バスタブ・浴室の湯垢や汚れを簡単掃除法でピカピカに!

「世界一のお風呂好き」とも言われている、私たち日本人。

毎日バスタブにゆっくり浸かる人もいれば、普段はシャワーだけという人など、人によっていろんなバスタイムを過ごしています。

それぞれ違った使い方をしていても、湯垢や汚れはどうしても気になるものですよね?

今回は、バスタブや浴室に付いた、しつこい湯垢や汚れを、簡単に落とせる掃除テクニックをご紹介していきます。

「面倒なお風呂掃除は簡単で楽に済ませたい!」という方に、おすすめですよ。

バスタブ・浴室の汚れって、湯垢以外にどんなものがある?

バスタブにお湯を張ったり、シャワーのお湯や石鹸の泡などが飛び跳ねたりと、日々何かとバスタブや浴室には汚れが付いています。

綺麗に掃除しているつもりでも、気が付いたらしつこい汚れが付いていたという経験をした方も、多いのではないでしょうか。

バスタブ・浴室の汚れとして代表的なものが湯垢ですが、それ以外にもいろんな汚れがあります。

ここでは、4種類の汚れについて見ていきましょう。

①湯垢

バスタブにお湯を張った際の、空気との境目の所に、ヌルヌルとしたものがよく付いていたりします。
これが、湯垢です。

綺麗に洗っていても、湯船に浸かっている時にぬめりに気付くという経験をされた方も、多いと思います。

②水垢

浴室内の蛇口や鏡に、白い汚れがこびり付いていたりします。
これが、水垢です。

綺麗に洗っているつもりでも、白い水垢が付いているということも多いと思います。

③石鹸かす

浴室内の壁や鏡などに、白く付いている汚れがあります。
これが石鹸かすです。

体や髪を洗っている時に、ボディソープやシャンプーの泡などが飛んで、知らず知らずの内に壁などに付着しています。

④カビ

浴室内の壁や床、ドアのゴムパッキンの所などに、黒やピンク色の汚れがよく付いています。
これがカビです。

毎日綺麗に掃除していても、いつの間にかカビが生えていたということはよくあることです。

バスタブ・浴室の湯垢を取り除く、簡単掃除テクニック

バスタブ・浴室で多く見られる汚れが湯垢です。
これは、お湯の中に皮脂が溶け込み付いた汚れになります。

この汚れの中で細菌が繁殖すると、ヌルヌルとした状態になってしまいます。

この湯垢、付いてすぐは、石鹸や浴室用洗剤などで軽く洗っても簡単に落とせます。
しかし、時間がたってしまうと、取り除くのが厄介な汚れになってしまいます。

ここでは、そんな厄介な湯垢を簡単に落とす掃除法をご紹介していきましょう。

まず用意していただくものが、重曹です。

もはや、家庭内を掃除するのに必須アイテムとなりつつあるものです。
もし、ご家庭にないのであれば、100円ショップなどでも購入可能なので、ぜひご用意下さい。

しかし、なぜ重曹なのでしょうか?

その理由は、重曹にはアルカリ性の性質を持っているからです。

皮脂の汚れである湯垢は酸性です。
そんな酸性の汚れには、アルカリ性の物質が効果的です。

そのため、重曹を使うことで、簡単に汚れを落とせるんです。

では、手順を見ていきましょう。

①バスタブ内の湯垢

残り湯に重曹1カップを溶かし、1晩放置して下さい。
この時、洗面器やバスチェアーなど湯垢が気になる小物類もバスタブに一緒に入れれば、手間もかかりません。

その後、お湯を捨て、気になる湯垢をスポンジなどでこすり落とせば終了です。

②床や壁に付いた湯垢

重曹:水を2:1の割合で混ぜ、重曹ペーストを作ります。
湯垢が気になる所に重曹ペーストを塗り、その上からラップを貼って、30分〜1時間ほど放置して下さい。

その後、ラップを外し、スポンジなどでこすり落とせば終了です。

バスタブ・浴室の水垢を取り除く、簡単掃除テクニック

バスタブ・浴室内でも、特に鏡や蛇口の所で気になる白い汚れが水垢です。
鏡では鱗状の白い汚れ、蛇口などではザラザラとした白い汚れのものです。

この水垢の原因と言われているのが、水道水に含まれる炭酸カルシウムです。
濡れたり乾いたりの繰り返しの中で、徐々に炭酸カルシウムの成分が蓄積し、水垢となります。

そんな水垢を簡単に落とす掃除法をご紹介していきましょう。

まず用意していただくものが、クエン酸です。

このクエン酸も、最近では家庭用掃除用品として人気があります。
こちらも、重曹と同じく、100円ショップなどで購入可能です。

では、なぜクエン酸なんでしょうか?

