毎日使うベッド。
そのマットレスは、汗や皮脂、フケやアカ、ホコリなどで汚れています。
また、これらの汚れを放置することによって、ダニやカビ、そしてシミの原因となってしまうことも珍しくありません。
しかし、マットレスはシーツやお布団のように丸洗いすることが難しいものです。
マットレスを清潔にするためには、どんな方法があるのでしょうか。
マットレスのお手入れについてご紹介していきます。
マットレスの汚れ「フケ・アカ・ホコリ」を掃除する!
まず、始めにマットレスの汚れでも比較的簡単に除去することができる、フケやアカ、ホコリなどの掃除方法からご紹介していきましょう。
マットレスに付着しているこれらの汚れは、掃除機をかけることで簡単に取り除くことができます。
ただし、やみくもにただ掃除機をかければよいというわけではありません。
これらの汚れが多く付着している場所を、重点的にかけるようにしましょう。
マットレスの汚れが多く付着している場所としては、枕元やベッドとマットレスの隙間です。
特に長くお掃除をしていないという方の場合、ベッド下もホコリまみれになっている可能性は大きいです。
ベッドのマットレスを掃除すると同時に、ベッド下も掃除してしまいましょう。
マットレスを掃除する際、掃除機のノズルでブラシタイプのものがある方は、そちらのものが便利です。
ブラシ部分で汚れを掻き出すように吸い取ると、より効率的に汚れを吸い取ることができます。
マットレスの汗シミなどの液体汚れはどうやって掃除する?
続いて、ベッドマットレスに付いてしまった液体汚れの掃除方法についてご紹介していきましょう。
マットレスの場合、丸洗いできないものがほとんどですから、濡れタオルを使って拭き掃除を行います。
拭き掃除の方法としては、ぬるま湯に溶かした中性洗剤を使用して、タオルでシミ部分を叩くように拭いていきます。
このとき、マットレスを擦るようにゴシゴシと拭くのではなく、優しくトントンと叩き、少しずつシミ抜きしていきましょう。
シミがなくなるか薄くなってきたら、綺麗な水で絞ったタオルで洗剤を叩き、落していきます。
その後、乾いたタオルをマットレスに押し当て水分を吸い取ります。
ある程度の水分が吸い取れたら、扇風機やドライヤーなどでしっかりと乾かしてあげます。
きちんと乾かさないと、マットレスの内部に湿気がこもり、カビなどの雑菌が繁殖しやすくなり、結果的にマットレスの寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。
ただし、マットレスの中でも、ウレタン素材のものは水に弱い性質があります。
側生地だけを掃除するようにして、素材自体に水を浸透させないように注意しましょう。
ウレタンマットレスの場合、大きな汚れに関しては残念ですが、買い替えるしか選択はないでしょう。
ベッドマットレスの汚れはクリーニング店に任せる
上記の方法でも頑固な汚れや大きいシミの場合は、きれいに落とすことは難しいといえます。
その場合は、専門のクリーニング店にお願いしましょう。
マットレスのクリーニングは、汚れだけでなくカビやダニの除去もしてくれます。
新品のような状態にしてくれるので、気持ちよく使うことができます。
ただし、マットレスのウレタンのように素材によっては、水洗いができないものもあります。
そういった素材の場合、クリーニング店でも断られることがありますので、一度確認しておくとよいでしょう。
一般的に、マットレスをクリーニング店に出した場合の相場は、サイズによっても異なりますが8,000円~20,000円ほどです。
このように、マットレスのクリーニングは費用が高額になるため、お使いのマットレスが何年使用したものか、考えた上で活用してみましょう。
また、一般的なベッドのマットレスの寿命は、8~10年といわれています。
使用年数が経っているものは、クリーニングに出すよりも買い替えることをおすすめします。
マットレスの汚れを防ぐ「ベッドパッド」の活用
