2DKのアパートは、単身者や若い世代のカップルに人気のある間取りです。
しかしながら、部屋数が少なく「ゆとりのある空間づくりが難しい」という意見も目立ちます。
そこで今回は、2DKの上手な使い方や、インテリア選びのコツについてお話ししていきます。
2DKのアパートにお住まいの方は、是非参考にしてみてください。
アパート特有の間取り「2DK」のメリットとデメリットは?
そもそも「2DK」とは、2つの独立した部屋とダイニングキッチンがある間取りのことを指します。
ダイニングとキッチンのスペースは一体化しており、比較的築年数の古いアパートによく見られます。
そんな2DKの間取りには、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
【メリット】
●家賃が安い
前述したように、築年数が古いアパートに多い間取りのため、家賃も割安になるケースが多いです。
●「食」を中心とした生活ができる
ダイニングとキッチンが同じ空間にあるので、食事の準備や配膳がしやすくなります。
●いろいろな部屋の使い方ができる
シェアして暮らしている場合には、個室をそれぞれのプライベートルームとして使うことができます。
【デメリット】
●狭い
もともと住宅の面積を節約するために生まれた間取りなので、全体的にコンパクトなつくりになっています。
そのため、インテリア選びに困ることが多いと言われています。
●リビングがない
はじめからリビングスペースが設定されていないので、どちらか一方の個室をリビングルームにするケースがあります。
こうして見てみると、やはり、空間の使い方がポイントになりそうですね。
次項では、住人別のレイアウト例を見ていきましょう。
2DKのレイアウト例~1人暮らしのケース~
1人で2DKのアパートに住んでいるケースでは、2つある個室を「リビング」と「寝室」に分けることが多く、「寝室」ではなく「仕事部屋」や「趣味部屋」にしているパターンもあります。
そして、リビングに設定した部屋の扉をはずし、ダイニングキッチンとつなげて、いわゆる「LDK」にしてしまう使い方が人気です。
こうすることで、狭さを感じやすい間取りにも、一気に開放感が生まれます。
しかしながら、完全に仕切りをなくすことに抵抗感がある方もいるでしょう。
そんなときは、部屋の境目に「ストリングスカーテン」を取り入れてみてはいかがですか?
ストリングスカーテンとは、たくさんの糸が垂れ下がったディスプレイ用のカーテンです。
これにより、簡単に圧迫感のない空間を演出することができます。
また、女性の場合においては、キラキラと光り輝く「ビーズカーテン」もおすすめです。
こうしたインテリアを上手く取り入れて、快適な広々とした空間づくりを目指していきましょう。
2DKのレイアウト例~2人暮らしのケース~
2人で2DKのアパートに住んでいるケースでは、その関係性によっても部屋の使い方が変わります。
もしも、友人同士で暮らしているときには、互いのプライバシーが守れるよう配慮しましょう。
2つある個室は、それぞれ1人ずつに振り分け、きちんと生活スペースを区別します。
そして、共有スペースとなるダイニングキッチンや洗面所などに置くインテリアは、デザインがシンプルで使いやすいものを選びましょう。
一方で、恋人や夫婦の場合は、1人暮らしのケースと同様に、2つある個室を「リビング」と「寝室」に分けることがおすすめです。
しかし、生活環境によっては、その選択がベストとは言い切れなくなります。
例えば、日中自宅にいることが少ないカップルならば、くつろぐためのスペースである「リビング」は必要ないかもしれません。
さらに、2人の生活リズムが合わないときには、個室を1人ずつに振り分けたほうがいいパターンもあります。
こうしてレイアウトを決める際には、両者の住み心地を考慮し、よくシミュレーションしてみることが大切です。
2DKのアパートに住むなら!インテリア選びのコツ①
ここからは、インテリア選びのコツをご紹介していきます。
2DKのアパートは狭いので、なるべく空間を広く見せる工夫をしていきましょう。
■ソファは「ロータイプ」
部屋を広く見せるためには、存在感の大きなインテリアの選び方が重要になります。
ソファの場合は、座面の低い「ロータイプ」を選び、空間に抜け感を演出しましょう。
また、コンパクトなサイズ感が魅力の「リクライニング式マルチソファ」という選択肢もあります。
■テーブルは「ガラス天板」
テーブルにおいても、なるべく高さの低いものがいいでしょう。
そして、天板を透明な「ガラス板」にすることで、スペースに圧迫感が生まれにくくなります。
■ダイニングセットは「折り畳み式」
ダイニングキッチンのスペースを広く見せたい方は、ダイニングセットを「折り畳み式」のものにしてみましょう。
使用しないときには折り畳み、デッドスペースや目立たない場所に収納しておけるといいですね。
2DKのアパートに住むなら!インテリア選びのコツ②
前項に引き続き、インテリア選びのコツをご紹介していきます。
■ラグは「円形」
床一面にラグが敷いてあると、部屋の狭さが強調されてしまいます。
さらに、角が空間を区切ってしまう効果もあるので、「円形」で大きすぎないものを選ぶといいでしょう。
■カーテンは「プレーンシェード」
「プレーンシェード」とは、上下に開閉するヒダのないタイプのカーテンです。
よく見られる「プリーツカーテン」とは違い、「レースカーテン」と併用する必要がないため、すっきりとした印象になります。
カラーは淡い色合いで、なるべく柄ものは避けましょう。
■照明は「スポットライト」
狭い部屋に、天井からつり下げる「シャンデリア」や「ペンダントライト」を設置するのはNGです。
こうした照明は目線に入りやすく、空間に広がりがなくなってしまいます。
そのため、一般的に普及している「シーリングライト」でも構いませんが、お洒落な部屋を目指す方には「スポットライト」がおすすめです。
ホテルのような洗練されたライティングが可能になり、空間の立体感も演出できます。
インテリアを選ぶ際には、上記のポイントを参考にしてみてください。
次項では、2DKの狭いアパートを想定とした、インテリアコーディネート術をご紹介します。
狭くて困る!2DKのインテリアコーディネート術を伝授!
最後に、2DKのアパートでもお洒落になる、インテリアコーディネート術をご紹介します。
誰でも簡単に取り入れられることばかりなので、是非真似してみてください。
<色味は3色までに抑える>
ごちゃごちゃとしているカラフルな部屋には、圧迫感が生まれやすくなってしまいます。
そのため、インテリアのメインカラーには、さっぱりとした印象の「ホワイト」を選びましょう。
サブカラーには、「ブラック」「グレー」「ダークベージュ」などのトーン(色調)を抑えた、クールな色味がおすすめです。
<インテリアの雰囲気を統一する>
異なるテイストのインテリアが混在していることで、空間にまとまりがなくなってしまいます。
狭い部屋の場合、これが顕著にあらわれやすくなるので、注意してください。
<余計なものは置かない>
なるべく持ちものを減らして、シンプルな暮らしを目指しましょう。
いらないものは、リサイクルショップに持ち込んでみるのもいいですね。
また、限られた収納スペースを有効に使えるよう、常に整理整頓を心がけてください。
2DKの使い方はあなた次第!ゆとりある空間を目指そう!
今回は、2DKのアパート暮らしの方に向けて、上手な部屋の使い方や、インテリアのポイントなどについてお話ししました。
「2DKの間取りは狭くて使いずらい」というイメージが先行しがちですが、アイディア次第では、ゆったりとした素敵な空間にすることも可能です。
住み心地が改善されるよう、部屋の使い方やインテリアを見直してみることも大切ですね。