仕事の集中や安眠には音楽が良いって本当?音楽の力とは

音楽には、集中を高める効果や安眠効果など、さまざまな効果があります。

ここでは、仕事などで集中する際にオススメの音楽と、寝る前に聴くべき音楽についてご紹介します。

集中や安眠を求めている方は、音楽を聴くことを試してみてはいかがでしょうか。

集中力と音楽について

集中力を高めたいと思った時、あなたは何をしますか。

仕事中や勉強中、スポーツなどの場面で時間を忘れるほどに一つの物事に没頭できる集中力というのは、「体調的にも心理的にもストレスのない余裕のある良好な状態であること」が大切だといわれています。

お腹が空いていたり睡眠不足で眠かったり、体調的に優れなかったり、大きな悩みを抱えているような時などは、中々別のことに集中するのは難しい様に、心身共に良好であることは、集中する上でかなり重要なことといえそうです。

集中力を意識的に発揮したい時、心理面で大きな役割を果たすものの一つに、「音楽」が挙げられます。

無意識下に音楽を選別して聴いていただけでテンションが上がったり、気分が良くなったという経験がある方も多いのではないでしょうか。

音楽は心理面に大きな役割を果たし、知らず知らずのうちにストレスのない余裕のある精神状態に持っていくことが出来る力があります。

朝は目覚めよく、1日の始まりに力を貰えそうな音楽、眠る前には身体の疲れを癒やしてくれるようなリラックス感の得られる音楽という風に、目的によって音楽を選ぶことは、心身を整え良好な状態に持っていき、その結果として集中力を高める事に繋がるのです。

仕事で集中したい!音楽選びの条件①

集中力を高めるためのツールとして使用する音楽選びの際に、大切な条件とはどんなことでしょうか。

自分の大好きな曲を聞けば良いと思いがちですが、好き過ぎる曲を選ぶとその曲を楽しみすぎてしまい、サビの部分で一緒に歌いだしてしまうという様な、集中の方向が集中したい一つの物事ではなく、音楽そのものへ向かってしまうことが問題になります。

リッラクスが目的であったり、単に楽しみたくて聴く音楽ならそれでも良いですが、仕事などに集中することを目的に選ぶのであれば、好き過ぎる音楽は外しておいたほうが良いかもしれません。

とは言え、自分の好みの曲でなくては聞き続ける事が苦痛になりますので、街中やショップ内などで流れている様々な曲や、CDショップなどで試聴して選ぶなど、好みの音楽を見つけてみるとよいでしょう。

音楽を選ぶ際に意識したいポイントは、いかにストレス無く聞き続けられるかという点であり、その状態は間違いなく集中しやすい状況に導いてくれると思います。

仕事で集中したい!音楽選びの条件②

集中力を高めるためには好きな音楽を選ぶということを基本に、それでも集中しきれない場合の方法をご紹介します。

集中力が続かなくなってしまったという要因として、曲の歌詞が気になってしまうということがあります。

歌詞は言葉ですので意味を持ちますし、ある瞬間に歌詞に気を取られ、脳が歌詞と曲を別物と捉えてしまうことがあるのです。

仕事中に全く気にしていなかった近くの人の会話が耳に入ってきて、気になって仕方がなくなったということがある方もいるかもしれませんが、曲と歌詞は一体化した音楽とはいえ、一度言葉として気になってしまうと、どうもそれに気を取られて集中できないということになりがちです。

そんな時は、歌詞のない音楽を見つけて聴いてみましょう。インストゥルメンタルの様な歌のない曲だけのものから好みの曲を選ぶのも良いでしょう。

又、実際にを選ぶ時、集中力を高めるための音楽を見つけて良いと思って試しに聞いてみたけれど、どうも集中できないと感じる場合もあるかもしれません。

大好きなアーティストの新曲が今までと違って、慣れるまで少し違和感を感じたという事はないでしょうか。

最初からこれは集中できるという曲に巡り合えたら良いですが、聞きなれない曲は慣れるまで多少の期間がかかる場合も多く、しばらく聴いているうちに耳に馴染んで来る場合もありますので、いいなと感じたらしばらく聞き流してみることをおすすめします。

仕事に集中したいなら脳波から音楽を選ぶと良い?

