皆さんのお部屋のカーテンは、どのようなものでしょうか?
カーテンは普段、それほど意識するものではありませんが、ないととても困るものの代表とも言えますよね。
しかし、あまり深くカーテンを意識しなかったために、「カーテンレールが足りなくなって困った」という方も多いようです。
例えば「ここの窓には必要ないと思った」「シングルで十分だと思った」などの理由でカーテンレールを増やさずにいて、後から追加したくなることがあるからです。
今回は、カーテンレールを追加する方法についてご紹介します。
シングルのカーテンレールをダブルにするには?
カーテンレールには、シングルとダブルがあります。
これは、文字通りカーテンレールが一列か二列ということなのですが、カーテンレールが一列だとどのような問題があるのでしょうか。
通常、カーテンには、日差しや外部からの視線を遮る役割があります。
しかし、日中に厚いカーテンを閉めておく方は、あまりいませんよね。
そこで活躍するのが、レースのカーテンです。
カーテンレールが一列だと、必然的にレースのカーテンを付けない方が多くなるでしょう。
しかし、そうすると、外から室内が丸見えになり、落ち着かない空間になってしまいますし、夏の暑い日差しなどは室内の温度を上げてしまい、床材の日焼けにも繋がります。
そこで、カーテンレールを追加して、レースのカーテンを掛けるようにします。
シングルのカーテンレールをダブルに換えることは難しいことではなく、壁に付いているブラケットという金物をダブルブラケットに変更することで簡単に出来ます。
ブラケットは、レールを取り付ける金物であり、その取り付け部分が二つあるということです。
ネジで固定するだけですので取り付けも簡単で、通信販売などで手に入れることが出来ます。
ただ、賃貸住宅では、カーテンレールや金物を勝手に変更出来ない場合もありますよね。
もちろん許可が取れれば問題ありませんが、もっと簡単にカーテンレールを追加する方法はないのでしょうか。
傷を付けない伸縮性突っ張りカーテンレールを追加しよう
カーテンレールと言えば、壁に金物を固定するのが一般的ではありますが、全く傷を付けずに追加する方法もあります。
その方法とは、伸縮性の「突っ張りカーテンレール」というもの利用するという方法です。
この突っ張りカーテンレールを、窓枠に突っ張る形で固定するだけです。
通常のカーテンと同じように、フックを引っ掛けるためのランナーという部品が内側に入っているため、固定してしまえば後は引っ掛けるだけですので、使い勝手は非常に良いです。
突っ張る場所があれば、窓枠に限ったものではありませんので、お部屋の間仕切りや階段に使用することも出来ます。
特に、リビングや階段は、冷暖房の風が逃げやすい場所でもあるので、このカーテンレールを追加することで大分省エネにもなるでしょう。
あえてデメリットを挙げるとすれば、通常取り付けのカーテンレールと比べて、デザイン性がないということでしょうか。
突っ張るタイプのものは、当然、落ちないことが最優先となるので、インテリア性に欠けるのは仕方がないのかもしれません。
それでも、カラーは白や黒、木目調などいくつかあるので、好みのものを探すことは出来るでしょう。
お値段も1000円前後からありますので、購入しやすい製品と言えますね。
突っ張り棒でもカーテンレールになる?
伸縮性の「突っ張りカーテンレール」をご紹介した後にはなりますが、ランナーの付いていない突っ張り棒をカーテンレールの代わりに追加するという方法もあります。
突っ張り棒には、直接カーテンやのれんを通す方法と、リングランナーやカーテンクリップを使用してカーテンを留める方法があります。
「カーテンなら、きちんとしたカーテンレールの方が良いのでは?」と考える方もいるでしょうが、突っ張り棒には、突っ張り棒の利点があるのです。
まず、価格が非常に安いことです。
これはリングランナーをセットで購入しても言えることなのですが、サイズの小さいものならばそれぞれが100円程度で購入出来るため、非常にリーズナブルです。
また、カーテンレールとして使用することが無くなった時に、クローゼットのハンガー掛けや棚の目隠しなど、他の場所でも使用することが出来ます。
しかし、大変安価で便利なグッズではありますが、耐荷重としてはカーテンレールの方が上になります。
突っ張り棒は、サイズや耐荷重によって値段が高くなるのが一般的ですので、サイズが大きいものを選ぶと、カーテンレールと金額は大差ないかもしれません。
例えば台所の小さな窓や、普段あまり開閉しない場所へは突っ張り棒、サイズの大きな窓へはカーテンレールなどと使い分けるのもひとつの手段でしょう。
縦型タイプの突っ張り棒はどこでも使用可能?
