インテリアにこだわる方は、天井にもこだわります。
意外に目に付く空間のため、選ぶ素材により部屋全体の印象にも影響するでしょう。
最近では、コンクリート現し天井が人気ですね。
補修痕も様になるその魅力とは、どのようなものでしょうか。
今回は、コンクリート現し天井についてまとめていきます。
天井の素材により補修方法は異なる
天井の素材によって、与える印象も様々です。
ここでは、一般的に天井で使用される主な素材をご紹介しましょう。
●クロス
クロスは主に、ビニール、織物、紙などを使用します。
ビニールクロスは、価格が安価で施工しやすいのが特徴でしょう。
部分的な補修はできませんが、掃除もしやすく人気のタイプです。
織物クロスは、ナチュラルな雰囲気が魅力です。
火に弱い性質ですが、破れにくく耐久性に優れています。
また紙クロスですが、デザインの豊富さが特徴でしょう。
そのため、インテリアにこだわる方におすすめです。
汚れが落ちにくい性質ですが、化学物質を使用していない点などはお子様がいるご家庭にもよいでしょう。
ちなみに紙が素材ですので、破れたときは補修が必要になります。
●塗装
漆喰や珪藻土など、ナチュラルな素材が使用されます。
漆喰を天井に使用することで、湿気のコントロールにも役立ちますね。
汚れた部分は削るのみで、大がかりな補修が不要な点も人気です。
珪藻土も、漆喰と類似した利点をもっていますよね。
なかでも、脱臭効果に長けているといえるでしょう。
部屋中の臭いを天井が脱臭してくれるのは、うれしいですね。
●コンクリート
コンクリートの射体を隠さずそのままに仕上げた天井も人気です。
これを、コンクリート現し天井とよびます。
天井裏がないため、天井自体を高くすることができるのが特徴です。
広々とした空間が生まれるでしょう。
このコンクリート現し天井については、次項でも詳しく取り上げます。
音を補修!?コンクリート現し天井の魅力
前項では、コンクリート現し天井は広々とした空間や天井自体の高さを生み出すと述べました。
また、それ以外にも様々な魅力があります。
以下のようにまとめました。
●耐久性に優れている
コンクリート現し天井の素材であるコンクリートは、火に強い性質をもちます。
例として、1000℃の火にも2時間耐え得るのです。
その耐久性により、火災保険を安くすることもできるでしょう。
●防音性に優れている
これは、コンクリート自体の比重の高さによるものです。
それにより、音を楽しむ空間にもおすすめでしょう。
部屋によってはばらつきがちな音を、補修する効果もあります。
ホームシアターなどにも適していますね。
ですが、注意したい点もあります。
使用するコンクリートの密度などにより、防音性も異なるのです。
また、床スラブの厚みも重要でしょう。
この厚みが薄い場合、上の階からの音がダイレクトに伝わりやすくなります。
多くのコンクリート現し天井は、床スラブが厚いものがほとんどでしょう。
しかし、もし賃貸物件などを検討する際は、部屋の防音性を確認してください。
コンクリート現し天井の利点は難点を上回る
様々な利点のあるコンクリート現し天井ですが、いくつかの難点もあります。
詳しくみていきましょう。
コンクリート現し天井に使用されるコンクリートは、吸水性の弱さが特徴です。
そのため水分が溜まり、結露や湿気に繋がるでしょう。
それらが長期間溜まった状態は、衛生上よくありません。
白華とよばれる白いシミを発生させるのです。
また、カビなどの原因にもなりますよね。
結露や湿気によるこれらの症状は、天井だけにとどまりません。
室内の、いたる所に症状が現れる場合もあるのです。
一度発生した白華やカビは、補修では簡単に取り除けませんよね。
ですが、これらの症状を防ぐ方法もあります。
コンクリート現し天井には、防水処理を施しましょう。
近年の、ほとんどのコンクリート現し天井に施されています。
そのため、通常では懸念材料になりませんね。
では、熱伝導率の高さについてはどうでしょうか。
これにより、熱や冷気を溜める状態になります。
わかりやすくいうと、夏は暑く冬は寒い状態となるのです。
冷暖房機器の効果が薄れることにも繋がるでしょう。
このような状態を防ぐには、外断熱工法を用いることが重要です。
これは、外壁に断熱材を使用します。
そのため、外気温がダイレクトに影響することはありません。
