「なかなか寝つけない」または「寝ているはずなのに疲れが取れない」そんな睡眠に関する悩みを持っている方はたくさんいらっしゃいます。
睡眠は私たちが日中、元気に活動するためには欠かせない重要なものです。
ここでは、よい睡眠へと導入してくれる飲み物についてご紹介していきます。
よい睡眠へと導入してくれる飲み物って?①
人は、体温が下がると自然に眠気が起きるといわれています。
よい睡眠へ導入してくれる飲み物は、やはり温かい飲み物がおすすめです。
ある研究では冷たい飲み物をよく飲んでいる人の大半は、不眠で悩んでいるという結果も出ています。
ここでは、おすすめな飲み物をいくつかご紹介していきます。
●白湯
白湯は水を温めたお湯のことです。
温めたお湯を水で50~60度程度に冷まして作ります。
お水さえあれば簡単に作ることができる上、お金もかからないので経済的です。
●生姜湯
身体の冷えは、睡眠の妨げとなります。
身体を温める作用がある生姜は、身体の内部までじんわりと温めてくれるので、睡眠の質を高める効果に期待ができます。
特に冷え性の方には、おすすめの飲み物です。
市販の生姜湯には、糖分が多く含まれている物もありますので、就寝前には、生姜パウダー+お湯がおすすめです。
よい睡眠へと導入してくれる飲み物って?②
続いて、よい睡眠へと導入してくれる飲み物をご紹介していきます。
●ハーブティー
ハーブティーといっても様々な種類がありますが、おすすめなのは、「ラベンダー・カモミール・ベルガモット・リンデン」などです。
特にカモミールティーは、睡眠導入剤のような効果があるとして古くから使用されてきました。
また、カモミールの蒸気には鼻詰まりの改善を促す効果もあります。
ハーブには、精神を安定させる作用があったり、リラックス効果が期待できるものがたくさんあります。
寝る前にハーブティーを取り入れてれば、リラックスした状態で就寝することができます。
●ホットミルク
ホットミルクに含まれている「カルシウム」には、心身を落ち着かせリラックス効果があります。
就寝前にリラックス状態になると、より深くよい睡眠が取れるともいわれています。
睡眠を導入してくれる飲み物はいつ、どのくらい飲めばいいの?
先ほどは、就寝前におすすめな飲み物についてご紹介しました。
では、睡眠をよりスムーズに導入するためにはどのくらいの量で、どのタイミングでこれらを飲めばよいのでしょうか。
飲み物の量としては、コップ1杯~2杯程度がよいといわれています。
いくら睡眠導入効果があるといって、大量に飲んでも吸収できない分は体外に排出されてしまいます。
また、大量に一度の量を摂取すると血中の水分バランスが崩れ、むくみとなる可能性もあります。
ですから就寝前の飲み物は、コップ1杯~2杯程度に抑えましょう。
水分補給のタイミングとしては、就寝前の30~1時間前がよいといわれています。
人は、就寝中肝臓の機能が低下するといわれており、就寝直前に水分を摂取してしまうと余分な水分を身体の外に排出しにくくなってしまいます。
そのため、就寝直前に飲み物を摂ると、むくみを引き起こす可能性があります。
飲み物を摂取するときは、30~1時間前に飲むようにしましょう。
睡眠に悪い飲み物って?
ここまで、睡眠導入によい飲み物についてご紹介してきました。
では反対に睡眠の妨げとなる飲み物はあるのでしょうか。
●カフェインを多く含む飲み物
カフェインが含まれる飲み物というと、コーヒーや緑茶、紅茶などがありますね。
これらを就寝前に摂取すると、脳を覚醒させてしまうことがあります。
脳が興奮した状態になると、やはり寝つきが悪くなってしまうのです。
実は、カフェインは摂取してから5~7時間もの間、効果が持続するといわれています。
そのため、夜6時以降はカフェインが含まれている飲み物を控えるようにしましょう。
他にもカフェインが多く含まれている飲み物には、栄養ドリンクやビタミン剤、コーラなどがあります。
意外にも身近な物にカフェインは含まれていますので、確認しておくとよいでしょう。
●アルコール
アルコールを摂取したあとは、一時的に体温が上がるので眠くなります。
しかし、眠ったあとアルコールを分解する働きが生まれることにより、余分なエネルギーを必要とします。
そうすることで、身体は休まることなく睡眠の質が下がってしまうのです。
以上のことから、これらの飲み物は睡眠前は控えるように注意しましょう。
睡眠前の飲み物の重要性
飲み物には、睡眠導入作用のある飲み物や、また反対に睡眠の妨げになる飲み物があることが分かりました。
実は、就寝前の水分補給はとても重要な物なのです。
ここでは、就寝前に水分を摂ることがなぜ大切なのかをお伝えしていきます。
人が1日に必要とする水分量は、1.5~2リットルといわれています。
人の身体は半分以上が水分でできているため、水分が不足するとあらゆる面で健康被害が出てきます。
そして、人は睡眠の最中汗をかいています。
その量には季節や人によっても個人差がありますが、200~500mlもの汗をかいているといわれます。
睡眠前に水分を摂らないと、寝ている最中に水分不足となり、血中濃度が高くなります。
そうなると、血液の流れが悪くなり、動脈硬化や心筋梗塞の原因にもなりかねません。
睡眠前のコップ1杯の水分は、血液をさらさらに保ち体内に溜まっている疲労物質を円滑に体外に排出させる効果があり、質のよい睡眠に繋がります。
さらに、睡眠効果を上げるためには、温かいハーブティーやホットミルクなどで効果をアップさせましょう。
睡眠の質を高める簡単なこと
良質な睡眠をスムーズに導入してあげるためには、日々の生活習慣も大きく関係しています。
睡眠障害が起こってしまうのは、様々な原因があり、一概にこれだとはいい切れない部分がありますが、日々の生活習慣の中で日常的に行っていることが、知らず知らずに睡眠の質を下げている可能性があります。
私たちが眠くなるのは、「メラトニン」というホルモンが関係しています。
このメラトニンは活動している日中は分泌が抑えられていますが、夜の間に増加します。
また、就寝時間の1~2時間前から徐々に増えていくという傾向があるのです。
しかし、就寝直前までテレビやスマホなどの明るい光にさらされていると、このメラトニンの分泌量が低下します。
こうなると、脳が覚醒してしまい、なかなか寝つけないという自体に陥ってしまうのです。
質のよい睡眠を得るためには、就寝前には暗くしてリズムを整えてあげることが大切です。
また、よい睡眠のためには、リラックスすることも大切です。
お風呂にゆっくり浸かったり、好きな香りのアロマを焚いたり、もちろん温かい飲み物も効果的です。
日々生活習慣を見直し、睡眠を改善していきましょう。
睡眠導入効果をアップさせる飲み物で良質な睡眠を
現代人は、なんらかの睡眠障害を抱えている方が多いです。
よい睡眠が取れないと、日中の活動に支障が出る恐れもあります。
良質な睡眠を得るために、温かい飲み物を摂取することはおすすめの方法です。
特にハーブティーには、リラックス効果があったり、心を落ち着かせる作用がある物もあります。
ぜひ取り入れてみてくださいね。