最近増えているDIYのひとつとして、コンクリートの壁に棚を設置したり、テレビを取り付けたりする人が増えています。
コンクリートの壁に何かを設置する場合にはネジで固定することになりますが、その重量や用途によって方法がいくつかあります。
ここでは、コンクリートの壁にネジ固定する方法をご紹介します。
DIYの魅力!コンクリートにも
DIYとは、「Do It Yourself」の略で、自分でものを造ったり、メンテナンスをすることを指します。
DIYをすることで、既製品よりも安く仕上がることや、造る工程を楽しめること、自分の好みを表現できることなどのメリットがあります。
ホームセンターで買い揃えた木材で家具を造ったり、壁紙を貼りかえることも、DIYの基本と言われています。
また、コンクリートの壁にネジ固定して棚を取り付けたり、家具を設置するなどの大掛かりなDIYもあります。
DIYを始めてみると、休みのたびにホームセンターに通い、材料を揃えたりすることが楽しみになるというほど、はまる人が多いようですね。
今やDIYに関する書籍やテレビ番組も盛んになっていて、女性の中にもDIYを楽しむ人が増えているのです。
ここでは、DIYの中でも、特に専門性の高い、「コンクリートの壁にネジを固定して様々なものを取り付ける方法」を検証してみましょう。
コンクリートにネジ固定したい理由
では、コンクリートにネジ固定したいと考えるのは、どんな場合なのでしょうか?
最近では家の中の様々な場所を自分好みにリフォームしたり、メンテナンスする人が増えています。
そんな中で、たとえば、家の外壁にセンサーライトを設置する場合や、部屋のコンクリート壁に棚を取り付けたい、という場合がありますね。
外壁にセンサーライトを設置するには、コンクリートの外壁に穴をあけてライトを固定します。
また、部屋の壁に棚を取り付ける場合は、コンクリート壁に、やはり穴をあけて、ネジで固定することが必要となります。
コンクリートにネジを固定する方法は、ネジだけを利用する場合と、ネジとプラグを使う方法、アンカーとネジを使う方法があります。
コンクリートの厚さや用途に合わせて方法を選択することが大切です。
コンクリート壁に穴をあけてはいけない場合がある
DIYが流行していて、自分の家の中で様々な手を加えることを趣味としている人が増え、ブログやSNSで見ることもできて、参考になりますよね。
自分で家具を造ったり、飾り棚を造ることはもちろんのこと、壁にその飾り棚を固定するなどのお部屋の改造も見事です。
しかし、コンクリートの壁に穴をあけて、ネジ固定することを禁止しているマンションも意外に多いので、コンクリートの壁に穴をあける時には管理会社の規定を見直す必要があります。
賃貸はもちろんですが、分譲マンションの場合でも構造用の壁は共有部分とみなされていることがあるので、ご注意しなければなりません。
コンクリートの壁に穴をあけてはいけない場合には、それ以外の方法で、ネジ固定することを考えましょう。
コンクリートに穴をあけられない場合には、ホームセンターなどで販売されているDIYパーツを使うことで、コンクリート壁に棚などを取り付けることもできます。
たとえば、ツーバイフォー材という、木材を床と天井で突っ張るもので、壁を傷つけずにお洒落な棚を作り出すことができるのです。
好みがあるかとは思いますが、参考にしてください。
コンクリートにネジ固定する方法
それでは、ネジ固定方法についてご説明をしていきます。
固定する方法には、ネジと共に使うプラグやアンカーを使わずにコンクリートにネジだけで固定する方法があります。
これは、コンクリートに直接締結できるネジを使って固定していきます。
このタイプのネジは、高いネジ山と低いネジ山でしっかりと締結できる構造になっています。
固定方法としては、あらかじめコンクリートに下穴をあける必要があります。
コンクリート専用のドリルを使って下穴をあけるので、作業としてはそれほど難易度は高くありません。
ネジの太さに適した下穴径をあける必要があるので、使うネジの商品パッケージを確認しておきましょう。
下穴をあければ、あとはネジで固定するだけです。
このように比較的簡単にネジの固定をすることができる方法もあるのです、
しかし、最近ではコンクリートに直接ねじ込んで、普通のドライバーで取り付けることができるネジも販売されるようになりました。
このタイプは、さらに便利なネジとして多く利用されるようになっています。
金額的にも1,000円以下のものもあり、手軽にDIYを楽しむことができる時代になっていると言えますね。
とはいえ、コンクリートに設置するものの重量やコンクリートの材質によっては、下穴をあけた方が、よりしっかりと固定できることは間違いないようです。
コンクリートにネジとプラグで固定する方法
先ほどは簡単にできるネジ固定方法でしたが、この方法ですと重いものを固定するには、耐久性に問題が出てしまいます。
そこで、テレビなどをコンクリート壁に直接取り付ける場合には、かなりしっかりと固定する必要があります。
このような場合には、ネジだけでなく、プラグを共に使う方法が取られることが多いです。
下穴をあけたところにプラグを差し込み、そのプラグにネジ固定する、という方法です。
耐荷重がどれくらい必要かを考え、取り付けるネジの太さに合わせてプラグを選ぶ必要があります。
また、そのプラグに適したコンクリート用のドリルビットを使う必要があります。
ドリルで下穴をあけたら、プラグを差し込むのですが、硬い場合はハンマーで押し込みます。
そして、取り付けるものを挟み、ネジをドライバーでねじ込んでいきます。
ネジだけで取り付けるよりは、はるかにしっかりと固定ができるので、重量のあるものなどの取り付けに向いているといえるでしょう。
注意しなければいけないのは、下穴が大きすぎるとプラグが抜けてしまうことです。
そのため、適切な大きさにあけることがポイントになります。
コンクリートにアンカーとネジ固定する方法
コンクリートの壁にネジとプラグで固定するよりも、さらに頑丈な固定となるのがアンカーを使った場合です。
オールアンカーというものは、芯棒と呼ばれている先の部分をハンマーなどで叩いて、オールアンカーの底面外周部分を広げることによって、コンクリートに固定される、という仕組みになっているのです。
その際、コンクリートに振動ドリルで下穴をあけるのですが、アンカーに付いているネジのサイズによって振動ドリルのキリを決めます。
そして、下穴の深さは、オールアンカーの場合、霧にテープで印をつけるか、ドリルストッパーを使って測定した深さに穴あけをします。
コンクリートに打ち込んでいったオールアンカーに芯棒をハンマーでしっかりと打ち込み、奥まで差し込みます。
そこに取り付けるものを挟み、ネジを上から留めればネジ固定が完了する、という方法です。
この、アンカーを使う方法は、一番強度がある方法として知られています。
このように様々な場面に適した方法でコンクリートにネジを固定することで、様々なDIYを楽しむことができるでしょう。
コンクリートにネジ固定する方法は用途によって使い分けよう
コンクリートにネジ固定するためには、いくつか方法があるということが、お分かりいただけたでしょうか。
穴をあける前には、あけていいのかどうか、きちんと確認しましょう。
用途によってあける方法は異なりますが、最近では素人でも手軽にできる簡単なネジも多く販売されているので、あなたもDIYに挑戦してみてはいかがでしょうか?