一般的に1LDKの部屋は、一人暮らしや二人暮らしをする人が選ぶ傾向にあります。
ワンルームのように、一つの部屋で生活を送るのではなく、1LDKの部屋は、寝室と生活空間を分けることができるので、メリハリのある毎日を送ることができますね。
今回は、1LDKの部屋で暮らすことのメリットや、寝室のレイアウトや、照明・インテリア選びのポイントなどをご紹介していきます。
1LDKで暮らすメリットとは?
1LDKの部屋で生活をすると、ワンルームや1Kの部屋に比べて、次のようなメリットがあります。
①生活する空間を分けることができる
1LDKの部屋で一人暮らしや二人暮らしをする人は、普段の生活スペースを分けられるのが、最大のメリットとなります。
②好きなインテリアを楽しむことができる
1LDKのLDKの部分は、最低でも8畳あるとされています。
そのため、大きなソファやダイニングテーブルなど、大きなインテリアを置いたとしても、あまり窮屈には感じないでしょう。
ある程度の大きさのインテリアでも置くことができるので、自分好みの部屋づくりが楽しめます。
③収納スペースを広く確保できる
ワンルームや1Kの部屋によっては、収納スペースが十分になかったり、部屋が狭いためインテリアを置けないことが多いです。
一方1LDKは、物が多くなってしまっても、棚やタンスを置くスペースの確保ができます。
また、タンスなどの収納家具を置かなくても、元々広い収納スペースが付いている物件もあります。
④家に人を招きやすい
ワンルームや1Kの部屋は、生活感が丸見えになることから、人を呼ぶのに「躊躇してしまう」という人も少なくないでしょう。
1LDKの部屋は、寝室と区別できるので「生活感を隠しやすい」というメリットがあります。
人を招いたとしても、リビングだけにあげるようにすれば、プライベート空間を守ることができます。
⑤物件によっては、同棲に切り替えることができる
1LDKの部屋は、二人暮らしもしやすい間取りになっています。
二人暮らしが可能な物件なら、大家さんの許可を取れば、同棲やルームシェアも可能です。
インテリアを置く前にベッドの配置を考えよう
1LDKの部屋のよいところが分かったら、寝室に置くベッドの位置を考えていきましょう。
いくら素敵なインテリアを置いたとしても、ベッドの位置がよくなければ「収納が使いにくい」などの不便さを感じたり、「寝つきがよくない」といった不快感を招きかねません。
ベッドの位置を決める時は、どんなことに気をつけたらよいのか、ポイントをいくつかご紹介していきます。
・頭の近辺に窓がある
頭の近くに窓がくるようにベッドを置いてしまうと、体調を崩してしまうことがあります。
その理由は、窓は外気の影響を強く受けるところなので、窓の近くに頭があると、外が寒ければ上半身から体を冷やしてしまうことになりかねません。
・ドアやクローゼットがきちんと開くか
部屋の扉や、クローゼットの扉の開け閉めを考えると、充分な空間を確保できるところがよいでしょう。
更にベッド付近の扉や、引き出しなどの可動域を考えて配置すると、収納しやすく、使い勝手のよいレイアウトとなります。
1LDKの中でも寝室だけはオレンジの照明にしよう
寝室のインテリアで最も力入れてほしいものが、照明です。
天井につけるメインのシーリングライトは、室内のほとんどを照らしてくれます。
しかし、寝室で使用するとまぶしく感じ、よい睡眠の妨げになる場合があります。
そのため、スタンド型や間接照明などの柔らかい照明を点け、リラックスできる空間を作っていきましょう。
それでは実際に、どんな照明を選んだらよいのでしょうか?
