バリアフリーにお家をリフォーム、値段はいくらくらいなの?

人は、年を取るにつれ今住んでいるお家をバリアフリーにしたいと思うのではないでしょうか。

しかし、バリアフリーといっても、いったいどこから手を付ければよいのでしょう。
また、バリアフリーにする場合はどのくらい値段がかかるのでしょうか。

今回は、お家をバリアフリーにする場合のリフォームする場所や値段についてご紹介します。

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バリアフリーとユニバーサルデザイン

いくらかの値段を支払って建物をリフォームする際に、バリアフリーやユニバーサルデザインなどを取り入れることが最近は増えてきています。
そもそも、この2つは一体どのようなものなのでしょうか。

・バリアフリー

バリアとは「障壁」を意味する英語なので、つまり邪魔な壁を取り除くような環境にすることがバリアフリーと言えるでしょう。

具体的には歩道と車道を区別する段差や、進む方向に対して横向きに傾いている道などをなくすことで、高齢者や車椅子を使う人が通りやすくするのです。
また、常に人で溢れかえる駅や、毎日を過ごす家にスロープやエレベーター、リフトなどを設置すれば上の階に行きやすくなるでしょう。

ですがこれは全て後付けによるものなので、出来るなら最初からバリアのない環境を生み出すことが重要なのかもしれません。

・ユニバーサルデザイン

ユニバーサルとは「全ての人の」「普遍的な」といった意味があります。
分かりやすく言うと「あらゆる人への普通のデザイン」であり、年齢や性別、国籍など、あらゆるものが異なる中で、それらが関係なく誰でも暮らしやすいと感じられる環境を作ろうとする考えです。

これを実現させるには、作り手が広い視野と柔軟な思考を持ち、大勢の人々の意見と経験を得なければなりません。

バリアフリーリフォームとは

最近は、幼い子供や高齢者などが不自由なく暮らせるように、家をバリアフリーにすることが増えています。

階段はもちろん部屋や廊下にあるちょっとした段差でも、足腰が弱い人にとっては歩きにくいと感じるかもしれません。
車椅子で過ごしている人は尚更でしょう。

バリアフリーは、そんな不便と感じる部分を全て取り除くためのリフォームです。

具体例としては段差をなくし、階段やトイレ、浴室などには手摺りを取り付けて、車椅子の人でも不自由なく通れるように出入口や通路の幅を広げます。

高齢者が引き起こす事故の7割は家の中で発生しており、その主な原因は転んだことや何処かから落ちたことによるものです。

そしてこのような事故は、例え同じ転倒事故だったとしても、若者であれば打撲などの軽傷で済んでも、高齢者なら骨が折れているといった大怪我を負う可能性があります。

値段こそ掛かりますが、バリアフリーは決して無駄なことではなく、住みやすい家にするには必要不可欠とも言えるものなのです。

リフォームによる家のバリアフリー化と値段①

高齢者や車椅子の人でも暮らしやすい便利な家にするために、バリアフリー住宅にしたい場合、何処をどのように変えれば良いのでしょうか。

まず、玄関にスロープを取り付けることで段差をなくし、床の素材を滑りにくいものに取り替えた上で手摺りを取り付けます。

外に関しては、家の敷地と道路の境目であるL型の溝を、段差を作らないように切り下げることで車椅子でも通りやすくなります。

溜まった水はV字になっている底を流れていくでしょう。

玄関が引き戸の場合は縦型のレバーハンドルを付ければ開閉が滑らかに行え、さらに縦型の手摺りもあると踏ん張りが利くようになります。

そして、玄関前のポーチを始めとする全ての床をフラットな造りに変更すれば、今までよりも生活しやすい空間が出来上がります。

気になるのは値段についてですが、相場は次の通りとなります。

・手摺り……約5~15万円

・スロープ……1箇所につき約2,000円~

・段差をなくす……6畳で約7万円前後

・ドアの交換……約4~10万円

・床の重ね張り……6畳で約7万円前後

・足元照明の設置……1箇所につき約1~2万円

※コルク床なら6畳で約25~30万円、思いやりフロアなら6畳で約33~40万円

以上を参考に、リフォームをするかどうかを決めて下さい。

リフォームによる家のバリアフリー化と値段②

家をバリアフリーに変えるには、玄関周りはもちろんですが、室内にもあらゆる工夫を施さなければなりません。

洗面所は、幅の広い一本引き戸にすれば、車椅子を使っていても余裕を持って通ることが出来ます。

浴室には、車椅子に乗ったままでも出入りが可能な二枚引き戸を使いましょう。
専用の浴槽やシャワーチェアなどを取り付ければ、座ったままでも温かいシャワーを浴びることが出来ます。
もちろん手摺りも忘れないで下さい。

