和室にベッドを置きたい!!カビやダニ対策は!?

洋室にはベッド、和室にはお布団というイメージがありますが、反対に畳の部屋にベッドを置きたい場合や、逆に洋室に絨毯を敷いてお布団で寝たいということももありますよね。

ベッドはフローリングの上で使う設計なので、気をつけるポイントがいくつかあります。

和室にベッドを置くことのリスクの一つとして、カビが生えやすいということがあります。

今回は、和室にベッドを置く注意点や、どんなベッドが適しているか紹介しようと思います。

和室にベッドを置くときの注意点①

和室にもベッドを置きたいと考える人は多いかと思われます。
しかし、ベッドを置く際は多少の衝撃では動かないように設置して、畳がへこまないように気を付けなければいけません。

見た目を気にするなら、和室とマッチさせるためにフレームは木製を選ぶことをおすすめします。
高さは好みで構いませんが、ローベッドの方が似合います。

寝ている人間の体重は、ベッドを通じて全て畳に注がれます。
それが毎日数時間の単位で続くので、脚が細いベッドではすぐに畳が傷んでしまいます。

傷跡が目立つと見栄えが良くありません。
何より持ち家ならまだしも、賃貸なら敷金に大きく影響します。
フレームの種類によっては体重が分散されるものの、跡が残らないわけではありません。

対策としてはゴム製のマットや、ベッドと同じサイズのウッドカーペットを敷くことをおすすめします。
また湿気が籠もりやすいので、カビへの対処も忘れないで下さい。

ベッドは洋風の寝具ですが、和室に合うタイプも造られています。
自分自身の好みと部屋に適したものを探して下さい。

和室にベッドを置くときの注意点②

和室にベッドを置くなら、なるべく動かないように設置しましょう。

ベッドの下は埃やカビが溜まりやすいので、掃除のことを考えるのなら動かしやすい方が便利ではありますが、ベッドをずらすことによって畳が傷んでしまうのです。

畳の目や動かす方向も注意すべきポイントですが、基本的には動かすことを想定しないでおきましょう。

無駄な動きを極力減らし、畳を少しでも保護するためにも、事前に何処へ置くのかを決めておきましょう。
掃除がやりやすいように壁にはくっつけすぎないようにするなどの工夫も必要です。

フレームは木製をおすすめします。
もちろん好みで選んでくれて良いのですが、和室にパイプや鉄製のベッドはしっくり来ません。
どうせなら部屋の雰囲気に合ったものを使いたいところです。

フレームの選択肢がないというのは残念ですが、和室は木が溶け込みやすい造りをしていますし、種類もデザインもいろんなバリエーションが揃っているのできっと好みのものが見つかりますよ。

和室にベッドを置いたら、カビ、ダニの発生を気をつけよう

和室にベッドを設置するということは、畳の上にカビやダニが発生しやすくなるという意味でもあります。

ベッドの下は空気が籠もるので、湿気がなかなか逃げてくれないのです。
するとそこは菌の温床と化してしまいます。
しかし、除湿をきちんと行えば防げます。

まずは2ヶ月に1度、カビなどが生えていないか確かめましょう。
ジョイント式マットなら取り外しも簡単なので、一部分だけでも良いのでチェックしてみて下さい。
そして年に2回は全てのマットレスを始め、家具やベッドの裏側などに掃除機を掛けましょう。

もちろん換気も忘れずにお願いします。
特に梅雨時や、蒸し暑い夏の日は湿度が高くなるので風通しを良くすることは重要です。
足りなければ除湿器や、エアコンの除湿機能の出番です。大体65%ほどが目安です。

油断すると虫が湧くこともあるので、それには専用のシートを敷きましょう。
虫だけではなく湿気も防いでくれるので、カビなどにも有効ですよ。

これらの対処法を実践して、過ごしやすい環境を作りましょう。

和室に簀の子ベッドでカビ対策!!

和室に最適なベッドと言えば「簀の子ベッド」です。
これは通気性に優れているので、畳の上にカビが生えることを防いでくれます。 また木製なので和室や畳との相性も良く、部屋に違和感なく溶け込んでくれるでしょう。

簀の子ベッドがカビに強いと言われているのは湿度が上がりにくいからです。
湿気はカビの大好物なので、それを逃がしやすい簀の子は非常に有り難いのです。
とはいえ限界はもちろんあります。

外の気温が高かったり、室内の空気が蒸し暑かったり、寝ている人間がどれだけ汗をかいたかによっても変わってきます。
簀の子はあくまでも「カビに対して有利である」というだけなので、これ以外にも何かしらの対策を取らなくてはいけません。

カビは乾燥に弱いので、少しでも湿気を減らし、こまめに掃除と換気をしてカビの栄養分となる埃やゴミを取り除くことが重要です。

これらを放っておくということは、カビが育っていくのを見過ごしていることになるので、成長させないように先手を打つことが大事なのです。

簀の子ベッドにカビが生えてしまった!除去法は??

和室と相性の良い簀の子ベッドですが、決してカビをゼロに出来るわけではありません。

もし簀の子ベッドにカビらしきものを発見したら、まずは良く晴れている日に、ベランダなど風通しの良い場所で陰干しして下さい。
カビは乾燥を苦手としているので、直射日光を当てれば良さそうな気もしますが、天日干しでは簀の子の色が変わったり、ヒビが入ったりする可能性があります。

上手く陰干しが出来たとしても、黒い点だけは消えずに残っています。
カビ自体は死滅しているため、気にする必要はないのですが、見た目は良くありません。

そこでサンドペーパーを使いましょう。
全部を取り除けるわけではありませんが、ある程度は薄くなります。
徹底的に取りたければ漂白剤やカビ取りを水で薄めて染み込ませましょう。
しばらくしたら拭き取って、しっかり乾かします。

マットレスなどに直接生えたカビは中性洗剤を使います。
薄めた中性洗剤でカビを拭いたら、その上から水拭きをして乾燥させましょう。
小一時間ほど天日干しが出来るとなお良いですね。

簀の子ベッドでもカビ予防をしよう

和室に置くベッドとして名前が挙がる簀の子ベッドはカビに強いという特徴を持っています。
そのせいかそんなに力を入れてカビ対策を行わず、結果的に他のベッドと何も変わらないということが良くあります。
簀の子はあくまでも湿度をコントロールするだけで、取り除いてくれるわけではないのです。

カビを防ぐには湿度を上げず、カビが育たないようにすることが重要です。
湿気の多い夏場の方がカビの発生率は高いのですが、冬は冬で、寒さを防ぐためにお布団をきっちり被って寝るため、汗が蒸発せずマットレスの裏側に溜まります。
するとカビの温床となるのです。加湿器を使っていればますますカビは増えるでしょう。

特に子供は大人よりも体温が高く、汗の量も多いので、カビにとっては絶好のポイントと言えるでしょう。
そして子供は抵抗力が強くないのでアレルギー反応などを引き起こす可能性があります。
つまり子供のベッドには大人以上のメンテナンスをしなければなりません。

簀の子は確かにカビに対して有利に働きますが、それは陰干しなどをこまめに行っている場合に限られます。
絶対に発生しないというのはほぼ無理なので、季節を問わず、晴れている日はマットレスを干して下さい。

和室には簀の子ベッドがおすすめ

今回ご紹介したように、簀の子ベッドは通気性に優れ、カビの生えやすい畳の上ではおすすめなベッドと言えるでしょう。

ただし、生えにくいからといって、メンテナンスを怠るとカビは生えますのでご注意を。

また、畳の上に敷く場合、畳が傷まないようにマットなど敷くと良いでしょう