布団乾燥機はペットのドライヤーとして使える?注意点は?

お布団を乾燥させることやダニの死滅にも効果を発揮する布団乾燥機。

今回は、この布団乾燥機の通常の使い方ではない、使用方法について考えてみました。

可愛いペットをお風呂でじっくり洗ってあげるのは、飼い主にとって楽しくもあり、重労働だと感じる時間でもありますよね。

特に、お風呂の後のドライヤーを苦手とするペットも多く、頭を悩ませている飼い主も多いことでしょう。

そのようなとき、ペット用のドライヤーとよく似ている形状の布団乾燥機を使うことができたら、とても便利だと思いませんか?

布団乾燥機はペットのドライヤーとして使用可能なのでしょうか?

ペット用のドライヤーは普通のドライヤーとどう違う?

布団乾燥機についてご紹介する前に、まずはペット用のドライヤーがどのようなものなのかということをご紹介していきましょう。

飼い主の中には、髪用の一般的なドライヤーをペットに使っている方も非常に多くいらっしゃいます。

温風を出して乾かすという用途は同じですから、あえてペット用に新しいものを購入する必要性を感じない方は多いことでしょう。

しかし、ペット用のドライヤーはやはり専用というだけあって非常に便利なものなのです。

・髪用のドライヤーと比べると静音
・自立するスタンドが付いている
・低温の風が出る
・高周波音を抑えている

ものにもよりますが、一般的な特徴としてはこの4点が挙げられます。

ペットは耳の良い動物であることが多いので、髪用のドライヤーだと音が大きすぎて嫌がる場合があります。

また、あまりに熱い風や高周波音などもペットの苦手とするところですよね。

さらに、ドライヤーを片手に持ったままペットを押さえるのは中々難しいものです。

スタンドが付いていることで、両手を使ってペットを押さえることができますね。

他にも、自立せずに肩から掛けて使用するタイプや、音は大きいけれど速乾性に優れている商品もあります。

種類はたくさんありますが、どれもペットについて考え抜かれた素晴らしい商品であることは間違いありません。

布団乾燥機をペット用のドライヤーとして使うのは可能?

それでは、本題である「布団乾燥機をペットのドライヤーとして使うことができるかどうか」ということについてお話ししていきましょう。

結論から述べますと、布団乾燥機はドライヤーとして使用が可能です。

布団乾燥機をペットのドライヤー代わりとするのは意外にも多くの方が行っていることで、どのように使用しているのか動画を紹介している方もいらっしゃいます。

もちろん、形状によっては使えないタイプや合わない種類はあるのでしょうが、昔ながらの蛇腹のホースが付いている商品などは使いやすいものだといえるでしょう。

ただし、布団乾燥機はペット用のドライヤーとは異なり、ホースを伸ばしたまま高い位置で固定するような仕様ではありません。

もちろん、ホースを床に伸ばして使用しても良いのですが、低すぎて使いづらいこともあるでしょう。

そのような場合には、紐や針金でホースを固定するか、テープで留めるなどの工夫をする必要があります。

元からペットに使うことを想定されている商品ではないため、最初は使いにくさを感じることもあるかもしれませんね。

布団乾燥機をペット用のドライヤーとして使うメリットは?

布団乾燥機をペットのドライヤーとして使用できることは分かりましたが、わざわざ違う用途で使うことにどのようなメリットがあるのでしょうか?

大切なペットに使うのですから、危険なことがないことはもちろん、メリットがある方が良いですよね。

布団乾燥機を使うメリットは、まず風量が穏やかで音も静かなことから、ペットが怖がりにくいということが挙げられます。

一般的なドライヤーの熱風や、大きな音を嫌ってお風呂そのものを嫌がるペットも少なくはありませんから、布団乾燥機で安心してくれるのなら飼い主にとっては大きなメリットですよね。

もうひとつは、ペット用のドライヤーを用意せずにあるもので代用できるので、お金が掛からないということが挙げられます。

布団乾燥機をドライヤー代わりにする方は、すでに持っているから使うという方がほとんどでしょう。

新たなドライヤーを購入するなどの余計なお金を掛けずに、ペットも安心して使えるなら一石二鳥ですよね。

布団乾燥機以外に用意すると便利なものは?