トイレも同じように一本引き戸と手摺りを取り付けましょう。

ホームエレベーターがあれば、一階と二階の行き来が楽になりますし、階段には手摺りと足元を照らすための明かりを設置すれば、廊下が暗くても安全です。

キッチンは、車椅子に乗った状態でも利用しやすいように、シンクの部分が引っ込んでいるタイプを選びましょう。

吊り戸棚は、中をスライドさせることが出来ると便利です。
スイッチを押せば昇降する棚やテーブルも存在します。

それぞれに掛かる値段は次の通りです。

・トイレを洋式にする……約22~57万円

・トイレを広くする……約13~32万円

・浴室の床を変える……約6~21万円

・浴槽を変える……約50~80万円

一気に全てを変えるとかなりの出費になるので、出来そうなものから手を付けることをおすすめします。

寝室や居間のバリアフリー化のポイント

家の中でも寝室をバリアフリー化する場合、基本である段差をなくすことから始めましょう。

これだけでも十分住み心地が変わりますし、介護士などを頼んだ時にも役立ちます。
値段は掛かりますが、やっておいて損はしないでしょう。

あとは、出入口やベッドサイドなどに手摺りを取り付けて、室内は介護に来てくれた人が動きやすく、生活している自分自身も不自由がないくらいの広さにしておくことをおすすめします。
ヒートショックを防ぐために、床暖房に変えるのも悪くありません。

また、寝室だけではなく、家族全員がくつろぐリビングも重要です。

寝室と同じく段差をなくし、手摺りもあると立ち上がったり腰を下ろしたりする時に便利です。
床の素材は滑りにくく、車椅子による移動や重さに耐えられるものを探して下さい。
こちらもやはりヒートショックへの対策として、床暖房にすることを考えてみましょう。

出来れば寝室として使っている部屋とリビングが隣同士だと、身体への負担が減ってとても楽になります。
無理そうならせめて同じ階に配置出来るように、部屋の使い方を考えてみて下さい。

家の寝室のバリアフリー化、お値段は?

家の中でも寝室は、リビングと同じくくつろいで身体を休めるための部屋です。
だからこそバリアフリー化しておけば、いざという時に役立ちます。

今回は行っておくと便利なリフォームと、それに掛かる値段を見ていきたいと思います。

・照明(相場:約1~3万円)

照明をLEDにするとリモコン操作も可能になるので、立つ・座るといった動きを苦手とする高齢者には最適でしょう。

・窓(相場:約6~10万円)

サッシをペアガラスや二重サッシにすると、ヒートショックを防ぐことが出来ます。
外からの騒音もシャットアウト出来るでしょう。

・和室から洋室にする(相場:畳だけを変える……約15~25万円・部屋を全部変える……約60~80万円)

お布団の出し入れは意外と重労働なので、ベッドを使うことも多いでしょう。
しかし、和室にベッドは見栄えが良くありませんし、何より畳を傷付けてしまいます。
どうリフォームしても、材料費より工事費の方が多くなります。

・リビングに部屋を追加する(相場:約40~60万円)

両親と同居することが決まっても、部屋が足りない時はリビングに4畳半くらいなら新しく部屋を作れます。

・出入口(相場:約15~30万円)

車椅子でも出入りがしやすいように、スペースを広く取ります。
襖のレールをフラットにすれば車輪が引っ掛かることもありません。

以上を参考にして、後は予算や家族との相談をしてから決めて下さい。

バリアフリーリフォームのタイミング

誰しも、人は年をとります。
今は体力があり、生活に問題がなくても、いつかは身体機能の衰えを考慮しなければならない時がやってきます。

高齢になってからのリフォームは、新しい環境に順応するのに時間がかかる上、経済的にも負担が大きいです。

将来、障害となりそうなところをチェックし、できるだけ早い時期にバリアフリーリフォームを行うようにしましょう。