羽毛布団の正しい収納方法!重要なのはクリーニングと乾燥?

羽毛布団をお使いの方、毎年どうやって羽毛布団を収納していますか?
もしかしたら、その収納方法は間違っているかもしれません!

この記事では、羽毛布団の正しい収納方法や、収納する際の注意点をご紹介します。

ポイントはクリーニングと乾燥です!

ぜひ、最後まで読んでくださいね。

羽毛布団の正しい収納方法・収納する際の注意点

羽毛布団の適切な収納方法をご存じでしょうか。
羽毛布団を収納する際には、以下の点に気を付ける必要があります。

◯布団カバーの洗濯
布団カバーは、直接人の肌が触れるため、長期間の使用によって、たくさんの汚れが付着します。
この汚れを付着させたままでお布団と共に収納すると、羽毛布団の側生地に汚れがうつるだけでなく、雑菌が繁殖し、臭いの原因となったり、羽毛の劣化を引き起こします。

羽毛布団を綺麗な状態で保管するために、収納の前には、布団カバーをしっかり洗濯しましょう。

◯羽毛布団自体の汚れには、クリーニングの検討
たとえ、布団カバーを使用したとしても、羽毛布団を長期間使用すれば、人間の目には見えずとも、お布団自体にたくさんの汚れが生じています。

たとえば、ダニ、ダニの死骸や抜け殻、フン、カビ、細菌類、人体の老廃物、花粉、ペットの毛などといった汚れが挙げられます。

これらのお布団の汚れは、羽毛布団の機能性を低下させるばかりか、人体にも悪い影響を及ぼす可能性があります。

年に1度、あるいは、最低でも2年に1度は、羽毛布団のクリーニングをご検討ください。

羽毛布団を収納する前にクリーニング!そのメリットは?

収納前に布団を丸洗いするメリットについてご説明します。

◯ダニやアレルゲンの除去
お布団には、ダニを原因とするアレルゲンがたくさん付着しています。
アレルゲン除去の方法としてよく耳にするのが、布団用掃除機の使用です。

しかし、布団用掃除機は、生きているダニには効果がありません。
生きているダニを掃除機で吸い取ることはできないのです。

ダニを死滅させるためには、50度以上の環境を30分以上維持する必要があります。
このような環境は、限られた条件下でのみ整います。

掃除機でダニの死骸などを除去しても、生きているダニが除去できなければ、汚れは発生し続けます。
そこで、お布団の丸洗いが効力を発揮するのです。

丸洗いにより、生きているダニも、死骸などもすべて洗い流されるため、とても綺麗になります。

◯カビの除去
お布団の丸洗いには、カビ菌を洗い流す効果があります。

◯保温力の回復
長期間使用されたお布団は、汚れなどによって購入当初と比べて保温性の低下がみられます。
丸洗いすることで、この保温性をいくらか回復することができます。

◯臭いの原因を除去
お布団の丸洗いには、臭いのもととなる細菌類を洗い流す効果があります。

◯お布団を長持ちさせる
お布団が汚れたまま使用を続けると、生地の劣化を促進し、お布団の寿命が縮まります。

クリーニングすることで、汚れを除去し、お布団を長持ちさせることができます。

羽毛布団を収納する前にしっかり乾燥!天日干し方法

収納の前には、お布団をしっかり乾燥させる必要があります。
そこで、羽毛布団の正しい天日干しの方法についてご紹介します。

頻度は、月に1~2回、時間は、片面1時間ずつが目安です。
湿度の低い、晴れの日の時間帯は、午前10時から午後3時が理想的です。

また、長時間の天日干しは、お布団の寿命を縮めることになるため、注意が必要です。

なお、羽毛布団をそのまま直射日光にあてると、側生地が日焼けし、傷みを招くことがあります。

羽毛布団の劣化を防ぐために、できるだけ天日干し用のカバーを使用することが好ましいといえます。

さて、天日干しの方法をご紹介しましたが、夏場の良好な天気の下での天日干しであれば、お布団をしっかり乾燥させることができます。
しかし、日本のように四季がある土地では、常に天日干しができるとは限りません。

