風水インテリアを取り入れる時、まず最初に考えることは幸運を呼び込むカラーや素材を取り入れることではないでしょうか?
しかし、風水では反対に「やってはいけないこと」というのも非常にたくさんあります。
中でも、1Kのお部屋は玄関から居室までがコンパクトにまとまっているため、風水でインテリアを考えることが難しく、工夫が必要となります。
今回は、1Kの風水におけるポイントをご紹介していきます。
風水インテリアを整えるならまず方角から
風水を取り入れる時に、まず考えなくてはいけないのはお部屋の方角になります。
この場合はお部屋自体が南向きか北向きかということではなく、お部屋の中心から八方位を切り取ることになります。
もちろん、立地などによって必ずしも好ましい方角に位置することは難しいでしょう。
しかし、その場合にはインテリア小物などを使用して運気を取り入れる方法もあります。
1Kで八方位を調べるには、居室となるお部屋の四隅から対角線上に交わった位置を中心として考えます。
とは言え、その八方位の区分は均等ではなく、東西南北は30度でそれ以外が60度となります。
例えば、お部屋の中心で北を向いて立ってみた時に、正面から左右15度ずつまでが北、その次は時計回りに60度の区間が北東、次の30度の区間が東・・というように30度と60度が交互になります。
家具を配置するには、実際の間取りに線を引いて考えた方が正確に方角を意識することができるでしょう。
ただし、玄関の方角に関しては、お部屋の中心から玄関がどこにあるかではなく、玄関から外に出る時の方角を指しているので注意しましょう。
1Kの間取りは玄関から運気の通り道に注意
それでは、早速玄関から見ていきましょう。
玄関で風水を考える時にまず注意すべきことは、玄関からお部屋に向けて何が見えるかということです。
1Kの場合、玄関から居室までは1直線のことが多く、場合によっては入った瞬間からお部屋を通り越して一番奥の窓まで目に入ってしまうこともありますよね。
そのようなお部屋の場合、せっかく玄関から良い気が入ってきても逃してしまったり、浪費の傾向を持つ可能性があります。
また、気というのはS字を描きながら入ってくるため、一直線の道筋は望ましくありません。
お部屋との間に、のれんやカーテンで区切りを設けたり、間に物を置くことで気がS字のように曲がりながら入ってこられるようにしましょう。
また、玄関に姿見は付きものですが、玄関の真正面に置いてしまうとせっかく入ってきた気をそのまま跳ね返してしまうようになります。
姿見はずらして置く方が安心ですよ。
玄関のインテリアは、全体的に明るい色で揃えると良いでしょう。
建具の色を変えるのは難しいかもしれませんが、マットやタペストリーなどの小物で華やかにすることは可能ですよね。
さらに、カエルやゾウ、ふくろうや招き猫などの置物を飾ると運気はアップします。
ただし、人形やぬいぐるみを置いてしまうと、人の代わりに気を吸い取ってしまう可能性があるので注意するようにしましょう。
1Kの寝室はどこ?風水インテリアで最適なベッドの位置とは
さて、1Kでは寝室に当たるお部屋がないため、リビングもダイニングも寝室も全て一部屋で賄わなくてはなりません。
ベッドを置く方角は必ずしも決まっているわけではありませんが、扉から対角の位置に置くのが一番運気を引き寄せる方法です。
また、一般的に「北枕」は避けられやすいものですが、風水としては頭を冷やして足元を温めるという意味で北枕が一番良い方角とされています。
もし間取りの関係で北枕が難しい場合には、北東や東に枕を向けるようにしましょう。
また、ベッドを映す形で鏡を置いていると、寝ている間に気を吸い取られてしまいます。
1Kではテレビやパソコンなどもベッドと同じお部屋に置くことになりますが、こちらも鏡同様にモニターに姿が映ることから避けた方が良いでしょう。
玄関で前述した通り、ベッド周りにぬいぐるみや人形を置くことも、やはり気を吸い取られてしまうのでやめた方が良いですね。
一方で良い運気を取り込むために、ベッドやサイドテーブルなどベッド周りのインテリアを木製の物で統一すると良いでしょう。
木には、床から上がる陰の気を中和して整えてくれる効果があり、ゆったりとした眠りに誘ってくれますよ。
1Kで風水インテリアが難しい時には壁を作ろう
1Kの間取りでは、風水インテリアを整えたくても思い通りに家具の配置ができないことが多くありますよね。
また、前述した通り、眠る時には枕の方角を考えたり、近くに置いてはいけない物があったりでベッドの位置を決めるだけでも難しいかもしれません。
そんな時には、パーテーションや家具を使って、1Kのお部屋を上手に分けてみましょう。
1Kのお部屋は一般的に6~8畳前後になることが多いのですが、キッチンや玄関の配置によってはお部屋の広さも感じ方も変わってきます。
もしも家具を置いても多少の余裕がある広さならば、ベッドの位置を寝室としてパーテーションやカーテンで分離した方が、ベッド以外の物の配置に制約を設けなくても良くなります。
完全に分離するのが難しい場合には、オープンラックやタンスなど既存の家具をベッドとの間に配置しても良いでしょう。
ただし、あまり背の高いパーテーションや家具をお部屋の真ん中に置いてしまうと、気が循環しないでお部屋に滞ってしまうために良くありません。
配置に関わらず、お部屋に置く家具は背の低い物を選んだ方が安心です。
これは置きたい!運気アップの鍵となるのは?
