人工大理石のキッチンは使いやすい?気になる汚れの対処法!

システムキッチンを選ぶとき、「ステンレス製」と「人工大理石製」のどちらにするか悩まれる方も多いかと思います。

近年の新築住宅では、圧倒的な人気を誇っている人工大理石のキッチンですが、汚れが目立ちそうだという心配をお持ちの方も多いでしょう。

今回は、人工大理石のキッチンのメリットとデメリットと、お手入れの方法をご紹介します。

人工大理石は汚れやすい!?メリットとデメリット

「人工大理石」とは、アクリル樹脂やポリエステル樹脂の人工素材が主成分で、見た目は大理石のようで高級感のある素材です。

これと似た名前で「人造大理石」という素材も存在します。

「人造大理石」は、細かく砕かれた大理石が使われていて、それを樹脂やセメントで固められている素材のことです。

「人工大理石」と「人造大理石」は異なるものですが、メリットとデメリットは同じようなことが挙げられます。

まずはメリットから見てみましょう。

■人工大理石(人造大理石)のメリット

・色やデザインが豊富

・インテリア性の高いキッチン

・汚れや傷を綺麗にしやすい

■人工大理石(人造大理石)のデメリット

・熱や液体によって変色しやすい

・衝撃で割れることがある

・経年劣化で黄ばみが生じる

・傷がつきやすい

・熱に弱く跡が残ることがある

このようなメリットとデメリットがあります。

では、人工大理石(人造大理石)とうまく付き合っていくには、どのようなことに気を付けたら良いでしょうか。

憧れの人工大理石キッチン!毎日のお手入れ法!

毎日お料理をする方にとって、キッチンのお手入れは気になるところですね。

特に、人工大理石は傷がつきやすいデメリットがあり、汚れも避けられないものです。

できるだけ、毎日のお手入れを欠かさずおこないましょう。

《中性洗剤を使う》

天板の汚れは、その都度サッと拭き取ることをおすすめします。

また、一日の終わりに、中性洗剤をスポンジに付けて天板とシンクを洗いましょう。

洗剤を洗い流し、布巾で全体を乾拭きして完了です。

《炭酸水を使う》

中性洗剤より、もっと手軽にお手入れをしたい方には炭酸水がおすすめです。

炭酸水は油汚れに効果的ですよ。

スプレーボトルに炭酸水を入れて、シュッシュとスプレーしてください。

乾いた布巾で円を描くように拭き取れば完了です。

汚れや傷を放置すると、黒カビや染み汚れなどの原因になってしまうので、このような毎日のお手入れが肝心になります。

手ごわい汚れの対処法!クリームクレンザーが効果的!

前項では、人工大理石のキッチンの毎日の簡単なお手入れ法をご紹介しました。

しかし、キッチンではこのような簡単なお手入れでは落とせない汚れも出てくるものです。

ここでは、キッチンのなかなか落ちない手ごわい汚れを取る方法をご紹介します。

《毎日のお手入れで落ちない汚れ・水垢》

歯ブラシに中性洗剤を付けて、軽くこすることで落ちることもあります。

その後は、洗剤を洗い流し、乾いた布で拭き取りましょう。

《手ごわい汚れ》

それでも落ちない汚れには、クリームクレンザーを使うことをおすすめします。

クリームクレンザーは、研磨力の低い粒子が細かいものを使いましょう。

《傷やサビ》

この場合もクリームクレンザーを使ってみると良いでしょう。

柔らかいスポンジや布に少量付け、磨きます。

その後、水拭きをし最後に乾いた布で水分を拭き取ってください。

また、メラミンスポンジを使ってこすることもおすすめです。

このような方法で対処すれば、傷やサビは分からないほどに目立たなくなるでしょう。

しかし、研磨の力で人工大理石の表面を削っているので、こすった部分がくすんで見えることもあります。

まずはキッチンの目立たない箇所で試しこすりをして、加減をしながらおこなってみると良いでしょう。

なお、メーカーによっては、クリームクレンザーの使用を推奨していないケースもあります。

お試しになる前に、必ず取り扱い説明書で使用の可否を確認してからおこなってください。

人工大理石のキッチン!オキシクリーンで月1シンク掃除!

