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納得!家の階段の寸法は安全を考え計算されていた!

2018.2.25

いつも何気なく上り下りしている家の階段は、うっかり踏み外したりしない限りは、落ちたりすることはありませんよね。

それは、安全に階段を上り下りすることができるように、計算された寸法のおかげなのです。

住宅を建築する際には、階段1ヵ所でもきちんと計算されて造られているのです。

それはどのようなものなのか、わかりやすく解説していきましょう。

特に、これから家を購入、建てる予定がある人は、覚えておいて損はないはずですよ。

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階段の寸法が計算で決められている建築基準法とは

どのような建物でも建築をする時には、基準が設けられています。

それを「建築基準法」といい、対象の建物を使用する人や、近隣で生活する人の安全などが考慮された最低基準が定められているものです。

建築物の構造をはじめとして、敷地・用途・構造についての細かな内容で成り立っています。

この建築基準法上で、住宅の階段に必要な寸法が決められているのは、「蹴上げ」「踏面」「階段幅」などです。

主にその中の「蹴上げ」と「踏面」の寸法を用いて計算をしていきます。

「蹴上げ」とは、階段1段の高さを示し、「踏面」は、階段の足をのせる板の上面部分または、有効なその奥行きのことです。

そして、階段の横の長さを「階段幅」といいます。

「蹴上げ」は、高すぎず低すぎない23センチ以下と決められています。

そして「踏面」の寸法は、狭すぎると足を乗せる部分が狭く危険となります。

反対に、広すぎると大股で、上り下りをしなければなりません。

ですので一般住宅では、15センチ以上と決められているのです。

残りの「階段幅」は、75センチ以上となっています。

この「階段幅」は、幅が広ければ多くの人が同時に利用できるので、公共施設などは一般住宅に比べ、広くできているのです。

このように建築基準法は、人の生活用途によって安全で、使用しやすいように定められているのです。

安全を計算された階段の蹴上げと踏面の寸法

では、一般住宅で快適な寸法は、それぞれ具体的にはどのくらいなのでしょうか。

階段幅は、家の広さや間取りなどによって確保できる寸法が難しくなりますが、75センチ以上は確保をしなければいけません。

また、日本人が階段を上り下りしやすい蹴上げと踏面の寸法は、蹴上げ18センチから20センチ、踏面は20センチから22センチが最適といわれています。

「自分の足のサイズは27センチなのに、踏面が自分の足のサイズより短いと、危険なのではないか?」と感じてしまう人もいるでしょう。

しかし、実際に階段の上り下りのしやすさは、蹴上げと踏面の寸法のバランスによって計算されています。

ですので、踏面が自分の足のサイズより小さいからといって危険ということは、一概にはいえないのです。

また、2000年に改正された建築基準法では、安全性を重視して、階段に手すりを付けることが義務付けされました。

これから新築を購入やリフォームを検討している人は、さらに安全性を考慮して、実際に住む家族の年齢などを考えて決めるといいでしょう。

階段の蹴上げと踏面の寸法!計算式の関係とは

このように一般住宅の階段は、建築基準法に定められた安全を確保するための寸法基準に基づき、その家の規模などによって、規定内に収まるように寸法を決めていきます。

そこでやはり、重要になってくるのは蹴上げと踏面と歩幅の関係です。

蹴上げ寸法をaセンチ、踏面寸法をbセンチとすると、a+b=61~65センチ、住宅性能表示では55~65センチとなるような歩幅の計算を基に、上り下りしやすい階段を決めます。

例えば、歩幅を61~65センチと設定した場合、蹴上げの寸法が高い時には、それだけ歩幅が短くなるということになります。

そして、この算出された「61~65センチ」という数値は、階段の勾配にあたり、61~65センチを下回るに従って、勾配は緩やかになっていくのです。

一般住宅の建築基準法では、蹴上げが23センチ以下、踏面が15センチ以上と決められているので、勾配角度にすると、はしごに近い約57度までが、許容範囲とされています。

