睡眠の質を高めることは、そのまま健康につながります。
どんなに健康的な食事を摂っていても、睡眠の質が悪いと次の日の体調も良くありませんよね。
そんな大切な睡眠に必要なのは、体に合った寝具です。
今回の記事では、寝具のひとつである低反発マットレスと高反発マットレスの特徴についてお話しします。
また、人気の低反発マットレスについてその特徴を比較してみました。
低反発マットレスはやさしいフィット感が特徴
マットレスは、快適な睡眠のためにはとても重要な役割を持っています。
マットレスには低反発と高反発のものもありますが、あなたに合ったマットレスを見つけるために、その違いを比較してみましょう。
●低反発マットレス
高い衝撃吸収による体圧分散性があります。
低反発素材は、もともとNASAがロケット打ち上げの際の宇宙飛行士のGを和らげるために開発したもので、そのため衝撃吸収に優れているのです。
低反発マットレスは、一部に圧力がかかるとやさしくゆっくりと戻ってくる反発力が特徴のひとつです。
このゆっくり戻るという特性を利用して、寝ているときに体にかかる圧力を分散することができます。
人間の身体は、まっすぐになっているわけでなく、背骨は緩やかな曲線を描いています。
背骨は上を向いて寝ても床に対してまっすぐになりません。
つまり、出っ張ってしまう部分が出てしまいます。
そうなると、その出っ張っている部分に体圧が集中してしまうことになります。
やせていて骨ばっているような人は、マットレスのフィット感がやさしく体を包み込んでくれるため、快適な睡眠がとりやすいといわれています。
低反発マットレスであればやさしく沈み込み、体に密着するように反発しますので、体の一ヶ所に圧力をかけず、分散させることができます。
高反発マットレスは寝返りが打ちやすい
高反発マットレスについてもご説明します。
●高反発マットレス
高反発マットレスは反発力の高いマットレスです。
低反発マットレスが、押すとゆっくり戻ってくるのに対して、高反発マットレスは押すとすぐに元の形に戻ります。
反発力が高いことによって、寝返りが打ちやすく体圧分散性もあります。
低反発と比較して特に大きな違いは、反発力の高さによる寝返りの打ちやすさです。
人間は、一晩に20回程度寝返りを打つといわれています。
寝返りが打ちやすいということは、同じ姿勢で寝ている時間が短いということです。
腰痛などは同じ姿勢でいると悪化してしまうことがありますので、寝返りの打ちやすさは大切なポイントになります。
また、高反発マットレス・低反発マットレス両方とも高い体圧分散性があります。
体圧分散性とは、簡単にいうと体にかかる圧力を均等に分散してくれるということです。
これはマットレスを選ぶ際にとても大切なポイントです。
しかし、高反発でも低反発でも高い体圧分散性がありますので、結局は好みの問題になるかと思います。
どちらが良いか比較しても意味がない
低反発マットレスと高反発マットレスを比較すると、大きく特徴が異なることがわかります。
どちらが良いのかと考えてしまうかもしれませんが、これは個人差があり、実際に寝てみないとどちらが良いのかはわかりません。
インターネットの口コミなどを見ても、意見はさまざまで評価も分かれます。
特に今はインターネット上に多くの情報があふれ、マットレスを選ぶだけでも混乱して迷ってしまいますよね。
いろいろな寝具メーカーで高反発や低反発のマットレスが販売されています。
それぞれ硬さや寝心地が違いますので、結局寝てみないと自分に合うのかわからないものです。
口コミを参考にするのも良いのですが、実際に寝具を試せる店舗に行って試してみるのも一つの手段です。
ただ、数分横になってみても、自分に合っているのかどうかよくわからない場合もあるでしょう。
おすすめなのは「○○日間返金保証」という返金保証が付いているマットレスです。
しばらく使ってみて、合わなければ返金保証があるので安心です。
少し面倒かもしれませんが、悩んでいる人は一度試してみてはいかがでしょう。
人気の低反発マットレスを比較!
さて、それでは実際のマットレスの商品を比較してみましょう。
今回は、人気の低反発マットレスに焦点を当ててご紹介します。
●ニトリ
全国で見かける知らない人はいないくらい有名な家具店ですね。
ニトリでも低反発マットレスを取り扱っています。
「低反発ウレタンマットレス」いう商品名です。
低価格が売りのニトリですが、マットレスのサイズによっては少し高めのものもあります。
27㎝の厚みのものは、やさしいフィット感で気持ちよく眠れるノンコイルのマットレスです。
使用した商品の返品は受け付けていないようですので、購入の際は店舗でしっかり確認した方が良いでしょう。
●フランスベッド
老舗ベッドメーカーのフランスベッドからは、マットレストッパーが登場しています。
「スリープファイン」は、低反発と高反発のリバーシブルになっており、今お持ちのお布団やマットレスの上に敷いて使うことができます。
リバーシブルのため、体調や季節に合わせて使い分けることもできます。
低反発と高反発を両方使いたい、という欲張りな人を満足させてくれる商品です。
従来品と比較しても寝返りしやすい
●トゥルースリーパー
CMなどでもよく見かける商品です。
この商品は、お持ちのマットレスやお布団の上に敷いて使うタイプのマットレスです。
低反発マットレスは4タイプあります。
・トゥルースリーパー プレミアケア スタンダード タイプ
・トゥルースリーパー プレミアケアプラス
・トゥルースリーパー プレミアム
・トゥルースリーパー エクセレント
おすすめは「トゥルースリーパー エクセレント」です。
高機能で手を出しやすい価格帯の商品です。
従来の低反発マットレスと比較しても寝返りが打ちやすく、柔らかいのに沈みすぎないという難しい課題点を克服しています。
ほかの低反発マットレスが合わなかったという人もこれなら快適に眠れるかもしれません。
トゥルースリーパーの特徴は、低反発素材「ウルトラヴィスコエラスティック」を使用しており体圧分散性が高いことです。
また、日本製というのも安心です。
39日間の返品保証が付いているのもうれしいですね。
低反発マットレスのパイオニア!
●テンピュール
高品質なマットレスで世界的に有名なのがテンピュールです。
低反発マットレスが寝具に定着したパイオニアといわれています。
長期の品質保証があることから見ても、品質に絶対の自信を持っていることがわかります。
しかし、気になる点はその価格です。
ほかの低反発マットレスメーカーと比較しても、価格の差は歴然です。
しっかりした厚みのあるマットレスを買おうとすると数十万円を覚悟しなければなりません。
ただ、商品のバラエティーは豊富で、比較的低価格で購入できるものもあります。
日本の睡眠習慣に合わせた「フトン」という床に敷いて使えるマットレスシリーズもあります。
お布団としては価格が高めなのですが、睡眠の質が上がることを考えれば高い買い物ではありません。
また、おすすめなのはトッパーです。
単体で使用することはできませんが、こちらも比較的低価格でテンピュールの寝心地を味わえます。
マットレスには手が出ないけれど、テンピュールで眠りたいという人にはこちらがおすすめです。
まずは寝心地を試してみよう
低反発マットレスは柔らかくて寝心地が良く、雲の上で寝ているように感じる素材です。
ただ、人によっては柔らかすぎて腰が痛くなったということもありますので、購入する前にしっかりと寝心地を確認するようにしましょう。
合う合わないは人それぞれになりますが、魅力的なマットレスであることに違いはありません。
ぜひ寝具店などでその寝心地を試してみてください。