それでは、布団乾燥機をペットに使うときには他にどのようなものを用意すると良いでしょうか?

前述した通り、布団乾燥機の風量は弱いものですから、ただ漠然と当てるだけでは効果は少ないと考えます。

最大限の力を発揮させるためにも、事前の準備を怠らないようにしましょう。

・厚手のバスタオル
・吸水性の良いタオル2~3枚
・スリッカーブラシやコーム
・ティッシュ、ガーゼなど
・はさみ(毛を切る用途)

これだけのものを準備しておくと、土壇場で焦ることなくペットを乾かしてあげることができそうですね。

しかし、ドライヤーよりも布団乾燥機の方が乾燥に時間が掛かることを考えられます。

このことから、タオルを少し多めにしておくと安心です。

また、先ほど述べましたが、布団乾燥機は上手くペットに当てづらいために、工夫するための装置や仕掛けも準備してくださいね。

例えば、ペットの上から使用するためのイスや台、ホースを固定するための紐なども忘れずに準備するようにしましょう。

ペットを乾かす布団乾燥機の使い方とは?

ここでは、布団乾燥機を実際にドライヤー代わりとして使う方法をご紹介しましょう。

まず、お風呂に入れるよりも前に、布団乾燥機をペットを乾かす場所へしっかりと固定しておきましょう。

いざお風呂から上がった後では、ペットから中々目を離すことはできませんので、タオルやブラシなども全て揃えておいた方が安心です。

そして、お風呂から上がった後はペットの足元に厚手のタオルを敷いて、その上で吸水性の良いタオルを使ってしっかりとタオルドライをしてあげるようにしましょう。

タオルドライを行うことで、乾燥の時間を大分短縮することができます。

準備ができたら早速布団乾燥機を動かして、ブラシやコームで毛を逆立てるようにブラッシングしながら乾かすようにしましょう。

耳の中に水が入ったときには、ティッシュやガーゼでやさしく拭き取ってあげます。

どうしてもすくことができないもつれた毛は、はさみでそっと切り取ってあげるようにしてください。

ペットを乾かすときの注意点とは?

最後に、ペットを乾かすときに注意するべきことをご紹介しましょう。

まず、前述した通り布団乾燥機はドライヤーよりも風量が弱いため、乾くまでの時間が多く掛かってしまう可能性が高くなります。

静音でゆるやかな風だとしても、乾かす時間が長引くのではペットによってはストレスに感じることもあるかもしれませんよね。

しかし、ある程度乾かして生乾きの状態にしておくのも、ペットにとって良いことではありません。

中途半端に濡れたままだと、菌の繁殖や皮膚炎のきっかけを作ることもあるので、しっかりと最後まで乾かすようにする必要があります。

できるかぎりタオルドライで水気を取って、短時間でも乾きやすい状況を作ってあげましょう。

また、布団乾燥機を使うときには、ペットの顔から30cm程度は離して直接顔に熱風がかからないようにしましょう。

ドライヤーのように強い風ではない分、顔にかかってても大丈夫だと思ってしまいそうですが、やさしい風でも呼吸がしづらくペットが苦しい思いをしてしまう可能性があります。

常に様子を見ながら、ペットにも飼い主にも負担にならないようなシャンプータイムになると良いですね。

ペットがお風呂嫌いにならないためにも

身体をキレイに洗って清潔にすることは、ペットにとっても気持ちの良いことでしょう。

しかし、水に濡れることや暖かい風を当てることでシャンプーを嫌うペットが多いのも事実です。

一度嫌いになると好きになるには時間が掛かるかもしれません。

乾かすときは、常にペットの様子を見て、つらい思いをさせないように気をつけましょう。

布団乾燥機で乾かす時間が、ペットにとって心地の良い癒しの時間になってくれたら嬉しいですね。