エアコンの購入や設置が難しくて、小型クーラーのスポットエアコンを購入しようと考えている方もいるのではないでしょうか。
スポットエアコンは、エアコンと比べると、電気代などどのくらい違うのでしょうか。
今回は、スポットエアコンのメリット・デメリットや使い方などをご紹介しますので、購入予定の方は参考にしてみてください。
小型クーラー(スポットエアコン)とは?
エアコンの仕組みをざっくりとご紹介していきます。
エアコンの仕組みは、屋外の空気を吸い込んで、熱を奪ってから室内に送風してくれます。
そのときに屋外より暖かい空気を生産してしまいますが、それは外に逃がしています。
暖房運転のときは逆で、野外の空気の熱を奪って、冷たい空気を外に逃がして、暖かい空気を室内に入れます。
また、スポットエアコンというものも仕組みは普通のエアコンと変わりません。
しかし、メリット・デメリットは普通のエアコンと違います。
スポットエアコンのメリットは、エアコン専用のコンセントが必要ないことで、つまりどこでも使用できます。
それにスポットエアコンもエアコンの1つなので扇風機とは違って、ちゃんと冷たい空気を送り出してくれます。
スポットエアコンのデメリットは、エアコン内部の結露で溜まった水を捨てなければならないことです。
普通のエアコンならパイプを伝って、外に勝手に出てくれるのですが、スポットエアコンは手動で取り除かないといけません。
しかも値段も考えもので、もう少し足すだけで小型エアコンや小型クーラーの値段になってしまいます。
また、エアコンのパワーが弱いのでコストパフォーマンスはそこまで高くありません。
小型クーラー(スポットエアコン)の使い道
スポットエアコンを使うのなら、スポットエアコンの長所を活かしていきましょう。
つまりそれは、移動できる小型のクーラーとして利用することになり、エアコンを設置できないような部屋にスポットエアコンを使っていくことになります。
スポットエアコンのパワーは4畳半程度ですので、4畳半程度の小さい部屋にスポットエアコンを使用するのが、ぴったりと言えるでしょう。
他の設置場所としては、庭やガレージが良いでしょう。
スポットエアコンは動かせるので、夏でも好きな場所を冷やして快適な空間を作れます。
また、注意して頂きたいことがあります。
スポットエアコンは、パワーの関係で6畳くらいの部屋に使ってしまうと大失敗になることもあります。
6畳くらいだと普通のエアコンを使うべきです。
どうしても普通のエアコンを設置できないという場合に限って、スポットエアコンを検討しましょう。
そして、スポットエアコンは置くだけで使えるエアコンという認識はやめましょう。
スポットエアコンはどうしてもパワーが小さいので、大きな部屋を十分に冷やせません。
冷風除湿機と小型クーラー(スポットエアコン)の違いと使い道
冷風除湿機というのはエアコンと同じように空気の熱を奪って、冷たい空気と暖かい空気の2つを作ります。
しかし、その2つの空気を分けるということはしません。
両方の空気を室内に出してしまうという点が、クーラーやエアコンとは違うところになります。
つまり、冷風除湿機は冷たい空気を浴びていれば涼しいですが、部屋全体は温まってしまうということです。
そのため、冷風除湿機は一人でいるときに活躍してくれます。
たとえば、料理をするキッチンで使用すると役立つことでしょう。
キッチンには、エアコンの風が届かないことがあり、火を使うのでキッチンだけ暑くなります。
そのようなときに冷風除湿機がぴったりなのです。
ただし、冷風除湿機の排熱はリビングに向けないように気をつけましょう。
排熱の有効活用としては、押入れや靴箱などの湿気のこもりやすい場所を乾燥させることもできます。
ちなみに冷風除湿機のパワーは4畳程度で小型クーラー以下です。
元々除湿機なので、湿気対策ということで使うと本来の能力を発揮してくれることでしょう。
スポットクーラーとエアコン、電気代が安いのは
スポットエアコンと普通のエアコンの電気代を考えていきましょう。
