湿気の多い季節になると気になるのがカビですよね。
梅雨時期は天日干しができないので、ついついお布団のケアも忘れがちになってしまうものです。
今回は、「お布団のカビを取る方法って?」、「エタノールはどう使えば良い?」などの疑問についてお答えします。
お布団にカビが生えてしまう原因って?
お布団にカビが生えてしまう原因ってなんなのでしょう。
カビが生える条件には、主に湿度と、温度、餌が必要です。
さらに、繁殖となると、カビにとって必要なのが時間です。
カビは、家の日蔭になるようなところであれば、至る所に生えていますが、先ほどのご説明でもお分かりのように、条件が揃っていなければ住み付く事ができません。
お布団に繁殖してしまうのは、まさに、条件が揃っているから、ということになります。
カビが日の当たらない湿っているところを好むのは、どなたでも承知していることとは思いますが、「お布団に餌なんてあるの?」とお考えになる人も多いのではないかと思います。
カビも生きた生物ですので、生きて繁殖するには当然餌が必要になります。
なにを食べているのかといえば、それは、人のフケや垢などの表皮、ダニのフンや死骸などのタンパク質を主食としているために、お布団でも多く繁殖します。
ですから、梅雨時期で外にお布団を干せないような時でも、どうにか工夫をして、お布団から湿気を取り除かなければいけません。
また、カビの餌となるような表皮を取り除くために、頻繁に掃除機をかけるなど、常に清潔にする必要もある、ということになります。
次は、エタノールについて見ていきましょう。
お布団のカビ取りに効くエタノールって?
お布団のカビ取りにも使われるエタノールは、別名エチルアルコールとも呼ばれ、主成分がアルコールであることから、殺菌や消毒に使用されることが多く、揮発性が強いために車などの燃料として使われることもあります。
また、殺菌料として、食品添加物に用いられることもあります。
傷の消毒としては使用できますが、摂取することは人体にとっては有害となるため、気を付けなければなりません。
血中濃度が上がって失明したり、アルコールという形で長期に渡って摂取すると、脳が委縮したり、肝硬変、妊婦の場合は胎児にも重大な影響を及ぼしてしまう危険な物です。
エタノールとしては、このようなご説明になります。
また、お布団のカビ対策としての利用に対しては効果が高いといえます。
しかし、カビが広範囲であってり、カビの根が強力で、お布団に染み付いてしまっている場合は、100%カビを取り除くことは難しい場合があります。
そうならないためにも、早い段階でエタノールが効くよう、お布団の裏側などは、毎日確認をするようにしましょう。
エタノールを使ったお布団のカビ取り法
お布団に生えたカビには、エタノールが効果的な事が分かりました。
ここで、エタノールによるカビの除去法をご説明します。
また、エタノールの効果を上げるために、ご家庭のお掃除やお料理でも使用する、重層をプラスしていきます。
【エタノールを使ったお布団のカビ取り法】
〇用意する物
・スプレーボトル
・ぬるま湯100ml
・消毒用エタノールを80ml
・水20ml
・キッチンペーパー数枚
・重層を小さじ1杯
・スポンジか歯ブラシ
・軍手などの手袋
〇カビ取りに使う液体の作り方
まずは、カビ取りに使うエタノール水と重層水を作ります。
1 水20mlに、消毒用エタノールを80ml入れて混ぜます。
スプレーボトルなどに移し替えたら出来上がりです。
2 ぬるま湯100mlに、重層を小さじ1杯を入れてから混ぜます。
こちらもスプレーボトルなどに入れれば出来上がりです。
〇カビの取り方
1 水に濡らしたキッチンペーパーでお布団の表面に付いたカビを拭き取ります。
2 カビに重層水を吹きかけて数分放置します。
カビが浮いてきたら、スポンジや歯ブラシなどで軽くこすってカビを取り除きます。
3 エタノール水をもう一度吹き付けて除菌します。
4 最後はよく乾かしましょう。
お布団のカビにエタノールが効かなかったら?