マットレスに汚れが付いてしまった場合、上記の方法で汚れを取ることができますが、最初からマットレスに汚れを浸透させないようにすれば、掃除の手間もかかりません。
なにより、マットレスの掃除は非常に大変なものです。
このような労力を減らすためにも、最初からマットレスの汚れを防ぐアイテムがあります。
それは「ベッドパッド」です。
ベッドパッドは、一見「敷パッド」と似ていますが、その用途は異なります。
敷パッドの場合、寝汗を吸収したり、温度調整として活用されていますが、ベッドパッドはヘタってきたマットレスの寝心地改善や、マットレスの汚れ防止の目的があります。
このように2つのアイテムは、似ているようで用途が異なるので使用方法も異なります。
敷パッドの場合、シーツの上に重ねる形で敷いていきます。
敷パッドも汗を吸収する役割があるため、マットレスの汚れを防止することにはなりますが、四隅のゴムがずれたりすると、やはりその隙間から汗が浸透してしまいます。
一方ベッドパッドの場合、シーツの下に敷いていきますので、ズレることもほとんどなくマットレスに汗が浸透するのを防いでくれます。
ベッドパッドがあるのとないのとでは、マットレスの寿命も変わるともいわれています。
マットレスの汚れを防ぐためにも、ベッドパッドを利用してみてはいかがでしょうか。
マットレスの汚れを防ぐ「防水シート」の活用
ベッドパッドの他に、マットレスの汚れを防止するのに「防水シート」を活用する方法もあります。
防水シートは、その名の通り水を通さないものですから、子供のおねしょやペットのおしっこなど、一度にたくさんの水分が浸透してしまう恐れがあるときにも活躍します。
また、単なる防水シートではなく、「防水透湿性(ぼうすいとうしつせい)」のあるものを選ぶようにしましょう。
透湿性の意味は、水分は通さないけれど湿気は通す性能のことで、寝具にとっては重要な機能といえます。
というのも、透湿性がないものを使用した場合、湿気も通さないことから蒸れが気になるでしょう。
ベッドで寝ているとき、マットレスに触れる部分が蒸れてしまっては、暑くて快適な睡眠を得ることができませんよね。
防水透湿性のシートなら、汗は通さないのに蒸れないため快適に眠ることができます。
透湿性防水シートは、ベッドパッドよりも低価格なものが多いのもメリットです。
ベッドマットレスを長持ちさせる方法
ベッドのマットレスは、とても高額なものですから、なるべく長く使用したいと考えるはずです。
ここまでご紹介した汚れ対策方法としては、マットレスの寿命を延ばすことにも繋がります。
また、マットレスはお手入れをしてあげることでも、寿命を延ばすことができるのです。
では、どのようにしてお手入れしてあげればよいのでしょうか。
●3ヶ月~6ヶ月に一度、前後または裏表を入れ替える
マットレスのスプリングやウレタンは、体重がかかる部分からヘタりやすくなります。
そのため、3ヶ月~6ヶ月に一度、前後または裏表を入れ替え、負担を分散させましょう。
こうすることで、マットレスの寿命を延ばすことに繋がります。
●クリーニングも定期的に
マットレスの内部まで浸透してしまった汚れは、やはりクリーニング店にお願いするのが最も効果的な方法です。
クリーニングに出す頻度としては、1年に1回を目安に行えればベストでしょう。
ただし、先ほどもお伝えしたようにクリーニングは高額ですので、マットレスの寿命を考えた上で活用してみましょう。
あまりにも古いマットレスでしたら、買い替えた方がいいですね。
マットレスの汚れを綺麗にして寿命を延ばす
マットレスは安いものではありませんから、なるべく汚れないように工夫して利用しましょう。
薄い汚れやシミの場合でしたら、ご紹介した方法で取り除くことができるかもしれませんが、頑固な汚れや大きなシミなどはご自分で取り除くことは困難でしょう。
その場合は、クリーニング店に依頼する方法がベストです。
また、最初からマットレスに汚れを浸透させないためにも、ベッドパッドや防水シートを活用することをおすすめします。