お布団には、必ずダニがいます。
ウールのお布団は木綿のお布団に比べるとダニを寄せつけにくいとは言いますが、まったく居ないわけではありません。
アレルギーがあれば、お布団に入ったとたんに咳こんでしまうこともあるでしょう。
これは、お布団のダニにも原因があると考えられます。
ダニを寄せ付けないように、お布団のダニ対策を施せば、気持ち良く就寝ができるようになりますよ!
ウールのお布団にもダニは居る
寝る時には、ウールのお布団や木綿のお布団などをかけて寝ますが、この浮沈の中にはダニがいます。
就寝時に、人は汗をかきますよね。
その汗をお布団が吸水してくれるので、お布団には適度な温かさと湿度があります。
また、お布団は人のフケやアカも付いています。
これがダニにとっては、餌となります。
そのため、お布団はダニにとって格好の住処となるのです。
そして、お布団には約10万〜100万匹ものダニが居るとも言われています。
さらに、ダニは住処としているお布団の中で、生息しているうちに卵を生みます。
ダニが一生のうちに産む卵の数は、200〜300個と言われています。
長期間にわたってダニが居続けてしまうと、どんどんダニが増えますし、そのダニの糞や死骸もお布団の中に残ることになります。
これらが原因で、アレルギーの症状を引き起こしてしまう人もいます。
なかには、ダニアレルギーやぜんそくになることもあるので、注意が必要です。
そのため、ダニを増やさないよう予防することが大切です。
天日干しでウール布団のダニ退治
ウールのお布団は、木綿のお布団に比べてダニが少ないと言われますが、極端に少ないわけではありません。
そのため、どちらにしても天日干しをするなどの対策が必要になってきます。
しかし、実は天日干しをしても影になった部分にダニは移動をするので、お布団のダニは少なくならないのです。
では、天日干しは意味がないのでは?、と思う方もいるでしょう。
天日干しには、コツがあります。
天日干しを行う時、お布団の表面だけを紫外線に当てるのではなく、表と裏面両方を紫外線に当てます。
実際には天日干しでダニは死滅しませんが、紫外線によってお布団内部の湿度が無くなれば、ダニの動きを止めることができます。
ダニは、湿度が低い環境になると、一気に活動が低下する生き物です。
そのため、天日干しはダニの繁殖を抑える効果があると言えるのです。
また、紫外線を浴びたお布団は殺菌されます。
そのため、気持ちの良いお布団で眠ることができるでしょう。
ただし、木綿やポリエステルのお布団は、何時間でも天日干ししてもお布団にダメージがありませんが、ウールはあまり天日干しに向いていません。
ウールのお布団を天日干しする時には、短時間で終了しましょう。
ダニ退治にはウールのお布団に掃除機をかける
天日干しをしたウール布団は気持ちが良いものですが、先ほどもお話したように、ダニを退治することにはなりません。
そのため、天日干しをした後、ダニ退治の効果を高めるために掃除機をかけることをおすすめします。
ただし、掃除機でお布団を吸っても、ダニがすべて退治できるわけではありません。
ダニはお布団の繊維に入り込んでいますし、手でしっかりと繊維をつかんでいるので、お布団でも吸い取りにくいのです。
しかし、ダニをすべて退治できなくても、掃除機でダニの死骸や糞などは取り除くことができます。
そして、天日干しの後は、ダニが動かない状態ですから、生きているダニも吸い取りやすくなります。
このように天日干しと一緒に、掃除機もかけるようにすると、ダニ退治にはさらに効果的です。
その際、お布団専用掃除機があるとより便利です。
また、お布団を天日干しする人の中には、お布団を取り入れる前にお布団たたきでパンパン叩いてから取り入れる人も居るでしょう。
しかし、お布団を叩いてもダニがお布団から離れることはありません。
それよりも、お布団を叩くことでお布団の中綿を傷めてしまう可能性がありますので、辞めましょう。
布団乾燥機やアイロンでウールのお布団からダニを退治
ウール布団のダニを退治するのに、布団乾燥機がおすすめです。
なぜなら、ダニは50度以上なると死滅すると言われています。