1Kのお部屋では、完璧に風水インテリアでレイアウトを固めることが難しく、ここまでご紹介したことを実践した場合には使い勝手の悪いお部屋になってしまう可能性があります。
良い気を呼び込みたいのはもちろんですが、生活をする場所ですから使い勝手が悪いとストレスになってしまいますよね。
そのような時は、運気をアップできる物をお部屋にプラスしてみてはいかがでしょうか。
風水では、何を置いたら良いのかは方角や場所ごとに決まっていることが多いのですが、どの場所にも置ける万能な物として「観葉植物」があります。
観葉植物は、水や太陽など自然の恵みを大きく取り入れて、空気を浄化してくれるという風水では特におすすめしたいアイテムです。
風水を考えたことのない方でも、観葉植物をインテリアのひとつとして取り入れる方はとても多いですよね。
それだけ、瑞々しいグリーンには人を癒してくれる効果があると言えます。
観葉植物は、大きな物をたくさん置いた方が良いというわけではありませんので、その場所に合った物をバランス良く配置するようにしましょう。
尖った葉が成功運、丸い葉が金運などと葉の形によっても意味が分かれていますので、自分の願いに添った物を選ぶとなお良いでしょう。
鉢は、プラスチック製ではなく陶器やカゴなどの自然素材の物を使用すると、さらに良い気を呼び込むことができますよ。
いつでも清潔に整理整頓が風水の基本!
ここまで、いくつかの風水インテリアについてご紹介してきましたが、家具の配置や方角など全てを守ることよりもさらに大切なことがあります。
それが「整理整頓」です。
風水では、お部屋は常に明るく美しくしておくことが基本中の基本となります。
そのため、ベッドの配置が良くてもベッド下に埃がたくさん溜まっているような時は悪い気を溜め込んでしまいます。
1Kの場合には収納が少ないという理由で、物が出しっ放しになっていることがあるかもしれませんね。
玄関には、靴がごちゃごちゃとしていて、四隅には砂埃がたまっているかもしれません。
玄関のマットは、はたいているでしょうか。
寝室のシーツや寝具カバーは清潔な物を使用しているでしょうか。
トイレに水垢がついたままだったり、キッチンのガス台に油汚れがついたままだったりしないでしょうか。
こうしたこと全てが、風水では良くないことになります。
突然大掃除を始めるのは難しいので、毎日少しずつでも時間をとって、お部屋を明るくきれいにするよう努力していくことが大切になります。
物が溢れてしまっている場合には、物の処理もひとつの方法となるでしょう。
美しくなったお部屋全体で、良い気を取り入れることができると嬉しいですね。
風水はできることから取り入れてみよう
風水インテリアというのは奥が深く、全てを理解するのは中々難しいことです。
開運アイテムを取り入れたり、家具を新調するのも良いのですが、まず今現在やってはいけないことを実行していないか確認しましょう。
物をプラスするよりも、減らすことで良い方向に向かうこともあります。
特に1Kという限られた空間ですから、掃除からスタートして、お部屋を一新させてから上手に風水インテリアを整えてみてくださいね。