お布団に生えたカビの根が深かったり、時間が経ち過ぎてエタノールによるカビ取り法に効果が見られなかった時は、クリーニングに出すことをおすすめします。
しかし、お金をかけずにカビを取りたいという考えを持つ人もいるかと思います。
もし、お金をかけずにカビを取りたいのであれば、酸素系漂白剤を使ってカビを取ってみましょう。
ただし、こちらはエタノールより危険なので、取り扱う時は窓をしっかり開け、手袋やマスク、眼鏡の準備をしっかりしてから作業をおこないましょう。
【酸素系漂白剤を使ったカビ取り法】
〇用意する物
・マスク
・手袋
・めがね
・タオル
・酸素系漂白剤
〇カビの取り方
1 タオルに適量の酸素系漂白剤つけて、カビにしっかり当て、数分放置します。
2 様子を見てカビが取れていたら、乾いたタオルでよく拭きます。
3 最後は天日干しなどでよく乾燥させて終了です。
作業をする前は、必ず、窓を開けて、マスク、手袋、めがねを装着しましょう。
お布団にカビが生えないためにはどうすれば良い?
お布団にカビが生えてしまった時は、エタノールや酸素系漂白剤、またはクリーニング店を利用して対処するしかありませんが、なるべくなら梅雨時期でもカビが生えないようにしたいものですよね。
しかし、梅雨時期は天日干しもできず、家の中に干すにしても湿度が高いので困ってしまうことかと思います。
そんな時は、カビの対処法としてアイテムを使用する事をおすすめします。
【カビの発生を抑えるアイテム】
〇除湿機
除湿機が1台あれば、部屋全体の湿度を抑えてくれますので、家の中で干す際にも大変重宝します。
常にお部屋の湿度を管理するので、カビ対策としてはとても効果的です。
また、除湿以外にも、部屋の空気の除菌、洗濯物の乾燥などにも使用することができますので、大変便利なアイテムといえます。
〇布団乾燥機
特に梅雨時期には、布団乾燥機もおすすめのアイテムです。
布団乾燥機は電気代がかかるといわれていますが、一般的なお布団の乾燥機能の使用であれば、高くなることはありません。
電気代が高くなる理由は、ダニ駆除機能などの他の機能の使用が原因です。
乾燥目的の使用であれば、電気代が高く付く事はありませんので、お布団をしっかり乾燥させて、カビの発生を抑えましょう。
布団乾燥機は、梅雨時期以外でも、洗濯物などの乾燥にも使用できまので、1台あると大変便利なアイテムといえます。
その他のお布団のカビ対策アイテム
お布団のカビ対策として、エタノールなどの薬剤の他、除湿機や布団乾燥機は大変重宝する便利なアイテムです。
しかし、カビの発生予防をするのに布団乾燥機を用意するのは金額が張る、という人もいることでしょう。
そこで、カビ予防をするにもあまりお金をかけたくないという人には、別のアイテムもありますのでご紹介します。
【お布団のカビの発生を抑えるアイテム】
〇除湿マット
特に、床などに直にお布団を敷いている方におすすめなのが、除湿マットです。
除湿マットは、敷布団の下に敷くことで、お布団内の湿気を取ってくれる便利なアイテムになります。
除湿機や布団乾燥機の購入に比べて、価格も安いので、購入しやすいのがポイントです。
〇すのこ
ベッドなどを使用している人は、ベッド下に空間があるので、湿気の逃げ道がある分、お布団が湿ることはありません。
しかし、床に直にお布団を敷いている場合は、湿気が蒸発するための隙間を作らなければいけません。
そのためには、すのこの利用がおすすめです。
最近は、収納しやすいように、木製でも半分に折りたためる物や、柔らかい素材でできた物などがあり、従来に比べて大変使いやすくなっています。
時間がある時に、ホームセンターなどに行ってみると良いでしょう。
お布団のカビを取るエタノールの使い方
1 お布団のカビ取りには、エタノール以外にも重層水を使うと効果的
2 エタノールで取れない時は、クリーニング、もしくは酸素系漂白剤で対応
3 カビを予防するのに、除湿機、布団乾燥機、除湿マット、すのこを効果的に使うと良い
カビが生えた場合は、まずはエタノールで、駄目なら酸素系漂白剤を使用もしくはクリーニングに出すと良いことが分かりますね。
エタノールや酸素系漂白剤を使う際は、使用の注意点をしっかりと守りましょう。