部屋の模様替えなどでは、子供部屋の勉強机とベッドの配置をどのようにすれば良いのか、迷ったことがある親御さんは多いのではないでしょうか。
「受験があるから勉強に集中できる配置にしたい!」、「ぐっすり眠りたいからベッドの置く場所に気を配りたい」など、お子様の生活に合った配置を考慮したいものです。
今回は、「子供部屋の勉強机とベッドはどう置く?」、「ベストな配置とは?」などの疑問についてお答えします。
ベッドよりも勉強机に重点を置いた配置
「受験があるから勉強に集中できる配置にしたい!」などのように、勉強の集中したいお子様にとって、勉強机の向きは非常に重要なものとなります。
ベッドよりも勉強机に重点を置いた配置とは、どのようなものなのか見ていきましょう。
部活や習い事に忙しい場合、勉強は限られた時間内に集中してしなければなりません。
その場合は、壁向きに机を置きましょう。
壁に向かっていることで、視界には何も入ってこないため集中力が高まります。
壁向きは、毎日忙しいスケジュールをこなしているお子様向けの勉強机の配置と言えるでしょう。
では、テスト勉強や受験など、長時間の勉強に向いている勉強机の配置は、どのようなものなのでしょうか。
それは、部屋全体が見渡せるなどの開放感のある机の置き方です。
長時間勉強をするときは、この置き方のほうが長く集中して勉強をすることができます。
壁向きのように圧迫感が少ないので、長時間でも集中して勉強することができるというわけです。
また、壁と机の間に空間をつくることでも、圧迫感を軽減することができます。
お子様の生活サイクルの合わせて、勉強に集中できる勉強机の配置を提案されてみてはいかがでしょうか。
勉強机よりもベッドに重点を置いた配置
「夜はぐっすりと眠りたい」という人にとって、ベッドの配置はとても重要になってきます。
単に部屋の作りに合わせたベッドの配置や、他の大きな家具に合わせたベッドの配置でぐっすりと眠れていない場合は、思い切ってベッドの位置に重点を置いた部屋作りをしてみましょう。
では、勉強机よりもベッドに重点を置いた配置とはどのようなものなのか見てみましょう。
寒い季節の窓側は、外気も感じやすく、ベッドを置く場所には向いていません。
特に、勉強が忙しく運動不足だったり、寝不足気味のお子様は冷え性の場合も多く、寒い時期の窓側にベッドを置くと、熟睡することができません。
冷え性が酷い人は、夏でも冷えを感じる場合もあります。
そのため、窓側は避けると良いでしょう。
また、快眠のためには、ドアから一番離れた場所にベッドを置くのもポイントです。
人の出入りや、ばたばたと歩く足音も伝わりにくいため、静かなほうが眠れるという場合は、ドアから一番離れた場所がおすすめです。
逆に暑がりの人は、窓側のほうが熟睡できるでしょう。
また、ドアに近いほうがよく熟睡できるという人は、部屋の中で一番落ち着く場所にベッドを置くと良いでしょう。
勉強机とベッドがあっても部屋を広く見せる配置とコツ
部屋を広く見せたい場合の勉強机とベッドの配置はどのようにすれば良いのでしょうか。
【部屋を広く見せる配置】
〇一片を使いましょう。
部屋の左右正面のどれか一片の壁側に、ベッドと勉強机を寄せて置きます。
一片に大きな家具を寄せることですっきりした空間ができます。
他にも本棚などの大きな家具がある場合は、反対側の壁の隅に置くと空間が広く使えるようになるでしょう。
また、ごちゃごちゃとしたものは箱や棚に上手にまとめてみるのも、部屋を広く使うポイントです。
〇L字型にしてみましょう。
ベッドと勉強机や、他の大きな家具は壁2面を使ってL字型にまとめてみるのもポイントです。
壁の2面のみを使うことで残りの2面が空き、部屋をとても広く見せることができます。
【部屋を広くみせるコツ】
勉強机やベッドの他、限られたスペースに気に入った物すべてを置きたい場合には、配置に工夫をしても限界があります。
そのような場合には、部屋を広く見せるコツがありますのでご紹介します。
〇白を中心とした部屋作りをしましょう。
白やベージュなどは物が膨らんで見える膨張色なので、部屋も広く開放感が感じられます。
逆に黒などの暗い色には引き締め効果があるため、部屋が狭く見えてしまう傾向にあります。
〇床にはなにも置かないようにしましょう。
床に細々したものを置いたり、ラグなどを敷いてしまうと床面積が狭く見えてしまうため、結果的に部屋全体も狭く見えてしまいます。
できるだけ何も置かず、フローリングや絨毯の1色でまとめてみましょう。
とてもすっきりとしている分、部屋も広く感じられますよ。
〇カーテンの位置を工夫してみましょう。
カーテンレールの位置を天井に近い位置に移動することで、天井がとても高く感じられ開放感が増します。
配置は大事ですが、部屋を広く、開放感が感じられる工夫も大事です。
ちょっとした工夫で、勉強に集中ができるようになったり、熟睡のきっかけになりますので、ぜひ試してみてくださいね。
ロフトベッドで勉強机やベッドをすっきり配置!