そこで、布団乾燥機が効力を発揮します。

布団乾燥機であれば、気温や湿度に左右されることなく、布団をしっかり乾燥させることができ、また、ダニを死滅させる環境を作り出すこともできるのです。

羽毛布団を天日干しする際の注意点

羽毛布団を収納する前に必要となる天日干しの方法についてご紹介しましたが、その際の注意点については、次の通りです。

◯お布団を叩いてはいけません
羽毛布団に限らず、お布団を干した際に布団叩きをしてはなりません。
布団叩きは、生地の劣化を招くだけでなく、羽毛布団の場合、中身の羽が飛び出す恐れがあります。

そこで、布団叩きの代わりに、布団用掃除機が役立ちます。
布団用掃除機により、天日干しすることで死滅したダニや埃を効率的に除去することができます。

ダニは、生きているときよりも、死滅後のアレルゲンとしての被害の方が人体に、より悪影響を及ぼすことで知られます。
アレルギーが気になる場合、布団用掃除機の使用をご検討ください。

◯天日干しの時間に注意
天日干しの時間には注意を要する旨ご説明した通り、長時間の天日干しは厳禁です。

しばしば、一日中お布団を干されているご家庭を見かけることがありますが、長時間の天日干しは、羽毛布団の側生地や中綿の羽毛を劣化させ、お布団の寿命を縮めることに繋がります。

天日干しの時間にはくれぐれもご注意ください。

羽毛布団の正しい収納方法・圧縮袋はNG?

お次は、羽毛布団の正しい収納方法についてご説明します。
天日干しや布団乾燥機により、羽毛布団をしっかり乾燥させたら、いよいよ収納です。

収納する際の注意点は、次の通りです。

◯通気性の良いバッグに入れて収納(圧縮袋は使用しない)
夏場などに長期間収納する際には、購入時のビニールの使用はおすすめできません。

ビニールからの臭い移りや蒸れを避けるため、通気性の良い綿や不敷布素材の羽毛布団専用のバッグで保管することが好ましいでしょう。

また、羽毛布団の収納に圧縮袋を使用することは避けるべきです。
なぜなら、圧縮袋は羽毛に対して過度に負担を与えてしまい、痛みやすくなるからです。
さらには、かさ高が圧縮前の状態には戻らなくなり、側生地には相当のしわが生じることになります。

◯しっかり乾燥していることを確認して収納
収納するお布団が乾燥していることを確認する必要があります。
羽毛布団に湿気が含まれていると、カビやダニが繁殖する要因となるからです。

繰り返しになりますが、天日干しや布団乾燥機によってしっかり乾燥させ、湿気がない状態で収納しましょう。

羽毛布団の正しい収納方法・押入れもしっかり乾燥

引き続き、収納する際の注意点をみていきます。

◯押入れをしっかり乾燥させる
収納先の押入れもしっかり乾燥させておくことが必要になります。

押入れを乾燥させるために、ふすまの両側を開けて風の通り道を作り、片側から扇風機や布団乾燥機などによって風を送り、湿気を外に追い出しましょう。

押入れの湿気が心配な場合、押入れの床や壁に簀の子を使用することも効果的です。

◯物を置かない
押入れに収納したら、羽毛布団の上には、できる限り物を置かないようにします。
お布団の上に重い物を長時間乗せると、羽毛が痛む恐れがあるためです。

◯防虫剤の使用
防虫剤を使用することも効果的です。
使用方法を確認してお試しください。

ただし、匂いが強いと布団にうつるため注意が必要です。

◯羽毛布団を使う季節になったら…
収納後、再び羽毛布団を利用する季節が到来したら、保管バッグから取り出し、空気を含ませるようにお布団を干すと、収納前の羽毛布団が蘇ります。

定期的なクリーニングが大切

羽毛布団を収納する前には、しっかりとクリーニングすることをおすすめします。
ダニやアレルゲン、カビも除去できます。

定期的にクリーニングして、お布団を長持ちさせ、本来の機能を発揮出来るように保ちましょう。

圧縮袋は、羽毛に対して過度の負担を与えてしまい痛んでしまいますので、できるだけ使用は控えましょう。