●電球の色は、オレンジ色にする
オレンジ色の柔らかい照明は、演色性に長けていて、リラックスかつおしゃれな雰囲気を作れます。
一方「昼光色」や「昼白色」は、学校やオフィスで多く使われている照明の色なので、心身をリラックスさせる寝室には向きません。
●一室多灯を意識する
一つの場所に、強い明るさの照明を置くよりも、小さい照明を低い位置に設置すると、更によい雰囲気の寝室を演出できます。
ちなみに、高い位置に照明があると、二人暮らしの場合、相手を起こしてしまったり、睡眠中のストレスを与えることにも繋がります。
そのため、照明を低い位置にし、足元をぼんやりと明るくしましょう。
1LDKの内の寝室だけは、優しく灯すようなオレンジ系の照明にすることで、睡眠の質が向上し、住みやすい部屋となるでしょう。
寝室のインテリアを「鎮静色」にするとリラックスできる
ベッドの位置や照明が決まったら、寝室に「どのようなインテリアを置くか」を考えていきましょう。
1LDKで、いくら生活するスペースを分けることができても、インテリア選びを間違えると、リラックスできる寝室をつくることはできません。
寝室を落ち着く空間にするために、まずは、寝具のカバーの色を考える必要があります。
まず、色彩を大きく分けると「興奮色」「鎮静色」の二つに分けることができます。
そのうち、心をリラックスさせる効果が高いとされているのが「鎮静色」です。
「鎮静色」とは、青・緑・ベージュなどリラックス効果の高い色のことで、特に人は、青い色に包まれると血圧の低下や、緊張もとけ、自然と熟睡することができるとされています。
一方「興奮色」とは、リラックスに向かない色の赤・オレンジなど、人を元気にする色です。
太陽の光や、活発的な行動をイメージさせる赤・オレンジは、人を興奮状態にするといわれています。
以上のことから、寝具は「鎮静色」の青・緑・ベージュなどの色合いのものを選ぶようにしましょう。
薄いピンクのインテリアが与える安心感
前項で、赤・オレンジは興奮色とお伝えしました。
一方で、「薄いピンク」はどうでしょうか?
薄いピンクは、赤に白を混ぜることから、興奮色と考えられる人もいることでしょう。
しかし薄いピンクは、興奮色の要素も残した「リラックスできる色」だとされているのです。
赤と同じような強いエネルギーをもちながら、赤ほど強さを感じさせない、マイルドな印象の色で、心身の緊張をほぐしつつ、幸福感を感じさせてくれる色だといえます
病院やクリニックの壁の色や、看護師の制服などに薄いピンクが「安心感を与える色」として取り入れられているのはそのためです。
しかし、男性は、寝室のインテリアをすべて薄いピンクで揃えるのは、少し抵抗があるかもしれません。
その場合は、1LDKの各部屋に少しずつインテリアや花を飾ることで、薄いピンクを取り入れていくとよいでしょう。
寝室だけでなく1LDK全体を癒し空間に変えよう!
リラックスできる寝室を作るためのインテリアとして、観葉植物を置くのもオススメです。
植物は、様々な心身的効果が得られるとされていて、リラックスできる部屋に変えてくれます。
まずは、どのような効果があるのか見ていきましょう。
・空気を綺麗にする
寝室で空気清浄機を使っていて「機械の音が気になる」という人は、観葉植物の持つ【空気清浄効果】を活用することをオススメします。
観葉植物は、光合成により新鮮な酸素をだすほか、空気中・土の中にある有害物質を吸収・分解する働きがあるとされています。
・マイナスイオン効果
部屋の中は、パソコンやテレビなどの電化製品が発するプラスイオンによって、体がストレスや疲れを感じる環境になる傾向にあります。
観葉植物はプラスイオンの作用を中和する、マイナスイオンを放出する働きがあるといわれています。
マイナスイオンが増えると、人の神経を落ち着かせたり、疲れを癒す効果が得られます。
ですから、観葉植物を寝室だけでなく、リビングなどにもポイントで置くと、1LDK全体を癒しの空間に変えることができるのです。
部屋に置くインテリアで暮らしやすい部屋にしよう
1LDKは1Kやワンルームに比べると、寝室として部屋が確保できる点からしても、暮らしやすさが向上します。
更に、インテリアを選ぶ時は色合いなどにこだわったり、部屋のポイントに観葉植物を置くと、リラックス効果や睡眠の質もよくなることでしょう。
また、寝室の照明は優しい灯りを選ぶと、おしゃれなだけでなく、体をゆっくりと休めることができます。