

大きさは基本的に変えられません。
店にあるサイズ以外が欲しければオーダーメイドを頼みましょう。
また同じサイズでも部屋のタイプによっては縦横比が異なります。
事前にカーペットを敷く部屋の形と広さをチェックしておきましょう。

色に関しては自分の好みや家具の色と上手く組み合わせられるものにしましょう。

畳を傷めずにベッドを置く方法

畳が敷かれている和室には、ウッドカーペットやフローリングマットを敷けば洋風の寝室へと早変わりします。
一部分だけ取り外すことも出来るので、新品との交換や模様替えなども楽に行えます。
これなら安心してベッドが置けますよ。

賃貸マンションなどでは部屋を傷付けると余計な費用が掛かるため、畳敷きの部屋にはベッドを置かない人も多いかと思われます。
そして置いていた人は、引っ越しなどでベッドを動かす際に、傷を付けてはいけないと細心の注意を払うことでしょう。

しかし、どれだけ気を付けていても、和室のある部屋を出て行く時は、畳を交換しなければならなくなることが多いです。

畳の交換は決して義務ではありません。
しかし入居時の契約項目の中に「退去するなら畳を取り替えていくこと」というものが含まれている場合があります。

和室が付いている部屋を借りる時は、しっかりと契約書に目を通して、内容を確かめて下さい。
また書類には記載されていなくても、ほぼ強制的に交換させられるパターンもあります。
どっちみち交換する羽目になるのなら、いっそのこと開き直ってベッドを置いてしまうのも手です。

畳のある和室を生かしたベッドルーム

和室にベッドを置きたいけれど、雰囲気はそのまま残した状態で、なおかつ畳も傷めたくない場合はどうすれば良いのでしょうか。

そんな時はベッドの脚の下に、ベニヤなどの木の板や、カーペットを切ったものを挟み込むと良いです。
こうすることでベッドを動かした時の傷や、脚に掛かる負担を減らすことが出来るのです。

使用するのはウッドカーペットがおすすめです。
これなら部分的に切り取れますし、種類もいくつかあるため、家具の色合いや目的に合わせたものを選びましょう。

また床全体にカーペットを敷いても、畳の感触が味わえるという欲張りなベッドが「畳ベッド」です。
その名の通り、床板が畳になっているという一風変わったベッドのことで、畳から伝わるイグサの匂いに包まれながら眠りにつけます。
これならいつでも好きな時に畳の上でくつろぐことが出来ますね。

衛生的な理由などから床をフローリングにしたいけれど、畳を隠すのは嫌だと思っている人は、是非このベッドを使ってみて下さい。
和の雰囲気を感じ取ることが出来ますよ。

自分好みのお部屋に

いかがでしたか。

ウッドカーペットはお部屋の雰囲気を変えるのにとても便利です。
メリット・デメリットを理解し、素敵なお部屋にできると良いですね。

日本ならではの和室の雰囲気を残しつつ楽しめる、畳ベッドもとても素敵です。
お部屋の雰囲気を変えると、心もリフレッシュできるかもしれません。