最近は、ロフトベッドが人気があります。
従来の2段ベッドのように梯子タイプもありますが、一番の人気はちゃんとした階段が付いているところです。
また、下段は、勉強机を置くスペースもあります。
そうでない場合であっても、ソファや本棚を置いたり、収納スペースとして使うこともできます。
ロフトベッドは、ベッドスペース内に勉強机が収まるので、配置をあれこれ考える手間暇が省けます。
部屋自体も広く使うことができるようになりますので、大変おすすめです。
しかし、部屋によっては向かない配置などもありますで、ここでロフトベッドのメリットとデメリットをご紹介します。
【ロフトベッドのメリット】
〇勉強机とベッドが一体型なので、狭い部屋は広く、広い部屋はさらに広く使うことができます。
〇勉強机を置かない場合は、本棚やソファ、テレビ、洋服収納として使えるのでおすすめです。
〇壁向きに置く場合が殆どなので、短時間でも集中して勉強することができます。
【ロフトベッドのデメリット】
〇ロフトベッドは高さがあるため、窓側に置くと部屋が暗くなってしまいます。
〇窓側に置くと、カーテンや窓の開閉がスムーズにできなくなる場合もあります。
〇重たいので、部屋の模様替えの際は移動が大変になります。
メリット、デメリットはありますが、狭い子供部屋には大変重宝する、おすすめのアイテムと言えるでしょう。
1部屋を2人で使う場合の勉強机とベッドの配置
姉妹など、1部屋を2人で使う場合の勉強机とベッドの配置はどのようにすれば良いのでしょうか。
広い部屋であれば自由にレイアウトができるのですが、部屋が狭い場合の配置には一工夫が必要です。
たとえ部屋が広くても、スペースを上手に使わないと歩きにくくなったり、かえって部屋が狭くなってしまいますので、まずは広い部屋の場合の勉強机とベッドの配置についてご紹介します。
【部屋が広い場合の配置】
〇勉強机を向かい合わせに置いてみましょう。
壁に対して横向きに置いた勉強机を向い合せに置く方法です。
一つの大きな家具として壁側の真ん中辺りにまとめることで、部屋もすっきりします。
また、空いたスペースを上手に使用し、ベッドは左右の壁側に置くと良いでしょう。
〇ベッドを向い合せに置いてみましょう。
部屋の中でも大きな面積を占めるベッドを、壁側に向い合せで置くことで部屋もすっきりします。
残りのスペースの窓側や壁側を使用して勉強机を置くのも良いでしょう。
〇2段ベッドを使うことでも配置が可能です。
ベッドのみを2段ベッドにして、勉強机を2つ置くという方法もあります。
勉強に集中したい場合は、2段ベッドを仕切りの代わりにして、ベッドの左右に勉強机を置いてみるのも良いでしょう。
【部屋が狭い場合の配置】
〇2段ベッドがおすすめです。
狭い部屋の場合、ベッドを2つ置いてしまうと勉強机が置けなくなってしまうことも少なくありません。
そこで、ベッドを2段ベッドにすることで、勉強机を並べて置くスペースも確保しやすくなります。
〇ロフトベッドを活用するのもおすすめです。
ロフトベッドで勉強机と一体型になっているものもあります。
このタイプであれば、2つ置くことができるでしょう。
部屋の作りに合わせて、部屋の左右に置いたり、縦に2つ並べて置いても、スペースが空きますので、狭い部屋の子供部屋にこそロフトベッドは大変おすすめです。
1部屋を3人で使う場合の勉強机とベッドの配置
3人兄弟などで1部屋を3人で使う場合の勉強机とベッドの配置はどのようにすれば良いのでしょうか。
3人であっても、工夫次第では2人の時と同じスペースを使って勉強机とベッドを配置することができます。
方法としては、ベッドを2段ベッドとロフトベッドを用意して置きます。
これで、さきほどご紹介した2人で1部屋を使う場合の、ロフトベッド2つの配置と同じ程度のスペースでベッドを置くことができます。
そして、勉強机もロフトベッドの下に1つ置けますので、他に勉強机を壁側などに2つ並べて置けば、これで2人で使う場合と同じスペースで、3人で使用することができる可能性があります。
ただし、部屋の大きさ次第では、やはり無理なこともありますし、また、その他のスペースが確保できないという可能性はあります。
しかし、これで1部屋を3人で使用することはできなくはないということです。
このように勉強机とベッドは、狭い部屋でも工夫次第では上手に配置することができますので、部屋の模様替えや、引っ越しの際は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
勉強机とベッドの配置を考える時の3つのポイント
1 配置の際は、勉強に重点を置くのか、睡眠に重点を置くのか考えてみましょう。
2 勉強机とベッドの配置については、他のスペースが少しでも広くなるような工夫をしましょう。
3 兄妹などで1部屋を使う場合は、便利なロフトベッドなどを使うと良いでしょう。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。