さて、突っ張り棒の利点を先ほど挙げてみましたが、突っ張り棒は横型タイプのものだけではありません。
縦型のもので、2本のポールを天井と床に対して突っ張り、その間にもポールが通っているものがあります。
雰囲気としては、物干し竿を立てたものを想像するとわかりやすいかもしれません。
縦型のポールの利点は、荷重で突っ張り棒が落ちてこないことにあります。
横型のものですと、重さで落ちてくる可能性がゼロとは言えないため、小さなお子さんやペットなどがいるお宅では、裾を引っ張った時に落下するなどの危険があります。
また、縦型のポールは天井と床に固定するので、追加する場所を選ばないことも挙げられます。
通常、カーテンレールを追加すると、当然ですが、その場所でのみの使用となります。
しかし、縦型の突っ張り棒は独立しているので、どこでも移動することが出来ます。
こちらは間仕切りとして使用する人が多いようですが、窓際で使用することももちろん可能です。
また、「窓枠突っ張り物干し」という、窓際で洗濯物を干す時に使用すると便利な商品もあります。
これは、リングランナーを使用すればそのままカーテンレールとしても使用出来るので、とてもおすすめです。
デメリットは、横型の突っ張り棒よりも僅かですが場所を取ることと、金額が5000円前後から数万円ほどの高値だということでしょう。
しかし、使い勝手や安全性を取るならば、決して高い買い物ではないとも言えます。
カーテンレールを追加しないでも良い??
ここまで、カーテンレールを追加する方法をいくつか見てきました。
最初に述べた通り、カーテンレールを追加する理由は、主に遮光や目隠しの意味を込めたレースカーテンの追加になることでしょう。
しかし、それならばカーテン自体を追加するのではなく、窓ガラスに直接加工する手段もあります。
まずひとつは、窓ガラスに目隠しシートやフィルムを貼ることです。
すりガラスのような乳白色のものから、可愛らしい模様のあるものまで、目隠しシートは幅広くあります。
また、中には、のりを使用しないで水で接着するタイプなど、簡単に剥がすことが出来て貼り直しが効くものもあるため、賃貸住宅でも安心して使用することが出来ます。
100円均一でも手に入れることが出来るため、非常に購入しやすい製品です。
そして、もうひとつのアイテムが、くもりガラスにすることが出来るスプレーです。
こちらは、吹きかけるだけで透明なガラス窓をくもりガラスに出来る優れものです。
フィルムを貼るのが苦手な方は、スプレーの方が使いやすいかもしれないですね。
このスプレーも、「ラッカーうすめ液」で落とすことが出来るタイプがあります。
購入する時には、使用説明をよく読んでから購入すると良いでしょう。
お値段も、1000円前後から販売していますので、購入しやすいです。
このような方法を利用すると、わざわざカーテンレールを追加する必要がありませんし、シートであればカーテンよりも気軽に取り換えることが出来そうですね。
カーテンレールを追加する時の注意点
最後になりますが、ここまで見てきたカーテンレールの追加について、取り付けの時の注意点をまとめてみました。
まず、自分でカーテンレール用のブラケットを追加する場合は、ネジの位置に注意をしましょう。
元々あったネジ穴を使用するのなら問題ないのですが、緩むのを心配して別のところにネジ穴を追加することもあるでしょう。
その場合には、下地が入っているか確認する必要があります。
下地が入っていない場合には、石膏ボード用のアンカーを打ち込む必要があり、手間と費用が掛かりますし、素人には難しい作業となります。
また、慣れていないとネジが曲がってしまうこともあるので、安全面でも不安が残ります。
ですので、その場合は、費用が掛かっても業者さんに頼むのが良いでしょう。
また、突っ張り棒を使用する場合には、壁の素材に注意が必要です。
木枠や窓枠であれば良いのですが、天井や壁に使用する場合、壁紙によってはうっすらとへこんでしまう可能性があります。
しかし、へこむのを避けるために緩く使用すると、落ちたり倒れたりという危険が伴います。
ですので、突っ張り棒を使用する場合は、出来るだけ硬い場所を選んで使用すると良いでしょう。
気持ちの良いお部屋を作ろう
一番くつろげるはずの自宅で、外の視線や日差しを気にしてゆっくり出来ないのはとても残念なことですよね。
カーテンレールを追加するのは、プライベートな空間を守るために必要なことです。
今回ご紹介した中で、どの方法が一番良いのかは、人それぞれ違うでしょう。
しかし、どの形を選んでも自分で作業する以上、すべて自己責任です。
そのため、先ほど述べた注意点を踏まえて、慎重に作業をすることが必要になります。
自分のお部屋に合った方法で、十分に注意して気持ちの良いお部屋作りをしてくださいね。