こうして階段の蹴上げや踏面の寸法を変えたり、段数を増やして調整をしていくのです。

安全な階段は、勾配がポイントとなってくるようです。

意外に多い!階段の種類

安全な階段の勾配は、計算だけでは計り知れません。

なぜなら、階段のタイプによっても変わってくるからです。

階段の種類は主に、4つあります。

1つめは、昔ながらの一直線の「直階段(ストレート階段)」と呼ばれる階段です。

シンプルな造りから比較的、安い費用で設置することができますが、狭いスペースに設置しようとすると、急勾配になってしまいがちです。

そして、最近の新築に多くみられる「かね折れ階段(l字型階段)」は、折り返しになる場所が、踊り場のような空間ができています。

もし、小さな子どもが転落してしまうことを考えたら、最下段までは一気に落ちにくいので比較的安心です。

その気になる費用は、直階段に比べると高くなります。

これと同じように、転落した際の安全性のあるのが「折り返し階段(u字階段)」です。

しかし、折り返しの部分に「かね折れ階段」よりも広さを必要とし、かなりの階段スペースを確保しなけれなりません。

この2つの階段は、「直階段」よりステップの数が多くなるため、勾配が緩やかになっています。

その他に、ビルの非常階段などに使われていることが多い「らせん階段」があります。

一般住宅の室内に設置するとおしゃれ感が出るのですが、中心部に近いほど踏面の寸法が狭くなり、上り下りには注意が必要になるので、安全面からするとやや心配です。

この階段の勾配は緩やかになりますが、形状が複雑であるため、費用は割高になってしまいます。

計算された寸法の安全性+階段の床材選び

これまで、決められた計算方法で規定に収まる寸法を決め、また、階段の種類を選ぶことによって、安全で使いやすくなる階段ができることがわかってきました。

そして、これに加え、材質を選ぶことによっても、安全性を高めることができるのです。

住宅で主に使われている材質で、階段の掃除が楽なフローリング材には、保温性と断熱性に富んでいる「無垢材」と、合板などの基材に化粧板を貼り合わせた「複合フローリング材」があります。

その「複合フローリング材」は、化粧板の表面を加工することで、汚れにくくなり、また、傷や水に強くなります。

その他にも、耐久・耐熱・吸音・弾力性に優れ、足への負担を軽くしたり、転倒してもケガをしにくい特徴がある「コルクフローリング」でもいいでしょう。

反対に、鉄骨住宅のらせん階段でよく選ばれている鉄製の床材は、デザイン性を重視したものが多いので、安全を重視する場合にはあまりおすすめできません。

さらに安全性を高めるのなら、床材に滑り止め加工をしてもいいでしょう。

また、通販サイトやホームセンターで販売されている滑り止めシートを利用したり、カーペットを使って保温・吸音性も加えてみてもいいかもしれません。

これなら、コストも抑えられて自分でもできそうですよね。

毎日使う階段だから快適に使おう!

この他、階段の床材に滑り止めシートやカーペットを敷く以外にも、滑り止めシートやテープの色を、安全な寸法にして子どもや高齢者でもわかるような、目立つ色にするのもおすすめな方法です。

また、明るい照明に変えたり、階段照明を増やしたり、さらに、足元にフットライトを設置するのもおすすめです。

そして、停電時に自動点灯する照明を付けることも効果があります。

それでも納得がいかない場合には、建築前に階段に大きめの窓を設置して、日中でも暗くなりがちな階段スペース全体を明るくする工夫をするといいかもしれません。

中でも天窓は、自然な明るさと出て、明るくなるだけではなく、開放的でおしゃれなイメージも出ます。

もし、階段のみのリフォームを検討しているなら、リフォームしない部屋とのバランスも考えてから決めるようにしましょう。

実は家庭内で、事故発生場所の3位となっているのが階段です。

ですので、安全が計算されたバランスの取れた寸法の階段に、明るさを足して事故防止効果を上げるようにするといいでしょう。

そして、早い時期から子育てや老後の生活を考えた、安全な階段にしておけば、将来的に売却することになっても、比較的買い手がつきやすくなります。

その時、ユニバーサルデザインを意識するといいでしょう。

このユニバーサルデザインとは、全ての人が住みやすい環境になるよう考えデザインするものです。

ユニバーサルデザインの階段は、寸法の計算で出される数字の決まりがないため、寸法はバリアフリー住宅+子ども目線で考えた方がよさそうです。

ライフスタイルと条件に合った安全を重視

このように、階段での事故を防止するためには、蹴上げと踏面の寸法からの計算=勾配が鍵になります。

住んでから後悔しないように、家を建てる時やリフォームする時に基本となる階段の計算方法を覚えておきましょう。

そうすることによって、完成のイメージがつかみやすいので、安全で生活しやすい毎日を過ごすことは、夢ではなくなるでしょう。

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