ベッドもお布団も!マットレスはローテーションで長持ち!

ベッド派の方もお布団派の方も、定期的にマットレスのお手入れをしていますか?

適切なケアを怠れば、マットレスの寿命を早めることにつながってしまいます。

そこで今回は、マットレスを長持ちさせる「ローテーション」のやり方をご説明します。

また、その他のお手入れ方法もご紹介しますので、快適な睡眠環境を得るためにお役立てください。

マットレスは「ローテーション」しないとヘタる?!

購入当初は、快適な寝心地だったマットレスも、同じ位置のまま使用し続けることで、だんだんと劣化が進んでいくことをご存知ですか?

「寝心地が悪くなってきた」「寝てもなかなか疲れが取れない」「腰痛が悪化した」など、これらの状況に当てはまる方は要注意です。

もしかすると、マットレスの内部がヘタってきているかもしれません。

そのまま放置すれば、さらなる劣化が予想できますので、すぐに「ローテーション」をしましょう。

ここでいうローテーションとは、マットレスの置き換えを意味します。

マットレスにかかる荷重を、定期的なローテーションによって分散させるのです。

しかし、ベッドのマットレスとお布団のマットレスでは、やり方や頻度が異なります。

そこでまずは、次章からベッドの分厚いマットレスについてお話ししていきましょう。

ベッドのマットレスをローテーションしよう!

ベッドのマットレスには、主に3つのタイプがあります。

<ベッドマットレスの代表的なタイプ>

〇ボンネルスプリング:らせん状に巻かれたスプリングを横に連結していったタイプ

〇ポケットコイル:スプリングを個別に包装して敷き詰めたタイプ

〇高密度連続スプリング:長い鋼鉄を高密度に編み上げたタイプ

この中でも、ボンネルスプリングと高密度連続スプリングは耐久性に優れています。

ローテーションのやり方は、以下の通りです。

①使用を開始して3ヵ月後

・頭部と足元を入れ替えるように、マットレスを置き換える

②使用を開始して6ヵ月後

・表面と裏面をひっくり返す

③使用を開始して9ヵ月後

・頭部と足元を入れ替えるように、マットレスを置き換える

③使用を開始して1年後

・表面と裏面をひっくり返す

このように、1年を目途にマットレスの位置をまんべんなく入れ替えていくことが理想的です。

そのため、ベッドのマットレスを購入した際には、あらかじめローテーションする日を決めて、カレンダーに記入しておくことをおすすめします。

また、マットレスのサイズによっては、1人で作業を行うことが困難になります。

そんなときは、家族や友人に協力してもらい、確実に実行していきましょう。

ベッドのマットレスをローテーションするときの注意事項

ベッドのマットレスをローテーションするときは、同時に掃除も並行していきましょう。

このとき、ベッド周辺のホコリを取り除くだけでなく、マットレスの両面に掃除機をかけてください。

重くて普段なかなか動かすことのないマットレスは、その分汚れも溜まっているはずです。

何度も入念に往復させながら、しっかりとゴミを吸い取ります。

そして、寝具の大敵であるダニやカビ対策としては、湿気を撃退することが大切です。

そのため、マットレスをローテーションする前に、扇風機の風を当てて除湿しましょう。

何時間か連続して風を当て続ければ、さらに効果が期待できます。

壁に立てかけたり、隙間ができるように物を挟んで、底面まで空気が入るよう工夫してください。

また、マットレスをどんなにローテーションしていても、だいたい10年で寿命がやってきます。

この寿命は、使用方法や使用環境によって差が生じます。

したがって、使用年数と寝心地を考慮し、寝不足や腰痛などの健康被害が出る前に、交換することをおすすめします。

お布団のマットレスをローテーションしよう!

続いてご紹介するのは、お布団のマットレスについてです。

お布団のマットレスは、さまざまな厚みがあり、反発性によっても特徴が異なります。

<厚み別お布団マットレスの特徴>

〇3cm程度:分厚い敷パッド程度の役割

〇5cm程度:床に敷いて寝られるが、物足りなさを感じる

〇8cm程度:問題なく敷布団として利用できる

〇11cm程度:ベッドのマットレスとしても使える

<お布団マットレスの反発性>

〇低反発マットレス:ソフトで体圧分散に優れている

〇高反発マットレス:ハードで弾力がある

いわゆる「ノンコイル」のお布団マットレスは、ベッドマットレスよりも劣化が早く、その寿命は、およそ3年です。

また、どちらかといえば、低反発マットレスのほうが柔らかく変形しやすいため、こまめなローテーションが必要です。

週に1度は、頭部と足元を入れ替えて、裏返しましょう。

また、高反発マットレスには硬さがありますが、それでも2週間に1度のローテーションが理想的です。

やり方は、低反発マットレスと同様に行ってください。

お布団のマットレスをローテーションするときの注意事項

厚みの薄いお布団マットレスをローテーションするときは、ひっくり返す前に天日干しをしましょう。

天気のよい日が適しており、時間帯は湿度の低い10~15時頃がおすすめです。

片面を1~2時間程度干し、同じように、もう片面も行います。

このような天日干しは、湿気やダニ対策として抜群の効果を発揮します。

しかし、マットレスの素材によっては、天日干しができないケースもありますので注意してください。

ウレタンマットレスやラテックスマットレスは、熱や紫外線に弱いため、天日干しできません。

40℃以上になると、変形してしまうマットレスも存在しますから、十分な配慮が必要です。

そのため、熱に弱いマットレスの場合は、直射日光が当たらない「陰干し」をしてください。

ベッドマットレスと同じように、壁に立てかけて、しっかりと風が通るよう意識します。

また、普段から湿気対策をすることも重要です。

床に直敷きせず、すのこを使用したり、除湿シートを活用することがおすすめです。

マットレスを長持ちさせるために、さまざまな工夫をしていきましょう。

ベッドもお布団も!マットレスを長く使うために

マットレスのローテーションについて、知識が深まりましたか?

最後に、マットレスを長持ちさせるためのポイントをご紹介します。

<こどもをマットレスの上で遊ばせない>

スプリングの内蔵されたベッドは、かなりの弾力があるため、こどもが飛び跳ねて遊ぶこともあるでしょう。

しかし、強い力が連続して集中すれば、ベッドのスプリングユニットが破損する原因になります。

お布団のマットレスであっても、ヘタりの原因になることは間違いありません。

そのため、「ベッドやお布団は眠るためにあるもの」と、こどもに認識させることが重要です。

普段から、寝室を遊び場にすることは控えましょう。

また、マットレスを折り曲げることもNGです。

<マットレスを清潔に使用する>

いくらマットレスのヘタりを予防することができていても、清潔に使用していなければ意味がありません。

汚れやシミは、カビの発生につながりますから、台所用中性洗剤を使用して、正しく落としていきましょう。

まず、ぬるま湯で薄めた台所用中性洗剤と、布を用意します。

洗剤の入ったぬるま湯に布を浸し、しっかりとしぼります。

そして、汚れている部分をたたくようにして拭き、自然乾燥させたら作業完了です。

マットレスはローテーションが大事!

今回は、ベッドとお布団のマットレスのお手入れについてご紹介しました。

ヘタりやすいマットレスは、種類に応じた頻度のローテーションが必要です。

また、同時に湿気対策なども行い、マットレスを長持ちさせましょう。

快適な寝心地を維持して、毎日を健やかに過ごしたいものですね。