布団乾燥機を使うと、お布団の内部を50度以上にすることができるので、ダニを死滅させることができるのです。
しかし、布団乾燥機がないという方もいることでしょう。
そのようなときは、スチームアイロンで代用することができます。
そして、このスチームアイロンを使うには、いくつかコツが必要になるのでご説明していきます。
まずは、部屋を暗くしましょう。
部屋を暗くするとダニは活発に活動する性質があります。
このようにすることで、ダニをお布団の表面に出していきます。
次に、スチームアイロンを使っていくのですが、同じ場所に長くアイロンを当てします。
しかし、そこでなにもしないと、お布団の負担をかけすぎてしまいます。
しっかり当て布をして熱から守りましょう。
アイロンを当てる時間に関しては、1ヵ所辺り、5秒程度を目安にしてください。
また、大きなお布団の場合、スチームアイロンをこまめにかけるのは、面倒だという思う人も居るでしょう。
その場合は、ホットカーペットが便利です。
ホットカーペットであっても、ダニを一気に死滅させることができます。
ホットカーペットの上にお布団を敷いて、ダニ退治の機能に設定すれば、簡単にお布団の中のダニを退治できます。
ウールのお布団を丸洗いに出してダニを退治
ウール布団からダニを丸ごと退治したいなら、お布団を丸洗いに出す方法もあります。
クリーニングのお布団丸洗いに出せば、ダニが退治されて清潔な状態にすることができます。
しかし、クリーニングに出すとなると、その価格が気になるという方もいるでしょう。
価格は、安くても3000円から5000円程度はかかると思っておいたほうが良いです。
このようにクリーニングに出すとなると、お金はある程度かかります。
しかし、気持ちの良いお布団で寝ることができると思えば、妥当な金額と言える価格設定なのではないでしょうか。
そして、ウール布団を使わない時期になった時、クリーニングに出して保管をしておけば、次のシーズンに使う時にもダニが退治されたまま、気持ちの良い状態で使うことができます。
もし、クリーニングはお金がかかりすぎてしまうと思うのであれば、コインランドリーを使うという方法もあります。
コインランドリーであれば、1500円程度でお布団を丸洗いすることができます。
ただし、お布団によっては、丸洗いできないものもありますから、表示を見て確認をしましょう。
お布団のダニを退治する頻度
ウールのお布団、木綿のお布団、使っているお布団は人それぞれでしょうが、残念ながらどのお布団にもダニは居ます。
お布団のダニの繁殖を防ぎたいのであれば、ここまでご紹介したお手入れ方法を定期的に行うと良いでしょう。
また、その頻度としては、気持ち良いお布団で就寝したいと思っているのであれば、1週間に1度くらいのペースが良いです。
ダニは、2~3ヶ月が寿命です。
その寿命の間に、多くの卵を産みます。
1日に数個ずつ卵を産み、卵が成虫になるまでの期間は約2週間です。
あっという間に成虫になるのです。
また、成虫になったダニが卵を産むのでお手入れをしないと、どんどん増えて続けてしまいます。
以上のことから考えて、1週間に1回の頻度でお手入れを行うことで、ダニの繁殖を防げるのです。
このようにお手入れをしっかりとして、お布団をダニの繁殖する環境にしないことが大事です。
また、起きてすぐにお布団を収納棚やクローゼット等にしまうのは、お布団に湿度が溜まったまま、収納していることになります。
湿度は、ダニの繁殖を促してしまいますから、お布団をしまう際は、少し干してからしまうようにしましょう。
そして、お布団の湿気を取るためには、起きてすぐ部屋の窓を開けて通気を良くします。
通気を良くすると、お布団の湿気も低くなりますし、お布団や部屋の温度も下がるのでダニにとっては過ごしづらい環境となるのです。
ウールのお布団からダニを退治して気持ちの良いお布団に
ウールのお布団からダニを退治するなら、湿気と温度に気を配りましょう。
1週間に1度はお布団のお手入れをして、天日干しをした後掃除機をかけてダニを退治したり、布団乾燥機をかけてダニを退治するとダニの繁殖を抑えられます。
布団乾燥機がない場合、ホットカーペットやアイロンをかけて熱を与え、ダニを死滅させる方法もおすすめです。