キッチンのリフォームを考えるとき、まず何を優先すべきでしょうか。
使いやすさやデザインだけでなく、費用の面も重要になりますよね。
そこで今回は、キッチンリフォームを成功させるポイントについてお話ししていきます。
さらに、おすすめのキッチンパーツなどもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
キッチンリフォームの基本!型を学ぶ
まずは、キッチンリフォームの基礎となる「型」をご紹介します。
キッチンの型は、大きく分けて配置別に5種類あります。
それぞれ使い方やメリットが異なるので、しっかりと把握しておきましょう。
<Ⅰ型>
スタンダードなタイプで、シンクと加熱機器が横に並んでいるのが特徴です。
壁に向かって作業するため、調理に集中したい方にはおすすめです。
<対面型>
リビングが見やすく開放的で、小さなお子さんがいるご家庭に適しているでしょう。
家族との会話がはずみ、明るいキッチンとなりそうです。
<Ⅱ型>
セパレート型キッチンと呼ばれることもあります。
コンロとシンクが分かれているタイプで、収納が多いことが特徴です。
ゆとりがあるので、複数人でキッチンに立つことが多いご家庭におすすめです。
<アイランド型>
キッチンが独立しており、壁に接していないことが特徴です。
使いやすさには定評がありますが、日本住居は狭いことが多く、限られたスペースでアイランド型キッチンを実現するのは難しいという意見もあります。
しかしながら、海外風で広々としたキッチンに憧れを抱く方は多いのではないでしょうか。
<L型>
L字になっているため、加熱機器とシンクとの行き来が楽なことがメリットです。
作業効率に優れているので、お料理好きな方におすすめのタイプでしょう。
カラーリング次第でキッチンの印象は変わる!
キッチンリフォームの基礎を学んだところで、次はカラーリングに着目してみましょう。
キッチンのカラー選び次第で、空間の印象がガラッと変わります。
今回は、カラー別に特徴を見ていきます。
<ホワイト・アイボリーカラー>
白系のキッチンには、清潔感があります。
しかしながら、汚れが目立ちやすいという欠点もあるので、お掃除好きな方におすすめなカラーリングです。
<パステルカラー>
ピンクやイエローのパステルカラーなら、元気で可愛らしい印象のキッチンになります。
また、ブルーやグリーンのパステルカラーは、爽やかな印象を演出できるでしょう。
こういった配色は、女性に根強い人気があります。
<ブラウンカラー>
ブラウンカラーは、色の濃淡によって雰囲気が異なります。
濃いめのブラウンカラーであれば、落ち着いた印象のキッチンになります。
また、白いキッチンのアクセントカラーとして用いれば、メリハリのあるおしゃれな雰囲気が演出できますね。
一方で、明るめなブラウンカラーは、ナチュラルテイストなキッチンにぴったりです。
さらに、質感のある木目調をチョイスすれば、より一層、魅力的な空間に仕上がるでしょう。
おすすめはどれ?キッチンパーツ選び① シンク
キッチンリフォームで重要となるのは、パーツの選び方です。
そこで、キッチンに欠かすことのできない「シンク」の種類をご紹介します。
自分に合ったシンク選びで、納得のいくリフォームを目指していきましょう。
<ステンレス>
ステンレスのシンクは、耐久性に優れています。
さらに、サビに強いためお手入れがしやすいこともポイントです。
しかし、「ステンレスだと古臭い」「無機質でつまらない」という意見があるのも事実です。
<カラーステンレス>
上記のステンレスに、セラミックコーティングを施しています。
カラーも豊富で、おしゃれなキッチンにはぴったりのシンクです。
ただし、経年劣化によりコーティングが剥がれることもあるので注意が必要です。
<ホーロー>
ホーローとは、金属の表面にガラス質の薬品を塗り、高温で焼き付けたものです。
その滑らかな質感や美しい光沢が人気の秘訣ですが、衝撃に弱いという欠点もあります。