仕事に集中したい時の音楽を自分の好みから曲を選ぶという方法では集中しきれなかったと言う方におすすめしたいのが「脳波から音楽を選ぶ」という方法です。

脳波とは人間の脳内の電気活動を示すもので、その脳波を見ると人間の脳の状態がわかると言われています。

脳の状態には、δ(デルタ)波、θ(シータ)波、α(アルファ)波、β(ベータ)波、γ(ガンマ)波等といった幾つかの分類があり、δ波のときには深く眠り、θ波の時には眠りが浅くなるというようにそれぞれの特徴があります。

そして、β波のときには脳がしっかりとした活動状態にあり、α波はリラックス状態の時に現れる脳波と言われ、集中力が高まる状態の時の脳は状態は、α(アルファ)波の状態と言われています。

一見、脳がしっかり活動しているときのほうが集中力が高まると思われがちですが、リラックスした状態にあるときこそ、集中力が高まるのですね。

ヒーリング音楽やリラックス音楽といったジャンルの音楽に良く用いられ、脳をα波の状態に導くと言われています。

脳をα波に導く曲ならばなんでも良いということではなく、その音楽を聴いていて心地良いと感じる曲を選びましょう。

睡眠に効果的な音楽の選び方①

睡眠の際に大切なポイントは、リラックスできる落ち着いた曲を選ぶという点です。

仕事や勉強時のような集中力が欲しい時とは違い、人は眠りにつく少し前から心拍数が落ち着き、寝ている間は心拍数が下がるといわれます。

その為、テンポの早いリズミカルな曲は脳に刺激を与えてしまい、脳が興奮状態になりがちで心拍数が上がりやすくなるのです。

同じテンポでゆっくり安定しているものや、森の木々が揺れる音や水のせせらぎ、小鳥のさえずりなどのような自然の音やヒーリング音楽などのような、穏やかで落ち着いた曲を選ぶと良いでしょう。

又、音量についても一般的に睡眠効果があるとされているのは、40デシベル以下と言われています。

生活音の中で40デシベル以下といえば、図書館の静けさぐらいと言われ、それぐらいの静けさが睡眠の環境としては最適です。

どんなに良い曲でも、音量も大きすぎると逆に睡眠の妨げになってしまいますので、気をつけたいところです。

睡眠に効果的な音楽の選び方②

睡眠に効果的な音楽の選び方と、音楽の上手な利用の仕方についてご説明します。

普段起きている時の脳波から睡眠に必要な脳波に切り替わるために必要な時間は就寝前の30分~1時間程度と言われています。

脳波をα波に切り替えるための自分にあった睡眠用の音楽を上手に選びましょう。

仕事に集中したい時、ストレスを解消したい時など場面によって変わる音楽の選び方ですが、良い睡眠に導くための曲は脳をリラックスさせて脳波をα波に変えることが目的なので、自分の気に入った聴いていて心地よい曲を選びましょう。

但し、好きなミュージシャンの曲やノリの良い曲などをかけると聞き入ってしまい、脳の活動が活発になってしまう場合がありますので、好きな曲というだけではなく、自分がリラックスできる曲という点にポイントを置いて選ぶことが大切です。

眠っている間にずっと音が耳から入ってきていると、深い眠りの妨げになる為、睡眠のために音楽を聴くのは1時間までが良いと言われています。

気持ちよく眠るための音楽なので、タイマーなどで自動的に音楽が止まるようにセットし、起き上がらなくても済むようにしましょう。

良い睡眠をとるためには環境づくりも大切です。

寝る直前までパソコンやスマホなどを使用することは脳に強い刺激を与えるため、就寝前の1時間前からは使用を控えたり、飲食や興奮する音楽や映画を見ることは避けましょう。

眠れない夜は、音楽の力を借りて

ストレスの多い現代。身体は疲れているのになかなか眠れないという方がたくさんいらっしゃいます。

不眠症に悩まされて、病院を訪れる人がいるくらい深刻な問題なのです。
そんな悩みを解決し、安眠を得るために、音楽を聴くことは良いそうですね。

しかし音楽なら何でもよいというわけではなく、落ち着いた曲やゆっくりとした一定のテンポの曲が睡眠には向いているそうです。

眠れない夜は、音楽を聴いてみてはいかがでしょうか。