毎日睡眠を取る上で欠かせないのがベッドです。
ベッド周りのお掃除はこまめに行っているでしょうか。
実は、ベッドのマットレスやお布団には必ずダニが潜んでいるといわれています。
ダニは、アレルギーを引き起こす原因にもなりますから、なるべく退治する必要があります。
ここでは、ダニの対処方についてご紹介していきます。
ベッド周りでダニが最も潜んでいるのはお布団!
人が住んでいる家の中には、ダニは必ずいるといいます。
ダニが生息しているのは、カーペットやクッション、ぬいぐるみやソファなどあらゆる場所に生息しています。
そして、その中でも最もダニが多く潜んでいるといわれているのが、お布団です。
お布団にいるダニは、何十万~何百万匹ものダニがいるともいわれています。
そして、ダニが生涯に産む卵の数は200~300個ほどでとても多いのです。
そのため、ベッド周りをお掃除しないでおくと、ダニはどんどん増殖していきます。
一般的に、お布団などの寝具に存在しているダニは90%が、ヒョウダニという種類のダニです。
このダニは、人の血を吸って生息するダニではなく、人の垢やフケなどをエサとして生息します。
お布団には、人の垢やフケなどが多くあるため、ヒョウダニにとっては格好の住みかとなるのです。
また、ダニの増殖を手助けしてしまう要因の1つに、温度と湿度が関係しています。
通常お布団は、人の湿気を吸い取り体温によって暖かく湿った状態になります。
湿度・温度・エサ、この3つの条件が揃うお布団は、ダニにとっては最高に居心地のよい場所となりどんどん繁殖していくのです。
ダニをしっかりと対処しないと、私たち人間に健康被害を及ぼすともいわれています。
では、どのような被害をもたらすのでしょうか。
ダニにしっかり対処しないと健康被害を及ぼす可能性がある
通常、ベッド周りにいるヒョウダニは人を刺すダニではありません。
しかし、このダニは私たちにアレルギーを引き起こす原因になるといわれています。
アレルギーの問題となるのは、生きているダニではなく、ダニの死骸や糞にあるのです。
ダニの死骸や糞に含まれる、システインプロテアーゼという酵素を長い間吸い込み続けていると、ダニアレルギーを発症してしまう可能性が高くなります。
ダニアレルギーを発症すると、咳やくしゃみ、鼻づまりなどの花粉症に似た症状が出るでしょう。
また、アトピー性皮膚炎や、結膜炎などの症状が出ることもあります。
さらにひどくなると、喘息を引き起こすなどの重篤なケースもありますので、小さいお子さんには注意が必要です。
このアレルゲンの元となる、ダニの死骸や糞を減らすためには、今住み着いているダニを退治する他ありません。
では、ダニを退治するためにはどのような対処法を取ればよいのでしょうか。
ベッドのお布団のダニはどう対処する?
では始めに、ベッド周辺でも最もダニが多く住み着いているお布団の対処法からご紹介していきます。
最も手軽にできる方法としてまず考えるのは、こまめに掃除機をかけることではないでしょうか。
お布団に掃除機をかけるとき、通常のままですと掃除機がお布団を吸い込んでしまいスムーズにかけることができません。
そのため、変換ノズルを用意しましょう。
お布団に掃除機をかけることで、お布団内のダニの死骸や糞を吸い取ることができます。
ただし、生きているダニは掃除機では吸い切ることが難しいといわれています。
その理由は、ダニは足先がカギ爪のような形状をしているため、お布団の繊維にがっちりとしがみついてしまうためです。
では、洗濯はどうでしょうか。
実は洗濯しても、ダニは死なないという結果があります。
またお布団のような分厚素材の場合、お布団内部にダニが潜り込んでしまうため、ダニを洗い流すことは困難なってしまいます。
ダニの糞や死骸は洗い流すことができても、生きているダニは死滅させることは難しいようです。
しかし、上記の方法はアレルゲンの元となるものを除去する意味では大変効果がありますので、まったく意味がないというわけではありません。
定期的に行うように心がけましょう。
ベッドのお布団にいるダニを死滅させるにはこれ!