さて、ここではキッチンシンクのお手入れ法をご紹介します。

酸素の力で汚れを落とす、オキシクリーンをご存知ですか。

オキシクリーンは、「汚れの分解」「漂白」「除菌」の3つの力の相乗効果で効率よく汚れを落としてくれます。

月に1回程度、このオキシクリーンを使ったシンク掃除をすれば、黄ばみやくすみ汚れが付きやすい人工大理石のシンクをピカピカにしてくれます。

《オキシクリーンを使ったシンク掃除方法》

①排水溝にビニール袋をかぶせ、水が抜けないようにする

②ビニール袋をかぶせた排水溝をセットする

③シンクにオキシクリーンを適量入れる

④お湯(40~60度)をシンク上まで入れて、よくかき混ぜる

⑤2~3時間ほど浸け置きをして完了

浸け置きをするときは、スポンジや水切りカゴなどを一緒に入れてもOKです。

どれもピカピカになりますよ。

注意が必要なのは、アルミ製のものです。

アルミ製のものは変色してしまう恐れがあるので、浸け置きしないようにしてください。

オキシクリーンの掃除は、浸け置きするだけなので本当に簡単で、効果も大きいですよ。

キッチンの清潔感が大きく変わる!?蛇口の水垢汚れ!

前項では、人工大理石のお手入れ方法をご紹介してきました。

キッチンは、天板やシンク以外にも、汚れが目立つところがありますね。

それが蛇口です。

蛇口がピカピカしているか、水垢で曇っているかで、見た目の印象も大きく変わります。

ここでは、蛇口をピカピカにする簡単なお掃除方法をご紹介します。

蛇口の汚れのほとんどは、水跡、水垢、カルキ汚れです。

このような水に関する汚れには、クエン酸が効果的です。

スプレー容器にクエン酸水をつくり、シュッシュと吹きかけ、後に布巾で拭き取るだけで綺麗にすることができます。

汚れは放置すると日に日に落ちにくくなってしまうので、気づいた時にサッと拭き掃除をすることを心がけてみてください。

もし、汚れがなかなか落ちなくなってしまった場合には、クエン酸スプレーを吹きかけた後ラップでパックをして5分ほど放置してみてください。

5分後、その部分をメラミンスポンジでこすると、頑固な水垢汚れも効果的に落とすことができるでしょう。

人工大理石のキッチンを快適に使っていくには!?

これまで、人工大理石のキッチンのメリットとデメリット、そしてさまざまな汚れや傷の対処法をご紹介してきました。

これらのことを把握することで、注意しなければいけない点も明確になります。

冒頭でご紹介したデメリットを思い返しながら、注意するべき点を再度チェックしてみましょう。

・鍋やヤカンなど熱いものを直接置かない・・・変色の原因になる

・もらいサビに気を付ける・・・缶詰のサビがうつることがある

・物を落とさないように気を付ける・・・衝撃に弱く割れてしまうこともある

・傷や汚れを見つけたら早めに対処する・・・カビや劣化の原因になる

このような点に気を付けて使うことができれば、人工大理石のキッチンを問題なく、快適に使うことができるでしょう。

また、毎日のお手入れが欠かせないからこそ、キレイなキッチンが保ちやすいとも言えますね。

人工大理石の特徴を把握すると尚使いやすい!

人工大理石のキッチンは、メリットもデメリットもありますが、よく理解した上で使えば、お手入れもしやすくとても快適に使える素材であるとも言えます。

また、色や柄が豊富なので、これから新築される方は、インテリアのテイストに合わせてキッチンをコーディネートできるのも良いですね。

毎日のお手入れを欠かさずおこない、キッチンでの時間を快適に過ごしましょう。