コルクは、不思議な素材です。
ベージュの地味な色合いで自己主張をする訳ではありませんが、なぜか人を惹き付けてやみません。
ワインを開けたあと、棚にコルク栓を飾るともなく置いている方も多いのではないでしょうか。
しかも、抜いたままの姿でも、それなりに絵になるのがワインコルクのすごさです。
しかし、せっかくなら、どっちつかずの微妙な立場から、立派なインテリアにしてあげましょう。
ここでは、簡単なコルクインテリアの作り方を6種類ご紹介します。
ワインコルクを入れるだけ!作り方不要の簡単インテリア雑貨
まずは入門編ということで、作り方不要のコルクストッカーはいかがでしょう。
コルク自体に魅力があるので、容器を選べば立派なインテリアになります。
「どうせ捨てられないのなら、お洒落にためこんでしまえ!」という訳です。
敢えてコルクを見せたいので、ストッカーはワイヤー製のカゴやガラス瓶がいいでしょう。
数が少ない場合なら、小さいワイヤー製のカゴが良いかもしれません。
ワイヤーにリボンを結んだり、造花やドライフラワーを乗せても可愛いですね。
たくさんある場合には、大きなガラス瓶をコルク入れにしてみましょう。
大きなバケツほどもあるガラス瓶を準備して、ワインを飲むたびそこにコルクを放り込んでいきます。
たまっていくワインコルクを見るたびに、一緒にいた人との楽しかった時間が、ボリューム感を持って蘇ってくるでしょう。
また、大きな容器に山ほどコルクが入っていれば、お客様が来た時の良い話題になりますね。
仮に容器が大きすぎたとしても、それはそれで未来を予感させます。
「これがいっぱいになるのはいつだろう?」あるいは「明日また増えちゃうなぁ!」と、そういう時間を楽しむことも出来ますよ。
ワインコルク1個で作るインテリア雑貨:植木鉢の作り方
では、次は工作編です。
ワインコルクで作る最初のインテリア雑貨は、小さな植木鉢です。
コルクをくり抜きたいので、ここではソムリエナイフのような、ハンディタイプのスクリュー式ワインオープナーを準備しましょう。
ワインオープナーがなければ、キリや彫刻刀など、先の尖ったもので大丈夫です。
作り方は、まずワインコルクに穴を開け、次に植物を植え付けます。
穴は深めの方が良いのですが、作業中に割れては意味がありませんので、ほどほどのところで止めておきましょう。
植え付ける植物は、乾燥に強い多肉植物が向いています。
色も形も種類が豊富ですし、丈夫で育てやすい植物です。
多肉植物の代わりに造花やドライフラワーを飾れば、色とりどりでお手入れ知らずの植木鉢の出来上がりです。
そのまま飾っても素敵ですが、木工用ボンドやグルーガンがあれば、飾る場所の選択肢がぐっと広がります。
例えば、出来上がったコルクを小さな額縁に貼り付けたり、磁石を付けてマグネットにしましょう。
玄関や冷蔵庫など、目に留まりやすい場所に飾れるだけでなく、せっかく作った植木鉢が倒れたり落ちたりする心配もなくなります。
ワインコルク1個で作るインテリア雑貨:置物の作り方
ワインコルクの形を活かして、動物や人形を作るのも楽しいですよ。
例えば、胴体部分にアクリル絵の具を塗り、顔を描いてグッズを持たせれば、あっという間にマトリョーシカ人形やスノーマンの出来上がりです
手先の器用な方なら、針金やネジを使って手足を付ければ、面白いものが出来るでしょう。
しかし、「自作はどうもね」という方や「簡単に面白いものは出来ないかな?」という方には、「コルカー」シリーズが良いかもしれません。
イスラエルの雑貨ブランド「モンキー・ビジネス社」の「コルカー」は、コルク人形を作るためのキットです。
例えば、動物シリーズ「アニマル・コルカーズ」のウサギなら、両目・両手足・両耳がセットになっており、それをコルクに挿すだけで可愛いウサギの出来上がりです。
動物を始め、宇宙人やロボットなど30種類近くバリエーションがあり、定価は660円です。
また、コルカーのパッケージは、ワインボトルの首に下げられるように丸い穴が開いています。
コルカーはインテリアとしても可愛く、作り方も簡単ですので、ワインと一緒にプレゼントするのもおすすめです。
ワインコルクをカットして作るインテリア雑貨:額縁の作り方
次は、ワインコルクを縦にカットして、もう少し大きなものを作ってみましょう。