さらに、サビが発生する可能性もあるため、シンクにはあまりおすすめされないのが現状です。
<人工大理石>
人工大理石のシンクは、高級感のある見た目とデザインの豊富さが魅力です。
しかしながら、変色しやすいということもあり、ステンレスのシンクよりも慎重に扱う必要があるでしょう。
おすすめはどれ?キッチンパーツ選び② 換気扇
続いて、キッチンリフォームで「換気扇」を選ぶ際のポイントをご紹介します。
①排気ファンの種類
プロペラファン、シロッコファン、 ターボファンとありますが、現在もっとも主流でおすすめなのは「シロッコファン」です。
騒音が軽減できる上に、キッチンの場所や配置に関係なく取り入れやすいとされています。
しかし、昔ながらのプロペラファンよりも、換気量に劣るという欠点があります。
そうなると、換気量も多くお手入れのしやすい「ターボファン」を選びたくなりますが、設置費用が高額になる傾向があるので悩みどころですね。
②フードの型
ブーツ型、フラット型、スリム型などがありますが、それぞれに適したファンタイプがあります。
そのため、天井の高さや見た目を考慮しつつ、業者と相談していくのがおすすめです。
③取り付け位置
壁面、横壁面、天井取付けタイプとで分かれますが、こちらはキッチンの型によって向き不向きがあります。
レイアウトによって適性が異なるので、こちらの場合も業者とよく話し合ってみましょう。
リフォームにもおすすめ!キッチンメーカー紹介
次に、おすすめのメーカーをご紹介します。
キッチンをリフォームする際、ぜひ参考にしてみてください。
<クリナップ株式会社>
クリナップ株式会社は、キッチン専門のメーカーなので、信頼度が高く大変おすすめです。
主力商品の「クリンレディ」は、お手入れがしやすく清潔な状態を保てるため、きれい好きな方にはぴったりでしょう。
<株式会社LIXIL(サンウェーブ)>
サンウェーブは、トステムやINAXなどとともに株式会社LIXILとなりました。
その特徴は優れた収納力にあり、使い勝手のよさには定評があります。
<パナソニック株式会社>
家電メーカーであるパナソニック株式会社は、機能性の高いキッチンを生み出しています。
スタイリッシュなデザインが特徴で、中でもリフォームに特化した「リフォムス」は人気です。
<株式会社TOTO>
株式会社TOTOには、トイレや洗面所のイメージが強いと思われますが、最新のシステムキッチンも扱っています。
シームレスで汚れに強い設計なので、きっと衛生的なキッチンを実現できるでしょう。
キッチンリフォームの費用相場
それでは最後に、キッチンリフォームの費用相場をチェックしてみましょう。
今回は、戸建てでシステムキッチンを採用する想定です。
もっとも安価なのは、I型キッチンにする場合で、75万円~105万円程度が相場です。
続いてL型キッチン、対面型キッチンとなります。
どちらも85万円~110万円程度の費用相場です。
そして、高額になるのはアイランド型キッチンで、110万円~205万円程度を目安としておきましょう。
オーダーメイドともなると、さらに費用は増していきます。
もちろん住居環境や施工業者によっても、金額に差が出てきます。
また、「どこに依頼すればいいのか…」と迷ってしまったときは、リフォームの施工実績を参考にするのがおすすめです。
施工例を見せてもらいながら、提案量が豊富かどうかという点にも着目してください。
ご自身のリフォームイメージを実現できると思ったら、実際に見積もりを依頼してみるといいでしょう。
価格重視にするのか、見た目や機能重視にするのか、よく考えてから決断してくださいね。
納得のいくキッチンリフォームを!
今回は、キッチンリフォームのポイントについてお話ししました。
キッチンのリフォームは、費用が高額となるため失敗は避けたいものですよね。
日々の生活を思い起こし、「どのようなキッチンにしたいのか」と、イメージを膨らませていくことが大切です。
満足なリフォームが実現するよう、何度もシミュレーションしてみましょう。