お布団を外に干せない季節は、布団乾燥機が欠かせません。
もし、新しく布団乾燥機を購入するなら、ぜひ、マットなしを選んでください。
従来の布団乾燥機は、マットを広げたりしまったりする必要があり、使うのが面倒でした。
しかし、マットなしのタイプなら簡単にセットでき、短時間でフカフカになります。
ここでは、このようなマットなしの布団乾燥機の魅力についてお伝えします。
布団乾燥機のタイプは2種類
晴れた日にお布団を外に干すのが最もいい方法ですが、雨や雪の降る日は外にお布団を干すことができません。
また、花粉症の方であれば、花粉の時期も外に干すことを躊躇してしまうでしょう。
さらに、幹線道路に近い場所では、外に干してしまうと汚れが気になるなど、そもそもお布団を外に干せないご家庭もあります。
このような場合、お布団の湿気を取るのに重宝するのが布団乾燥機です。
そのため、お布団を使っている家庭では、布団乾燥機は必需品といえます。
そして、布団乾燥機には、マットを使うタイプとマットなしの2つのタイプがあります。
布団乾燥機が初めて販売されたのは1977年で、三菱電機から発売されました。
この商品化の際に、お布団の中に温風を均一に送る方法に苦労したそうです。
そして、最終的に採用したのが、マットを使う方法でした。
それに対して、マットなしのタイプが登場したのは2013年です。
ポットなどで有名な象印が初めて販売して以降、幾つかのメーカーから販売されています。
そして、その中には、日本を代表する家電メーカー製のものもあります。
マットなしタイプのメリットとデメリット
先ほど紹介したように、布団乾燥機のマットなしのタイプが販売されたのは最近のことです。
しかし、その手軽さから人気の家電製品となっています。
使い方を簡単にご説明しますと、お布団を敷いたまま、お布団の中に温風の吹き出し口を差し込み、スイッチを入れるだけで乾燥できます。
また、移動も簡単なので、複数のお布団の乾燥も面倒になりません。
さらに、収納も簡単なので邪魔にならず、思い付いた時にいつでも使えます。
ただし、マットタイプはお布団の隅々まで温風が届きますが、マットなしタイプは必ずしもそうはなりません。
特に温風の吹き出し口から遠い場所によっては、温風が届かないこともあります。
また、温風の温度が高いことから、お布団の材質によっては温度調整に注意する必要があります。
マットなし布団乾燥機の正しい使い方
マットを使う布団乾燥機は、価格が安いものの、マットを広げたりしまったりする手間がかかります。
そのため、たとえ持っていても気が付いた時にいつでも使える、という訳にはいきません。
その点、マットなしの布団乾燥機は、セットするのが簡単な分、使いやすいので人気があります。
また、持ち運びに便利な、軽い小型のタイプもあります。
このタイプなら、家の中の各自の部屋で順番にお布団を乾燥して回る、といったことも可能です。
とはいえ、マットなしの布団乾燥機は、お布団の端の方など、温風の届きにくい場所があります。
そのため、お布団全体に温風が行きわたらせるには、正しくセットしなければなりません。
マットなしの布団乾燥機を使う場合のコツは、温風の吹き出し口の近くに空間を作ることです。
また、お布団の中から温風が逃げる隙間を作らないように注意してください。
布団乾燥機からホースを伸ばすタイプでは、お布団とホースの間に隙間ができないように、また、本体をお布団の中に入れるタイプでは、本体が隙間の原因にならないように、しっかり詰めてから使ってください。
マットなし布団乾燥機ならこんな使い方も
マットなしの布団乾燥機は、タイマーをセットさえしておけば、自動で温風を送ってくれます。
また、持ち運びにも便利なので、家の中のコンセントさえあればどこでも使えます。
そのため、お布団を乾燥する用途以外に使われる方もいます。
特にマットなしの布団乾燥機には、標準で靴を乾燥するためのオプションが付いています。
ホースの先端に専用のアタッチメントを付けることで、ブーツなどの乾燥も可能です。
さらに、温風の温度を変更できるので、エナメル素材など熱に弱い材質の靴の乾燥に使う場合は、温風ではなく送風に切り替えて使うことも可能です。
他にも、メーカーによっては衣類の乾燥に使うオプションが付いています。
特に梅雨の時期などは、部屋干しする機会も多くなりますよね。
ただし、梅雨時期は湿気が多い時期ですから、洗濯物の乾きも悪く、場合によっては生乾き臭がしてしまうこともあります。
そういった時に、布団乾燥機を使えば洗濯物を早く乾かすことができますので、生乾きの嫌な臭いを発生させることがありません。
他にも、家中のどこでも使えることから、脱衣所など狭い場所の暖房器具として使う方もおられます。
おすすめのマットなし布団乾燥機
マットなしの布団乾燥機でおすすめなのは、次の3社の製品です。
1社目は、最初のマットなしの布団乾燥機を販売した象印です。
二つ折りの本体を広げると、その先端に送風ノズルがあるユニークな構造で、本体ごとお布団の中に入れることで、お布団の中に温風を広げるための空間を簡単に作れます。
2社目は、アイリスオーヤマ製の持ち運びに便利な小型のタイプです。
片手で持てる大きさで、持ち運びに便利で、さらに収納にも便利です。
そして、本体に収納されている太いホースを引き延ばして、先端をお布団の中に入れるだけで、簡単にお布団の乾燥ができます。
3社目は、日本を代表する家電メーカーの1つの日立製の布団乾燥機です。
アタッチメントの付いたホースが本体に収納されているので、それを引き出してお布団の中に入れます。
3社の中で本体は最も大きなサイズですが、その分パワフルな点が見逃せません。
これがあれば、寒い冬でも短時間でお布団を乾燥できます。
他にも家電で有名なパナソニックやシャープでも、マットの代わりにアタッチメントを付けてマットなしでも使えるタイプを販売しています。
もし、機会があればお店で見比べてみてください。
ベッドにもマットなし布団乾燥機を
マットなしの布団乾燥機は、和室で使うお布団専用ではありません。
もちろん、ベッドでも使えます。
なお、ベッドは構造上、畳にお布団を敷いた場合のように湿気がこもることはありません。
しかし、掛布団を掛けたままにしておくと、湿気が抜けずに不衛生になることもあります。
とはいえ、大きなマットレスをお布団のように外に干すことはできませんよね。
そのため、定期的にマットレスを外して陰干ししたり、ローテーションするなどの湿気対策が必要です。
しかし、マットレスを移動するのは面倒であり、力がない方にとっては大変な作業になるでしょう。
そのような方におすすめなのが、布団乾燥機を利用したベッドの湿気対策です。
特に、マットなしのタイプは、ホースまたは本体をベッドとお布団の間に入れるだけなので、簡単に使えます。
ただし、ダニ退治機能など、温度の高い温風を使うと、マットレスを痛める原因になることもあります。
低反発素材やビーズ素材を使ったマットレスでは、素材が変質してしまうことがあります。
あらかじめチェックしてから使用してください。
マットなしの布団乾燥機を使って快適な夜を
天気のいい日に外で干したお布団はフカフカです。
そのようなお布団で眠れば、朝までぐっすり眠れます。
布団乾燥機を使えば、外にお布団を干せない季節でも、天日に干したようにフカフカにできます。
さらに、マットなしのタイプなら気が付いた時に手軽に使える点もおすすめしたい点です。
ぜひ、マットなしの布団乾燥機を使って快適な夜を過ごしてください。