それは炭酸カルシウムの成分がアルカリ性だからです。
酸性であるクエン酸がアルカリ性の汚れを中和してくれます。

湯垢とは正反対の性質になりますね。

では、手順を見ていきましょう。

①鏡の水垢

水100CCにクエン酸小さじ1/2を混ぜて、クエン酸水を作り、スプレーボトルに入れます。
鏡の水垢が気になる所にクエン酸水をと吹きかけ、上からラップをしてクエン酸パックをします。

そのまま半日ほど放置して下さい。
その後、タオルなどで水拭きをし、仕上げに乾拭きをすれば終了です。

②蛇口の水垢

蛇口の水垢が気になる所に、クエン酸水を吹きかけます。
その後、スポンジなどでこすり落とせば、終了です。

それでも汚れが取れない場合は、しつこい汚れの部分にクエン酸パックをしてしばらく放置して下さい。
その後、スポンジなどで水垢をこすり落として下さい。

バスタブ・浴室の石鹸かすを取り除く、簡単掃除テクニック

バスタブや浴室で多く付いてしまう汚れが、石鹸かすです。

もともと油脂でできている石鹸は、水道水に含まれるカルシウムなどに反応して、「金属石鹸」という物質を作り上げます。

この「金属石鹸」に皮脂の汚れなどが混ざって石鹸かすとなり、バスタブや床、壁などに白く付いてしまうんです。

そんな石鹸かすを簡単に落とす掃除法をご紹介していきましょう。

ここで用意していただくものは、上記でもご紹介した重曹とクエン酸、そしてメラミンスポンジです。

なぜ、性質の違う重曹とクエン酸を両方使ったほうがよいのでしょうか?

それは、石鹸かすには、湯垢と同じ酸性の成分、そして水垢と同じアルカリ性の成分が混ざっているからなんです。

では、手順を見ていきましょう。

①汚れが軽い場合

こびり付いていない軽い石鹸かすの場合は、メラミンスポンジで汚れた部分をこすり落とし、水で流して下さい。

メラミンスポンジでは落ちない程度の汚れならば、重曹をスポンジなどに付け、気になる汚れをこすり落とします。

その後、クエン酸をスポンジに付け、同じように汚れをこすり落とせば終了です。

②汚れがひどい場合

①の方法で取れないしつこい石鹸かすの場合は、重曹とクエン酸を両方同時に使用します。

まず、水100CCにクエン酸4gを溶かします。
しつこい汚れの部分に、重曹を振りかけます。

さらにその上から、作ったクエン酸水をかけると、ブクブクと炭酸ガスが発生します。
その後しばらく放置した後、洗い流せば終了です。

炭酸ガスがしつこい汚れを分解してくれます。

バスタブ・浴室のカビを取り除く、簡単掃除テクニック

バスタブ・浴室内の汚れで特に目立ってしまうものが、カビです。

床や天井、ドアやバスチェアーのゴムパッキンの所など、いろんな所にカビは発生します。

湯垢や石鹸かすなどをきちんと掃除しているつもりでも、綺麗に取り除けていないと、カビの温床となってしまいます。

特に、抵抗力の弱い小さいお子さんや高齢者のいらっしゃるご家庭などは、アレルギー反応など気になりますよね。

そんな人体に悪影響を及ぼしかねないカビを、簡単に落とす掃除法をご紹介します。

まず用意していただくものが、上記で使用した重曹とクエン酸です。
カビ取りにも、石鹸かすを取る時と同じような方法を使います。

では、手順を見ていきましょう。

①汚れが軽い場合

まずは、浴室内を洗剤で綺麗に洗いましょう。
その後、乾いてからカビ取り開始です。

最初に、上記でもご紹介したクエン酸水と重曹ペーストを準備します。

そして、カビが生えている所に重曹ペーストを塗り、その上からクエン酸水をかけてラップで覆い、パックします。

1時間ほど放置した後、歯ブラシなどでこすれば終了です。

そして、天井のカビには、フロアワイパーを使いましょう。

まず、ドライタイプのシートにクエン酸水を染み込ませ、天井のカビの部分を拭きます。

次に、ウエットタイプのシートに重曹を振りかけ、クエン酸水で拭いた所に重曹を塗り付けます。
その後1時間ほど放置して、ウエットタイプのシートで重曹を取り除けば終了です。

