キッチンのデザインを決めるうえで、キッチン周辺の壁をどうしようかお悩みの方もいるでしょう。
あるいは、古くなったキッチンの壁をリフォームしようと考えている方もいるかと思います。
そのような方に向けてお話ししたいのが、キッチンの壁をタイルにすることです。
ここでは、キッチンの壁をタイルにすることのメリットやデメリット、選び方やお手入れ方法についてご紹介します。
キッチンの壁はタイルにしよう!メリットとデメリット
それではさっそく、キッチンの壁をタイルにすることのメリット・デメリットについてご紹介しましょう。
【メリット】
◯種類や色が豊富に揃っている
種類や色が豊富に揃っているタイルなら、自分好みのものが必ず見つかるはずです。
また、組み合わせしだいではさらにバリエーションが増えるため、ほかに同じものがないオリジナルのキッチンにつくり上げることができるでしょう。
◯耐久性がある
タイル自体は耐久性が高い素材です。
そのため、一度施工してしまえば長い期間にわたってキッチンの壁を守ってくれるでしょう。
【デメリット】
●目地の掃除などのこまめな手入れが必要
耐久性のあるタイルですが、それもこまめな手入れがあってこそ得られるものです。
とくに、タイルとタイルの間の目地には汚れがたまりやすいので、こまめな掃除が必要です。
●初期費用がかかる
一枚ずつ貼り付けることになるタイルは、施工のための初期費用が高くなることが多いです。
また、施工に慣れていない業者に頼むとタイルが剥がれてしまうことがあるので、それなりに経験のある業者に依頼する必要があるでしょう。
キッチンの壁に貼るタイルを選ぶときのポイント
タイルのメリット・デメリットを踏まえたうえで、キッチンの壁に貼るタイルを選ぶときのポイントを押さえておきましょう。
・ポイント1:大判のタイルを選ぶ
キッチンの壁に細かなタイルを選んでしまうと、目地の部分が増えてしまい掃除に手間がかかってしまいます。
そのため、掃除など今後の手入れのことも考えて、目地部分の少なくなる大判のタイルを選ぶようにしましょう。
・ポイント2:水や汚れに強いタイルを選ぶ
キッチンでは、どうしても水や汚れが壁についてしまいます。
それ自体を完全に防ぐことは難しいので、タイルそのものに予防特性がプラスされた製品を選びましょう。
・ポイント3:雰囲気に合ったタイルを選ぶ
種類や色が豊富なタイルですが、家の雰囲気とマッチしていないと全体のバランスが崩れてしまいます。
キッチンを含む居住スペースの雰囲気に、統一感が生まれるようなタイル選びをしてください。
キッチンタイルの種類について
キッチンの壁をタイルにするためには、タイルの種類について知っておく必要があります。
それぞれのタイルの名前と特徴をご紹介するので、施工後のキッチンについて想像を膨らませてみましょう。
◇サブウェイタイル
一般的に多く流通しているのがサブウェイタイルです。
長方形をした白系統のタイルで、シンプルでクラシックな印象に仕上がります。
雰囲気を選ばずに、どのようなキッチンにも合わせやすいタイルと言えるでしょう。
◇モザイクタイル
一つひとつがとても細かくカットされたタイルがモザイクタイルです。
遠くから見たときにモザイクのような模様に映ります。
単色ではなく、複数の色を組み合わせるとオシャレ度がアップしますよ。
◇石目調タイル
天然石のような模様がデザインされた石目調タイルは、キッチンに高級感をプラスします。
デザインのバリエーションが豊かなので、キッチンの雰囲気に合ったものを選んでください。
このほかにも、漆喰タイル、ランタンタイル、デザインタイルなど、たくさんの種類がありますので、実物のサンプルを直接見て触って決めてくださいね。
キッチンタイルの色についても考えよう!
キッチンの壁に貼るタイルの種類を選んだら、つぎは色選びです。
◇ホワイト
キッチンの清潔感を考えるなら、やはりホワイトですよね。
ただ、シンプルになりすぎるのが気になる点かもしれません。
もし、ホワイトのタイルを貼ったキッチンをさらにおしゃれに仕上げたいのなら、ポイントで柄付きのアクセントタイルを貼ってみましょう。
◇エメラルドグリーン
爽やかな色合いのエメラルドグリーンは、水をイメージさせるキッチンにピッタリです。
キッチン用品はホワイトのもので揃えて、二つの色のコントラストを楽しみましょう。
◇ブラック×ホワイト
ブラックのタイルに目地のホワイトをプラスすれば、明暗のコントラストを楽しめるモダンなキッチンに仕上がります。
モノトーンで雰囲気のあるキッチンを目指しましょう。
◇カラフル
タイルを複数色組み合わせてキッチンの壁に貼るのもおすすめです。
組み合わせも無限大なので、選ぶ色によってまったく違った雰囲気にできます。
キッチンの壁に貼ったタイルはこまめに掃除を!
自分好みのタイルで満足いくキッチンの壁にできたとしても、やはり掃除などの手入れを怠れば、見た目は損なわれてしまいます。
せっかくのきれいなタイルをキープするためにも、こまめなお手入れは欠かさず行いましょう。
日頃から行ってほしいお手入れ方法としては、台所用の中性洗剤とスポンジ、ふきんを使った方法を実践しましょう。
最初に水を含ませたふきんでタイルを水拭きし、落ちなかった汚れは中性洗剤を含ませたスポンジでこすり落とします。
タイルを傷つけることのないように、スポンジは柔らかなものを使ってください。
最後に、水気をしっかりと絞ったふきんで、きれいに拭き取りましょう。
タイルの汚れがひどくなる前にこのお手入れをしていれば、そこまで汚れがひどくなることはないはずです。
とはいえ、長年使っているキッチンでは、目地の汚れがどうしても落ちないということもあるでしょう。
そこで、次項ではキッチンの目地についてしまった頑固な汚れの落とし方をご紹介します。
キッチンタイルの目地についた汚れの落とし方
キッチンを使っていてこびりついてしまったタイルの目地汚れは、なかなか落ちないことが多いです。
できれば、こまめなお手入れで汚れを防止したいところですが、完璧に防ぐことは難しいでしょう。
そこでご紹介したいのが、キッチンの壁に貼ったタイルの目地汚れの掃除方法です。
塩素系洗剤を使うので、ゴム手袋やマスク、充分な換気を行い、間違った使い方をしないように気を付けてください。
【必要な道具】
・塩素系洗剤
・キッチンペーパー
・ラップ
・歯ブラシ
・ふきん
【目地掃除の手順】
①キッチンペーパーに塩素系洗剤をしみこませ、目地に貼りつけます。
②貼り付けた部分に上からラップをかけ、10分ほど浸透させましょう。
③時間がたったらラップとキッチンペーパーを剥がしてください。
④落ちきらなかった汚れを歯ブラシでこすり落とします。
⑤固く絞ったふきんで洗剤と汚れを拭き取りましょう。
目地を強くこすりすぎると傷んでしまうことがあるので、歯ブラシを使うときは力を加減して行ってください。
タイルの壁で憧れのキッチンを手に入れよう!
キッチンの壁をタイルにすることのメリットやデメリットを理解したうえで、好みや目的に合ったタイルを選んでください。
選ぶタイルの種類や色によっては、キッチンの印象をガラッと変えられるでしょう。
ただ、お手入れを怠るとせっかくのタイルが台無しです。
表面のこまめな掃除だけでなく、目地のひどい汚れのケアも忘れずに行ってください。