縦半分にカットすると、ワインコルクとしての形を損なわないまま、何かに貼り付けやすくなりますね。
それを利用して、額縁をデコレーションしてみましょう。
【準備するもの】
・100円均一のお店の額縁
・カッター
・木工用ボンド、瞬間接着剤、あるいはグルーガン
・洗面器いっぱいのお湯
薄めのカッターは折れやすくて危険ですので、太めの丈夫なものを選んでくださいね。
また、乾いたコルクは割れやすいので、半分にカットする時は、下処理としてコルクをお湯に浸けて蓋をし、10分ほどふやかしてからにしてください。
その後、一度並べてサイズを合わせ、不要な部分を切り落とします。
カットしたあとは、今度はコルクを乾かします。
のり付けが上手くいかなくなるので、よく乾かしましょう。
少し面倒ですが、このふたつの工程が作り方の最大のコツですので、丁寧にやってくださいね。
それが終われば、あとは楽しい貼り付け作業です。
平らな面を下に、額縁の縁に貼り付けていけば、コルクの暖かみあふれる額の出来上がりです。
また、縁ではなく、額の内側に敷き詰めれば、でこぼこが個性的なコルクボードが出来上がります。
画鋲を挿してアクセサリーを下げてみたり、メモを貼ったりして使います。
枠が木製なら、インテリアとしてだけでなく、鍋敷きとしても使えますよ。
ワインコルクを並べて作るインテリア雑貨:ツリーの作り方
さて次は、ワインコルクを7段積み上げて、シンプルなクリスマスツリーを作ってみましょう。
重ねるだけなので、作り方はとても簡単ですが、数が多いのでなるべく形が狂わないように、丁寧に接着するのがポイントです。
準備するのは、
・なるべく太さが均一なコルク22個
・木工用ボンド、瞬間接着剤、あるいはグルーガン
です。
全体のコルクの配置は以下の通りです。
7段目-1つ
6段目-2つ
5段目-3つ
4段目-4つ
3段目-3つ
2段目-4つ
1段目-5つ
最初にコルクを5つ取り、1段目、1番下の段を作りましょう。
コルクを1つとって、長い部分に接着剤を塗り、2個目のコルクをくっ付けます。
5つとも接着したら脇に置き、コルクを4つとって2段目を作ります。
3段目4段目と順番に接着していき、6段目が終われば、次は一段ずつ重ねていきます。
まず、1段目に接着剤を付け、2段目を重ねます。
上の段は下の段より1つ少なくなっていますが、3段目と4段目だけは1つ多くなっているので注意してください。
あとは順に重ねていけば、冬のインテリアらしい、暖かみのあるクリスマスツリーの出来上がりです。
ワインコルクを組み合わせて作るインテリア雑貨:リースの作り方
最後は、少し欲張ってクリスマスリースの作り方です。
手作りリースというのは、インテリア雑貨の中で、一番作ってみたいものの1つではないでしょうか。
一見難しそうですが、リース台に貼り付けるだけなら、あっという間に出来上がります。
まずは、材料を集めましょう。
【準備するもの】
・リース台(お好みの大きさ)
・瞬間接着剤、あるいはグルーガン
・コルク適宜
・その他の飾り
※
・リボン
・レース
・松ぼっくり
・ドライフラワー
・木の実
・ビーズなど何でも
今回はワインコルクのリースですので、コルクがたくさんあればベストです。
コルクに接着剤を付け、リース台に貼り付けていきましょう。
向きは気にせず、ランダムに置いた方が面白いリースになってくれます。
あとは隙間を埋めるように、その他の飾りを付ければ出来上がりです。
1種類ずつ順番に付けていくと、全体のバランスが取りやすくなりますが、お好きなものをお好きなように付けて楽しむのが一番です。
ワインコルクで手軽にインテリア雑貨作り!
いくつか作り方をご紹介しましたが、これはほんの一部です。
ワインコルクを輪切りにすれば、ひと味違ったコルクグッズを作ることが出来ますし、他にも作り方はいくらでもあります。
また、コルク細工が楽しくなって、コルクが足りなくなったら、今はネットで注文することも可能です。
思い切り工作を楽しんでも良いですし、思い出のコルクを大切にデコレーションするのも素敵です。
たまったワインコルクを利用して、何か作ろうとする方は世界中にいます。
手元にあるワインコルクをきっかけに、見ればほっこりするコルクインテリアの世界に一歩踏み出してはみませんか?