重曹もクエン酸も無害なので、小さいお子さんがいらっしゃるご家庭などにおすすめです。

②汚れがひどい場合

上記の重曹+クエン酸でも取れないカビの場合は、市販のカビ用洗剤を使いましょう。
この時も、浴室内は十分に乾燥させておいて下さい。

カビがひどい場所にカビ用洗剤をスプレーし、キッチンペーパーで覆います。
さらにキッチンペーパーにもカビ用洗剤をスプレーした後、ラップでパックし、1時間ほど放置します。

その後、歯ブラシなどでこすり落としたら、終了です。

そして、天井のひどいカビにも、フロアワイパーで対応可能です。

ドライタイプのシートにカビ用洗剤を吹きかけ、天井のカビの部分に薬剤をこすりつけます。
その後しばらく放置した後、ウエットタイプのシートで薬剤を拭き取れば、終了です。

市販のカビ用洗剤は目に入ったり、肌についたりすると危ないので、ゴム手袋や眼鏡、マスクなどを用意してから掃除を始めて下さい。

湯垢など汚れを付きにくくする方法とは?

バスタブ・浴室内の汚れを簡単に取り除く掃除テクニックをご紹介してきましたが、大事なのは、湯垢などの汚れを付きにくくすることです。

湯垢やカビなど、汚れがひどくなってしまうと、掃除をして綺麗にするにも時間と労力がかかってしまいます。

では、どのようにすれば、汚れが付きにくくなるのでしょうか?

予防法をご紹介していきましょう。

①湯垢や石鹸かすの汚れ

バスタブ内の湯垢や石鹸かす防止におすすめの方法は、やはりお風呂あがりにすぐ掃除をすることです。

時間がたつと、湯垢や石鹸かすが付いてしまいやすくなります。

「せっかく体を綺麗にしたばかりなのに、掃除をするのは嫌だ!」という方は、せめてお風呂上がりに、壁や床、バスタブなど汚れが付きやすい所に、シャワーでお湯をかけて汚れを洗い流しておきましょう。

②水垢の汚れ

水垢を防止するには、浴室を使い終わった後、できるだけ早く水分を取り除くことです。
水滴が付いたままにしておくと、やはり水垢の原因となってしまいます。

お風呂から上がったら、タオルで拭いたり、水切りワイパーなどでしっかりと水分を取りましょう。

また、鏡の水垢防止におすすめなのが、市販の曇り止めスプレーやフィルムです。

少々お金がかかってしまいますが、「掃除が面倒くさい!」という方には、簡単でおすすめです。

③カビの汚れ

衛生的にも悪影響のあるカビは、カビが発生する前にどうにか手を打っておきたいものです。

そこでおすすめなのが、浴室全体に、50度以上のお湯を5秒以上かけることです。
カビは、50度以上の熱で死んでしまうので、カビ防止にとても効果的です。

上記で記した、湯垢や石鹸かす防止にも効果的なので、一石二鳥ですね。
それ以外にも、市販の防カビ剤で除菌するのもおすすめです。

美しい浴室で、素敵なバスタイムを!

バスタブ・浴室を美しくする簡単掃除テクニックをご紹介してきましたが、いかがでしたか?

湯垢やカビなどいろんな汚れがありますが、ご家庭にあるものや手に入りやすい市販品で、簡単に撃退できます。

「お風呂掃除は嫌だな」、「汚れを取るのに時間がかかるから苦手」という方も、ぜひトライしてみませんか?

今まで思い悩んでいた汚れも簡単に綺麗になります。

ぜひ、美しく快適な浴室で、最高のバスタイムを満喫しましょう!