部屋の広さや温度設定によって、電気代は変わるものですが、それでもエアコンはおおむね1時間あたり7円くらいです。
スポットエアコンは1時間あたり20円となります。
クーラーとしては、エアコンのほうが少ないランニングコストで、電気代と冷房パワーのどちらもエアコンが優れています。
そのため、設置できるなら普通のエアコンにするべきです。
また、場合によってはスポットエアコンよりも扇風機のほうが良いということがあります。
スポットエアコンの背面からは排熱があるのですが、それを逃がしてやらないと部屋全体が温まってしまうからです。
それと音に関しても、スポットエアコンは小型といえどエアコンですから、空気を冷たくするためにコンプレッサーを動かしてると、意外と大きな音が出てしまいます。
そのため、扇風機のほうが静かなのです。
これらを考えると、締め切った室内や寝室にはスポットエアコンは向かないと言えます。
夜寝るときは、スポットクーラーよりエアコンがオススメ
就寝時のエアコンの設定は、冷房と除湿で悩んでしまうことがあるかもしれません。
冷房には冷という文字があることから冷えすぎるというようなイメージをし、除湿は湿気を取るだけというイメージをするのではないでしょうか。
このことから、どちらかというと除湿のほうが冷房よりも快適に過ごせるイメージがあるかと思います。
しかし、それは反対です。
就寝時には冷房にしましょう。
除湿だと室内が冷えすぎてしまい、身体が冷えてだるくなってしまう、クーラー病になってしまいます。
エアコンは冷房にして、冷えすぎないように設定温度は日中より高めの27度から28度にすると良いです。
しかしながら設定温度は難しいもので、エアコンやクーラーが小型か大型か、部屋の広さや構造、部屋の建築素材は木材かコンクリートか、住んでいる人の体質はどうなのかなど様々なことが影響していきます。
そこで就寝するときの設定温度は、ちょっと暑いかなという程度に合わせるようにしましょう。
また、エアコンの機能におやすみ設定というものがあります。
おやすみ設定なら徐々に設定温度を上げっていってくれるので、寝入りから寝起きまで快適に過ごしやすくなります。
寝るときにエアコンは付けっぱなしで大丈夫
エアコンやクーラーをつけっ放しにして就寝すると、翌朝になって身体がだるくなってしまうという経験がある人も多いことでしょう。
そのため、エアコンにタイマーを2時間とか3時間に設定して、夜にエアコンが切れるように設定している人もいると思います。
それで朝まで快適な睡眠を取れれば良いのですが、タイマーが切れて暑くて汗をかいて夜に目覚めてしまうということなら逆効果だと言えます。
ただでさえ、日中の暑さで疲労しているのに夜に寝れないというのはつらいことでしょう。
それを回避するためにもエアコンをつけっ放しにするべきなのです。
しかし、風が直接身体に当たることを避けましょう。
小型のエアコンだったとしても風が当たると身体の体温を多く奪ってしまいます。
そのため、快適な睡眠ができないので、エアコンの羽の角度を調整して身体に冷たい空気が当たらないようにしましょう。
また、お布団やタオルケットで体温を調整することもできます。
さらに夜中エアコンをつけっ放しにすることで電気代が安くなります。
朝になってからエアコンを起動する場合は、部屋を冷やさなければならないのでエアコンの消費電力が多くなってしまいます。
つまりエアコンは冷えすぎないようにさえ注意すれば、夜中つけっぱなしのほうが睡眠も電気代も良くなるということです。
家電製品は正しく使い分けましょう
いかがでしたか?
家電製品もたくさんあって、分からなくなりますよね。
できれば、エアコンが一番オススメですが、取り付けが出来ない場合や、エアコンがない部屋を使用する場合、夏の暑さを軽減するために、スポットクーラーを使用がオススメです。
また、家電の購入は安い買い物ではないですよね。
スポットクーラーを購入する方は、メリット・デメリットをよく理解し、検討してから購入することをオススメします。