信頼できる住宅メーカーであれば、このような知識も常識の範囲内ですよね。
このようにコンクリート現し天井の難点は、難なく防ぐことができます。
したがって、難点よりも利点が上回るといえるでしょう。
補修痕も様になる!?コンクリート現し天井の魅力
コンクリート現し天井は、別名スケルトン天井ともよばれますよね。
その名の通り、本来なら隠す部分をみせることでおしゃれ度もアップします。
そんなコンクリート現し天井の魅力とは、どのようなものでしょうか。
まず、配管などのむき出しにより武骨さが際立つでしょう。
それらは、年月とともに変化します。
色がくすんでくるなど、本来なら避けたいことが逆に魅力になります。
また、コンクリート現し天井の素材であるコンクリートも同様です。
年月とともに、小さな剥がれなども目に付くでしょう。
その部分を補修した痕さえ、コンクリート現し天井では様になります。
逆に補修せずそのままにしておくのも、かっこいいですよね。
また、コンクリート現し天井は奇抜な印象をもつ方も多いでしょう。
ですが、意外にも様々なタイプのインテリアと相性がよいのをご存知でしょうか。
例えば、木材などを使用したナチュラルなインテリアにはどうでしょう。
お互いの素材感を引き出す効果がありますよね。
調和することで、くつろぎの空間を演出してくれます。
コンクリート現し天井に映える!おすすめインテリアグッズ
コンクリート現し天井は、様々なタイプのインテリアと相性がよいとお伝えしました。
ここでは、コンクリート現し天井におすすめのインテリアグッズをご紹介します。
【ディクラッセ エール】
星形のデザインが上品なアイテムです。
明かりを点ければ、星形の影がコンクリート現し天井に映し出されます。
ずっと天井を眺めていたくなりますね。
【ジョージネルソン サンバーストクロック ミッドセンチュリー 】
マルチカラーとダークブラウンの、2つのカラー展開です。
ダークブラウンは、クールな空間を演出してくれるでしょう。
男性にもおすすめです。
色を多く使用しながらもシャープなデザインの、マルチカラーもよいですね。
コンクリート現し天井に引き立つでしょう。
【GRANT(グラント) GRFC-340】
植物性の、ナチュラルなオイルで塗装されたチェアです。
そのため、木材の温かみを感じられるアイテムでしょう。
また、機能性にも優れている点もポイントです。
折りたたみができ、省スペースの収納に役立ちます。
足裏にはキャップつきで、床に優しいのも特徴でしょう。
傷による補修の手間もかかりませんね。
無機質な印象もあるコンクリート現し天井とも、相性がよいですね。
機能性とインテリア性を兼ね備えた、名品ともいえるでしょう。
コンクリート現し天井がまるで絵画に!?吊るすという概念
天井を見上げたとき、そこにインテリアアイテムがあったらどうでしょう。
それは、吊るすという概念のもとに生み出すことのできる空間なのです。
アイテムごとの詳しい方法をご説明します。
●エアープランツを吊るす
コンクリート現し天井に取り付けた、照明用レールを使用します。
そこに、様々なエアープランツをからませてください。
また、流木を使用すると、よりボタニカルな雰囲気が演出できます。
この際に使用する流木は、補修されていないナチュラルなものを選びましょう。
傷などにより、味わいが深まります。
●ペーパーポンポンを吊るす
コンクリートと紙の素材が、ほどよく調和します。
コンクリート現し天井には、あえてパステルカラーなどの淡い色を選ぶとよいでしょう。
一味違った、ハイセンスな部屋に生まれ変わります。
●ラダーを吊るす
ラダーに、ガーラントなどのナチュラルなアイテムを飾ります。
ドライフラワーとともに飾れば、まるで絵画のような空間が広がるでしょう。
また、ラダーは収納としても活躍します。
高さを調節すれば、天井が立派な収納空間になりますよね。
コンクリート現し天井は調和の要!安らぎの空間も実現できる
数ある天井のなかでも、コンクリート現し天井の人気は年々高まっています。
知識を持って施工すれば、見た目以上の安らぎ空間となるでしょう。
また、コンクリート現し天井は、様々なタイプのインテリアとも相性がよいですよね。
組み合わせ方により、お互いを引き立たせるなどの調和が魅力です。
また、その素材を生かすため、インテリアアイテムの選び方も重要でしょう。