ひと昔前は、壁付けのキッチンが主流でしたが、今では賃貸でもカウンターキッチンを採用しているところがとても多くなっています。
カウンターキッチンは、家事をしながら室内の様子にも目が配れるので、非常に人気が高いですよね。
今回は、賃貸のカウンターキッチンでどのようなインテリアを作ることができるのか、まとめてみました。
賃貸のカウンターキッチンで壁を活かしたインテリア
賃貸のカウンターキッチンで一般的なのは、造作壁で10~20㎝くらいのカウンターが付いているタイプではないでしょうか。
テーブルとして使用するには小さく、一時的なもの置き場として、なんとなく使っている方も少なくないでしょう。
カウンターキッチンは、おしゃれで使い勝手の良いものですが、ダイニングとの間に壁があることから、どうしてもお部屋が狭くなってしまうのが難点と言えます。
しかし、壁があるからこそできるインテリアというものもあります。
例えば、ダイニングテーブルですが、ダイニングの真ん中に置いてあると大きくスペースを占めてしまいますが、腰壁にテーブルの一辺をピタリと付ければ、必要になるスペースは小さくなります。
テーブルを平行に配置すればカウンターのように使用できて、垂直に配置すれば家族で向かい合って食事をすることができますよね。
また、腰壁を背もたれにして、ソファやベンチを置いてみましょう。
ソファはキッチンから離れたリビングスペースに置かれることが多いかもしれませんが、くつろぎスペースがお部屋の真ん中にあっても良いですよね。
ソファダイニングセットを使用すれば、一箇所で食事スペースとくつろぎスペースを賄うこともできます。
腰壁だって壁の一部ですから、上手に使ってお部屋を広く活用しましょう。
カウンターキッチンに収納を使ったインテリア
賃貸では収納の少なさも悩みの種のひとつです。
そこで、カウンターキッチンの周辺に収納を増やしてみてはいかがでしょうか?
例えば、カウンターの下にオープンラックを置いて本棚にしてみましょう。
背の高い本棚がダイニングにあると圧迫感がありますが、カウンターの下だけならば視線を遮らないので、お部屋を広く見せることができます。
レシピ本などを並べると、そのままカウンターで広げることができて便利ですよね。
あまり大きなスペースを使いたくない場合には、ディスプレイ型の薄手のマガジンラックを置いても良いでしょう。
また、カウンターの上に置くタイプの収納もあります。
引き違い戸の食器棚やスパイスラック、トースターが置ける頑丈なラックや引き出しタイプの収納も販売されています。
中でもおすすめしたいのは、ベルーナインテリアの「カウンター上ガラス収納ケース」です。
正面は下から上に持ち上げる扉タイプで、背面は引き戸になっているあえて見せるタイプの収納ケースなので、カフェのようなおしゃれな印象を与えます。
また、ベルメゾンの「羽目板風カウンター上目隠しラック」も非常におしゃれです。
すのこを立てかけたような飾り棚をカウンター上に突っ張って設置するもので、インテリア小物としてもキッチン内の目隠しとしても使える優れものです。
羽目板部分にはピンを留めることもできるので、壁には飾れない写真やポストカードを貼ってもオリジナリティ溢れるインテリアとなるでしょう。
上手に目隠しをするカフェ風のインテリア
カウンターキッチンをおしゃれな空間にするためには、生活感を出さないようにするのも大切ですよね。
先ほど収納でキッチン内の目隠しができるとご紹介しましたが、キッチンは基本的に散らかりやすい場所ですので、カーテンを使ったカフェ風のインテリアで隠してしまいましょう。
カウンターキッチンのリビングとの境にカーテンを付ければ、好きな色や柄でお部屋の雰囲気を変えることができますし、季節によって柄を変えて楽しむこともできます。
今では、100均でもおしゃれなカフェカーテンが販売されているため、コスパもとても良いと言えます。
また、カーテンはパーテーションなどと比べて簡単に開けることができるので、お部屋を見通せる対面式のカウンターキッチンをしっかりと活かすこともできます。
ただし、賃貸ではカーテンレールを付けられないため、突っ張り棒を使用することになります。
しかし、突っ張り棒は両サイドに壁がなくてはなりませんよね。
ここでカウンターキッチンの構造のことを考えてほしいのですが、コの字やL字のことが多いです。
そのため、片側に突っ張る壁がないことになります。
そこで、カウンターの端に突っ張り棒を付けるための壁代わりとして、ディアウォールやラブリコなどのアジャスターを使った柱を設置しましょう。
柱を1本立てることで、キッチンの見通しは変えずに独立した空間を感じることができます。
また、キッチンを完全に覆うカーテンを設置することもできて非常に便利になるでしょう。
賃貸のカウンターキッチンに置きたいインテリア小物は?