なかなかしぶといダニですが、ダニを死滅させる有効な方法が1つあります。
その最も有効な方法は、熱処理を与えるということです。
ダニは、50度以上の環境に20~30分おくと死滅するといわれ、また60度以上だと即死するといわれています。
そのため、ダニを完全に死滅させるためには、熱で処理する方法が最も有効な対処法になります。
では、ダニを死滅させるためには、どのように熱を加えればよいのでしょうか。
まず、乾燥機を利用する方法があります。
販売されている家庭衣類乾燥機は、温度が高いものでしたら75度、また低くても55度以上になるものがほとんどですので、お布団にいるダニを退治するのには、効果的でしょう。
家に乾燥機がないという方は、コインランドリーの乾燥機を活用してみましょう。
コインランドリーは大型のものもあるため、お布団を複数同時に乾燥機に入れることもでき、時間短縮にもなります。
使用する際は、30分~1時間を目安に乾燥させてください。
熱を加えるという意味では、布団乾燥機も効果的です。
ただし、布団乾燥機を利用するときは、熱を均等に行き渡らせることが重要です。
また、熱処理を加えて死滅したダニは、掃除機で必ず吸い取りましょう。
続いて、ベッドマットレスの対処法についてご紹介していきます。
ベッドのマットレスはどうやって対処する?①
先ほどは、お布団のダニ対処法についてご紹介しました。
ここでは、丸洗いや乾燥機に入れることが不可能なベッドマットレスについて考えてみましょう。
ベッド周りに最もダニがいるのはお布団ではありますが、マットレスや枕、シーツなどにもダニは存在しています。
枕やシーツなどは頻繁に洗うことで、ダニの死骸や糞を洗い流すことができますが、マットレスの場合そうもいきませんよね。
マットレスのダニ対策としてはまず、掃除機をかけるという方法があります。
お布団だけでなくマットレスも同様に掃除機をかけるようにしましょう。
次に、クリーニング業者に依頼する方法があります。
マットレスのクリーニングを行っている業者は、ダニ退治だけでなく汚れやカビなど全般的なクリーニングを行ってくれます。
ダニだけでなく、マットレスの汚れもすっきりきれいにしたいという方には、大変おすすめの方法です。
ただし、価格はシングルで1~2万ほどと高価ではありますので、予算に合わせて考えてみましょう。
ベッドのマットレスはどうやって対処する?②
次に、布団乾燥機を利用する方法です。
先ほど、布団乾燥機を使ってお布団のダニを退治する方法をお伝えしましたが、マットレスにも使用することができます。
ただし、ベッドマットレスは大変分厚いものですので、熱の届かない裏面にダニが逃げてしまうことも考えられます。
効率的に処理するには、
1.部屋を暗くしてから退治する
2.朝晩2回行う
というポイントがあります。
ダニは夜行性の習性があります。
そのため、ダニの活動が活発になるよう部屋を暗くして、マットレス表面にダニが出てくるように仕向けましょう。
部屋を暗くして1時間程度してから乾燥機をかけていきます。
また、マットレスのような分厚いものは、一度の乾燥ではダニを死滅させるのが困難です。
そのため、朝晩2回の熱処理を連日続けて行い、対処していきましょう。
3日ほどすれば、ダニを大幅に死滅させることができます。
マットレスを布団乾燥機にかけた後は、必ず掃除機をかけてください。
これで、アレルゲンの元となる死骸や糞をきれいに取り除くことができます。
ただし、布団乾燥機を利用する上で1つ注意点があります。
それはウレタン素材のマットレスの場合です。
ウレタン素材は、熱に弱いという特性があり、布団乾燥機を使用すると素材を傷める原因になります。
乾燥機を利用する際は、マットレスの素材をよく確認してから行ってみましょう。
ダニを退治してアレルギーの元を断つ
ベッドのマットレスやお布団には、必ずダニが存在しているといいます。
そのままダニを退治しないまま放って置くと、アレルギーを引き起こすことになりかねません。
ダニを退治するには、最も有効なのが熱処理です。
ただし、熱処理は手間も時間もかかりますので、数ヶ月に一度を目安に行う程度でよいでしょう。
掃除機や洗濯などはこまめに行い、アレルギーの元となる死骸や糞を残さないように心がけましょう。