インテリアコーディネートがプロ並みに上手いと憧れますよね。
空間のレイアウトだけではなく、アートや間接照明などで高級ホテルのようなインテリアを造りあげている人もいます。
「色を揃えたり好きなものを飾ってみたりするだけで、インスタ映えなんてとてもじゃないけど……」という人でも、参考にしていただける飾り方をご紹介します!
インテリアにアートを飾ってみよう!
よく、「アートとデザインの違いとは何なのか」と難しい議論が繰り広げられていたりしますが、筆者は「自分がアートだと思えばアート」くらいのイメージしかありません。
子供がはじめて描いた絵でも、リサイクルショップで一目ぼれした安物でも、過去最高にうまく撮れた写真でも、自分の心に響く作品なら、アートと言っていいと思います。
高額なアートでも、その本当の凄さに気が付く人は少ないものです。
名前の力や値段の力で価値が高まっているのでしょう。
ですから、「こんなものは、たいしたことないかもしれないから」と押し入れに閉まっておかずに、堂々と飾ってみてはいかがでしょうか。
自分やご家族が気に入っていて、見ると楽しくなったり安らげたり、ポジティブな気分になったりする作品をぜひ、インテリアに取り入れましょう。
これから、そのお気に入りのアートをインテリアに馴染ませる飾り方や、引き立たせる飾り方について解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
インテリアはバランスが大切!アートの飾り方①
基本的なアートの飾り方として言えることは、「バランスを考えて飾る」ということです。
インテリアの全体的なイメージとあまりにもかけ離れた印象のアートを飾ると、ちぐはぐに見えてしまいます。
モード系でまとめたいなら、モノトーンアートや前衛的な作品が似合いますし、ナチュラル系のインテリアには自然を取り入れたアートや、どこか素人感のある、癒し系アートがぴったりです。
また、テイストの統一だけではなく、大きさやカラーのバランスを考えることも大切です。
パッと目を引く作品なら、他の小物や家具が主張しすぎないようにして、間接照明を使って引き立たせるといいですね。
調和がとりやすいシャビーシックな作品なら、小さめの物をカラーを揃えてたくさん置くことや、家具の色調も統一するなどして、より完成されたインテリアを目指すことができます。
「色味を揃える」ということは、わりと挑戦しやすいと思いますので、まずはそこから始めてみるといいかもしれません。
カーテンや壁紙、カーペットの色合いを確認して、アートとマッチするか考えてみましょう。
高さに注意!アートの飾り方②
殺風景だった壁や棚の上にアートを上手に配置すると、空間にドラマが生まれて引き締まります。
ここでも、インテリアにアートを飾るポイントを見ていきましょう。
まず、位置にも気をつけましょう。
あまりにも高い位置だったり、床に直置きしたりすると、アートとしての効果が薄れてしまいます。
床に直置きするというのは、場合によってはアトリエ風に演出できるのでいいのですが、天井に近い高い位置は見づらく、掃除もしにくくなりますね。
玄関に飾る際にも、目線に合わせるか、それよりも少し低めの位置にして飾るといいかもしれません。
また、アクセントとして大きなアートをバンと飾るのもいいですが、2~5つの同じテイストのアートを、額も揃えて同じ高さで飾ってもおしゃれです。
もちろん、アシンメトリーに飾るのも素敵ですが、少し上級者向けの飾り方です。
階段のように少しずつ右上がりに飾っていったり、小さめのアートをたくさん用意して、例えばハートの形に飾っていったり、いろいろとバリエーションはあります。
いずれにしても、最初にしっかりとイメージしてから、挑戦してみてください。
アートをもっと魅力的に魅せるには?
インテリアに映えるアートの飾り方として、下記のようなことも役に立ちますので、いくつか挙げておきます。
・壁が横長か縦長かを意識する
壁が縦に細長いところに、横長の絵画を飾るよりは、同じ縦長の絵画を飾った方がすっきりと見えるでしょう。
・アートの周りには特に生活用品を置かないようにする
アートを飾るなら、その周りはきれいに掃除して、生活感のただようものを置かないようにしましょう。
・ダイニングには食欲がわくようなアートを飾る
寝室には落ち着きある作品を飾り、リビングにはお客様の話題になるような明るい作品など、その場所でどう過ごすのかを考えて飾っていくとセンス良くまとまります。
・子供の絵やポスターなども額に入れて飾ってみる
アートなのかはわからなくても、大好きな作品を、プリント類とごっちゃにしてしまっておくだけでは、もったいないですよね。
額に入れて配置にも注意して飾ってみれば、思いのほか芸術的に見えるかもしれません。
やはり「自分にとって愛着のわくインテリア」というのが一番過ごしやすくて、落ち着くのではないでしょうか。
大切なアートを傷つけないような飾り方
インテリアでのアートの飾り方ですが、注意すべきポイントがあります。
そのアートを大切に扱い、なるべく傷まないように飾ることをこころがけてください。
日当たりのいいところだと色褪せていってしまうかもしれませんし、エアコンやヒーターの側も避けましょう。
また、高温多湿で換気しにくいような場所にも置かないようにしてください。
最悪の場合、カビが生えてしまう可能性があります。
さらには、ドアの近くや、子供の手が届くところに置くのも注意したほうがいいでしょう。
ドアが当たって、壊れてしまうかもしれません。
好奇心旺盛な子供が触って落ちたり、床に置いたアートを倒したりすることもあり得ます。
額縁はガラスなどの壊れやすいものより、地震で落ちても安全な材質を選ぶことをオススメします。
賃貸のインテリアにもアートを取り入れよう
賃貸の場合、インテリアでアートを飾ることを諦めてしまう人もいると思います。
しかし、画鋲やピン程度の小さな穴なら許されている場合もあり、飾り方によっては、別途修繕費用をとられることもないかもしれません。
貼るタイプのフックや、ピンを挿して取り付けるフックを活用して、額縁に入れたアートも飾ることができます。
さらに、スタンドで飾ることもできますね。
小さめのスタンドを棚に置いて飾ったり、床に直置きしてその上にアートを飾ったりしても素敵です。
アートと壁の隙間にウレタンなどを切って挟んで均等な隙間にすることで、少しの違いですが、ギャラリー風に見せることもできますよ。
ナチュラル系インテリアなら、麻紐を壁にあしらって木製のハサミで小さめのアートを留めていくだけでも、おしゃれに飾ることができます。
また、「アートパネル」も人気で、額縁のない厚みのあるパネル状のアートに注目が集まっています。
軽くてテープやピンで飾れるものもあり、壁に大きな傷がつかないため、多くのご家庭で取り入れられています。
好きなアートを飾って個性のある暮らしを楽しもう
インテリアにアートを飾る時のポイントをご紹介しました。
・バランスを考える
・高さに注意する
・間接照明と組み合わせる
・その場所での過ごし方と合うように飾る
などなど、気をつけたほうがいいことを書いてきましたが、型にハマらない自由なインテリアを追求していくのも格好いいものです。
センスを磨いて、こだわりの部屋造りを目指してみましょう!