ここまではカウンターキッチンの特性を活かしたお部屋全体のインテリアを見てきましたが、ここではカウンターキッチンの上に飾りたいインテリア小物について見ていきます。
カウンターキッチンは前述した通り、幅がそれほど広いわけではありませんので、置けるものはそう多くはありません。
ごちゃごちゃした印象のお部屋とならないよう、余裕を持って飾ってみましょう。
①観葉植物やフェイクグリーン
お部屋を明るくするなら、何といっても植物の力を借りるのが一番です。
鉢も可愛いものを選んだり、植物の世話が得意でない方はフェイクグリーンをガラスの器に入れても可愛いですよ。
②スパイス
スパイスは実用品ですが、雑貨屋で可愛い容器を揃えれば見た目にも楽しいでしょう。
あえてラックを使わずに、トレーに無造作に置いておくのも素敵です。
③フォトフレームと置時計をペアで
賃貸だと掛け時計を掛けていない方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
カウンターキッチンの上ならお部屋から時計が見やすいですよね。
また、周りをフォトフレームで飾って、時計を見るたびに家族の写真を見てほっこりしましょう。
幅が狭くても、楽しみ方は色々とあることがわかりますね。
カラーをまとめた統一感のあるインテリア
カウンターキッチンにテーブルを付けたり、収納やカーテンを飾る時にはカラーの選び方も大切になります。
例えば、カウンターに付いているダイニングテーブルが、赤やピンクなどのポップな可愛らしさの際立ったものだとします。
そこへ、黒くシンプルな本棚を置いて難しい実用書や辞書ばかり並んでいたら、少しずれた印象を与えてしまいます。
しかし、前述したカフェ風のガラスケースやカーテンを付けて、カウンターの下に白木のマガジンラックを置いて絵本や洋書を並べてみたらどうでしょうか?
普段は読まないような本でも、つい手に取ってみたくなるような雰囲気となるでしょう。
黒や白のモノトーンのお部屋ならば、全体的に可愛らしいインテリアを作るよりもスタイリッシュな空間とする方が統一感がありますよね。
一方、天然素材を使ったナチュラルなテイストのお部屋ならば、アースカラーはもちろんのことピンクやオレンジ、黄緑などの明るいアクセントカラーも映えることでしょう。
賃貸の場合には、カウンターキッチンのカラーに家具や雑貨を寄せていく方が統一感を出しやすいです。
しかし、どうしても好みと異なる場合にはウォールステッカーを上手に使ってみれば、好きなタイプのキッチンを作ることができますよ。
賃貸でもできるカウンターキッチンのDIY
カウンターキッチンへ市販の家具や雑貨を飾るのも良いのですが、サイズをピタリと合わせたい場合や好みの形を選びたい時には、自分で作ってしまうのが一番です。
とは言え、賃貸である以上、お部屋に傷を付けるようなことは絶対にできませんよね。
そこで、傷を付けないDIYの方法をご紹介します。
L字のカウンター部にあたるところの上に、オープンラックのような棚を取り付けてみましょう。
まず、先ほどご紹介したアジャスターを使った柱を、カウンター上の両端から天井へ向けて1本ずつ設置します。
そして、柱から柱へ板を渡してビス留めをすれば、好きな幅で棚を作ることができます。
ただし、上から下までびっしりと棚を設置すると見通しが悪くなりますので、目線の高さより上だけに棚を設置すると、キッチンとの間が小窓のようになり食事の配膳などもできるので便利です。
棚にはスパイス類を置いても良いですし、純粋に飾り棚として使用しても良いでしょう。
さらに、棚の部分に穴を開けてフックを付ければ、マグカップやキッチンペーパーを引っ掛けたり、使ったフライパンの柄を掛けて乾かすこともできます。
小さな観葉植物を吊るすのも素敵ですよね。
カウンターの上がコの字型ならば、カウンター上から吊戸棚へ向けて短い柱を設置すると良いですね。
まるで隠れ家のようなインテリアとなるので、少し家事が楽しくなるかもしれませんよ。
カウンターキッチンの可能性を広げよう
賃貸のカウンターキッチンでも、工夫をすれば自分の好みに合ったインテリアにすることが可能です。
特に、主婦にとっては長い時間を過ごす場所でもありますから、どうせなら居て楽しい空間にしたいものですよね。
広く使っても良いですし、あえて一部を隠したおしゃれも良いものですので、どちらが正解ということはありません。
自分が過ごしやすいように様々な方法を試してみてくださいね。