突然ですが、皆さんは「椅子の高さは健康に直結する」という話を聞いたことはないでしょうか?
椅子の高さは健康に大きく影響するほど、重要なことです。
また、椅子は使い続けているうちに座面が下がってきますよね。
今回は、油圧式の椅子に着目し、座面が下がる原因とその対処法などもご紹介します!
椅子の高さが健康に大きく影響する?
今回は、油圧式の椅子が下がる原因や対処法についてご紹介しますが、その前に、椅子の高さが人に与える影響を考えてみましょう。
現代人の生活は、椅子を使うことが多いです。
以前の日本の家庭では、椅子はそれほど多くありませんでしたが、現在はインテリアも欧米化しているので、家庭や仕事で使う場面を見てみても、
・リビングの椅子
・子供部屋の椅子
・会社でデスクワークする時に使う椅子
・家の書斎用の椅子
など、椅子と縁の深い生活をしています。
しかし、椅子の高さを調節しないまま使ったり、合わない椅子をそのまま使い続けていると、少しずつ体にダメージが蓄積されていきます。
合わない椅子を使えば姿勢が悪くなるのは当然のことですが、恐ろしいのが、その影響はそれだけでは済まないということです。
姿勢が悪くなった結果、
・目が疲れやすくなる
・肩が凝る
・腰が痛くなる
などの問題が発生してしまいます。
そのため、椅子の高さを調節して、自分の適切な高さで使うことは健康上、とても重要なことなのです。
椅子には油圧式とガス圧式がある?
椅子の調節が重要であるということは、お分かりいただけたと思います。
ですが、椅子には2つの種類があるということをご存知でしょうか。
実は、一般的に使われている椅子には、
・油圧式
・ガス圧式
の2つの種類があります。
以前は、油圧式の方が多かったですが、現在では、ガス圧式の椅子の方が多くなっています。
そのため、一般的に使われている椅子の多くは、ガス圧式であることが多いです。
しかし、油圧式の椅子もまだまだ存在しています。
ただ、そこで知りたいのが、その高さの調節方法ですよね。
先ほどもお伝えしましたが、椅子に座って勉強や仕事をする際には、自分に合った高さに調節してから使うことが健康を維持するためにとても重要です。
ガス圧式の椅子であれば、自分の体重を掛けてレバーを下に押すことで下がるのですが、油圧式の椅子はどうなのでしょうか。
その方法については、次の章で見ていきましょう。
油圧式椅子の高さ調節方法とガス圧式椅子との違い
油圧式の椅子の高さ調節も、とても簡単です。
まず、高さを上げる場合は、レバーを引いて上に上げます。
そして、高さを下げる場合には、体重をかけてレバーを下げるだけです。
油圧式ということで、難しいかと思いきや、ガス圧式と同じなので安心です。
つまり、椅子の役割から考えて、その仕組みは、油圧式もガス圧式も変わらないということです。
2つの椅子の違いは、その高さを調節するのに、油圧で上げ下げするか、ガス圧で上げ下げするかの違いです。
油圧式椅子のメリットは、ワンタッチで座面を上げ下げできるところです。
しかし、それは、油圧式椅子が下がりやすい原因でもあります。
もちろん、ガス圧式の椅子も、ガスが抜ければ高さを維持することができなくなり、座面が一番低い位置まで下がることになります。
しかし、ガス圧式は、ガスシリンダーの故障で座面が下がるだけです。
そのため、ガスシリンダーを交換すれば、素人でも簡単に直せます。
ですが、油圧式はそうはいきません。
その理由については、油圧式椅子が下がる原因から見ていくことにしましょう。
油圧式椅子の座面が下がるのはなぜ?
油圧式椅子に座って作業していると、勝手に下がることがあります。
せっかく椅子の高さを調節しても、これでは意味がありませんよね。
また、椅子が下がるたびに高さを調節し直すのもとても面倒です。
そうこうしているうちに、どんどん時間が経ってしまい、勉強や仕事をする気力までなくなっていきます。
なぜ、勝手に下がってしまうのでしょうか。
それは、油圧式椅子の構造が原因です。
油圧式椅子はオイルを使って上げ下げしますが、椅子内部のパッキンの寿命が近くなると、中のオイルが漏れることがあります。
オイルが漏れてくると、座っている人の重さをうまく支えることができず、何度座面を上げても下がってしまうのです。
また、油圧式椅子の場合、オイル漏れがなくても座面が下がることがあります。
この場合の原因も、椅子の内部にあるパッキンの劣化が考えられます。
それをそのまま放置してしまうと、座面が下がったまま上がらなくなるのも時間の問題です。
そのため、今まで問題なく使えていた油圧式椅子が下がってくるようになったら、適切な処置が必要です。
油圧式椅子が下がる場合の対処法!
では、油圧式椅子の座面が下がってくる場合、どう対処すれば良いのでしょうか。
残念ながら、油圧式椅子の座面が下がるのを直す方法はありません。
どうしても直すのであれば、販売店やメーカーに問い合わせてパッキンを送ってもらい自分で交換するか、メーカーで修理してもらうことになります。
しかし、時間もお金もかかり、交換もなかなか難しいので、そこまでする人は少ないです。
そこで、ここでは、椅子を買い替えるまでのつなぎとして、椅子の高さを維持する方法をご紹介します。
油圧式椅子が下がるのは、オイル漏れかパッキンの劣化です。
そのため、高さを維持するためには、下がらないように補強すれば良いということになります。
まず、オイルが漏れている場合は、要らなくなったタオルを敷くなどして、それ以上床が汚れるのを防ぎます。
そして、椅子の高さを調節します。
オイル漏れがなければ、椅子の高さに合わせて割り箸の長さを調整し、シリンダー部分につっかえ棒のように入れて下さい。
100円ショップで売っている割り箸10~20本程度で、十分体重を支えられます。
そして、その割り箸の固定には、布のガムテープなどを使って周りを巻くようにすると良いですよ。
油圧式椅子が下がるのは寿命のサイン!
先ほどは、油圧式椅子が下がる場合の対処法をお伝えしました。
ですが、これはあくまでも応急処置であり、根本的な解決法ではありません。
こうした対処法を試しても、寿命の近い椅子が直ることはありません。
早めに、新しい椅子に買い替えることを考えましょう。
買い替えには、お金もかかりますし、椅子選びにこだわる人は、どの椅子を買うか決めるまでにとても時間がかかるのも分かります。
しかし、やはり座っているうちに下がってくる椅子では、集中して勉強や仕事ができず、机の高さと椅子の高さが合わないまま使い続ければ、体にも負担がかかってきます。
それが体に良いはずがありません。
椅子の種類はとても豊富なので、迷ってしまいますが、言い換えれば、「選ぶ楽しみがある」ということです。
ぜひ、お気に入りの椅子を見つけて、買い替えましょう。
椅子の座面が下がってくるストレスがなくなり、気持ちも体も楽になります。
繰り返しますが、高さが自分に合っている椅子で作業してこそ、その効率も上がります。
油圧式の椅子が下がってくるのは寿命なのです。
油圧式椅子は寿命が来たら買い替えよう!
今回は、油圧式の椅子に焦点を当て、その高さ調節の方法や下がってしまった場合の応急処置についてお伝えしました。
油圧式の椅子もガス圧式の椅子も、使ううちにどうしても座面が下がってきます。
しかし、椅子の高さは、健康に大きな影響を与えます。
適切な高さを保てなくなった油圧式の椅子の修理は、ガス圧式の椅子と違って難しいため、おすすめできません。
油圧式の座面が下がってきたら、新しい椅子に買い替えることが理想的です。