最近は、畳のないお家も増えてきましたね。
昔は、畳の上にお布団を敷いて寝るのが一般的でしたが、最近は、フローリングの床の上に、下敷きなどを敷かずに、直接お布団を敷いて寝ている方もいらっしゃいます。
でも、翌朝お布団の下が湿気で濡れていて、びっくりしたことがありませんか?
そのまま放っておくと、お布団にカビが生えて、体にも悪影響を与えかねません。
そうならないためにも、ここではお布団をカビから守るためのコツをご紹介します。
フローリングの床にお布団を直接敷くのは危険?!
お布団を直接床に、下敷きをせずに敷くのは、健康にとってあまりおすすめできません。
カビやホコリ、腰への負担など、体に悪影響を及ぼす危険性があります。
【カビ】
人間は、寝ている間にコップ1杯分の汗をかくといわれています。
この汗が原因で、たとえ毎朝起きた時にお布団をしまっても、カビが生えやすくなります。
高価な敷布団ほど、吸湿性に富んでいるため、よりカビが生えやすくなっています。
【ホコリ】
就寝中、寝静まった室内において、ホコリが一番飛んでいるのは、床から約30㎝位のところと言われています。これは、お布団を床に直接敷いた場合の、顔に当たる高さで、まさにホコリの中で眠ることになってしまいます。
【腰への負担】
フローリングの床のような硬い所にお布団を直接敷いて寝ると、腰へ負担がかかってしまいます。
硬い床の上では、仰向けに寝た時に、お布団と腰にすき間ができて、腰が浮いたような状態になります。
長時間この状態が続くと、腰痛になりやすく、すでに腰痛持ちの方は症状がさらに悪化してしまう可能性もあります。
お布団を危険なカビから守る方法
床に直接お布団を敷くことは、健康上良くないことをご説明しましたが、中でも一番怖いのは、やはり「カビ」です。
睡眠中にかいた汗が敷布団の下に溜まっていき、畳の上に寝ているのであれば、畳は吸湿性があるので湿気を吸い取ってくれますが、フローリングは吸湿性が無いため、湿気が敷布団に溜まったままになります。
朝、お布団を上げずに、敷きっぱなしにしてしまうと、1週間(早くて3日)程でお布団にカビが生えてしまいます。
カビは、肺炎やアレルギーなどの病気の元になりますし、ダニが発生しやすくなってしまいます。
一日の疲れを取るためのお布団が、カビやダニの巣になってしまわないように、早めに対策をとりましょう。
そして、お布団にカビを生えさせないコツは、やはりお布団を敷きっぱなしにしないことです。
それと、お布団をまめに天日干しにすることです。
1人暮らしであったり、お仕事が忙しかったりすると、お布団を上げたり天日に干したりは難しいかもしれませんが、お布団をカビから守るために、ぜひ習慣づけてほしいです。
次では、お布団のカビ予防に効果的な、敷布団と床の間に「下敷き」を敷くことについてご紹介します。
お布団のカビ対策には、お布団と床の間に下敷きを敷く
お布団にカビが生えないように、床にお布団を敷く時には、床との間に下敷きを敷きましょう。
敷くものは色々ありますので、それぞれご紹介します。
【除湿マット】
除湿マットをお布団の下に敷きます。
除湿マットは、特殊なシリカゲルが湿気を吸収してくれ、完全にとはいきませんが、カビの発生を多少抑えてくれます。
また、ダニの発生を抑える働きもあり、天日干しで乾かして繰り返し使うことができるので経済的です。
【すのこ】
床とお布団の間に、すのこを敷く方もいらっしゃいます。
すのこを敷くことによって、床とお布団の間に空気の流れ道が作れるので、湿気がこもるのを防ぎます。
すのこは、色々な木材のものが販売されていますが、ヒノキや桐は湿気に強い木材なので、より一層効果が期待できそうです。
【コルクマット】
コルクマットをお布団の下に敷くのもおすすめです。
コルクマットの内部にある空洞が、すのこと同様に空気の流れ道を作ってくれるので、カビの発生を抑えることができます。
また、コルクマットは断熱性にも優れているので、床からの冷え対策にも役立ちます。
お布団のカビ対策に!床に敷く下敷きはまだまだある!
お布団のカビ対策のために、床とお布団の間に敷く下敷きは、まだまだあります。
その中のいくつかをご紹介します。
家にある物でも十分に使えるものがありますので、参考にしてみてくださいね。
【新聞紙】
新聞をとっている方の場合、読み終わった新聞は捨ててしまうだけですよね。
この新聞紙を捨てる前に、お布団の下敷きに使って湿気対策に使ってみましょう。
新聞紙は吸湿力に優れているので、お布団と床の間の湿気をしっかりと吸い取ってくれます。
【バスタオル】
家にある物を有効活用する場合、バスタオルを利用する方法もあります。
バスタオルは吸水力に優れている上に、起きたときに干しておけば、夜までには乾きます。
下敷きとして活用するのもいいでしょう。
【ゴザ】
ゴザは畳のような働きをするので、湿気を防ぐのにおすすめのものです。
起きたらクルクル巻いて部屋の隅に立てかけておけるので、コンパクトに収納できます。
このように、捨ててしまうものや、家にあるもので、お布団の下敷きに使えるものがたくさんあります。
下敷きをしてもお布団にカビが生えてしまった!その対処法とは
お布団と床の間に下敷きを敷いていても、カビが生えてしまうことがあります。
お布団のカバーだけにカビが生えたという場合には、カバーを漂白剤に付けておくと落ちることがあります。
しかし、あまりにも大きくガンコなカビの場合は、完全に落とすことは難しいため、そのカバーは処分し、新しいものを購入することをおすすめします。
カビが小さいうちに発見できれば落ちるかもしれませんので、まめにお布団をチェックするようにしましょう。
お布団自体にカビが付いてしまった場合は、漂白剤をしみ込ませたタオルで、カビの部分を上から叩き、カビの色が薄くなってきたら、濡れタオルを固く絞って漂白剤を拭き取ります。
そして、天日干ししてみましょう。
最近は、お布団のカビを取る洗剤がネットで手に入るので、気になる方は一度試してみるのもいいかもしれませんね。
さらに、どうしても取れないカビが付いてしまった場合は、お布団クリーニングに出すのも1つの方法です。
クリーニングであれば、ガンコなカビでも落としてくれますが、カビの状態によって値段も上がってしまうようです。
クリーニング代によっては、新しいお布団を買った方が安く済む場合もありますので、いくらくらいかかるのか事前に確認してみましょう。
フローリングの床にもカビが!こんな時はどうする?
お布団の湿気が原因で、床にもカビが生えてしまってもおかしくありません。
フローリングの床に生えたカビは、アルコールを使って取り除きます。
【用意するもの】
・無水アルコール(アルコール濃度70~80%)
・雑巾
・ゴム手袋
・マスク
カビの除去作業中は、ゴム手袋とマスクで体を保護し、換気を忘れずに行いましょう。
まず、フローリングの端の方の目だたないところにアルコールを吹きかけて、変色などのチェックをします。
変色が無いようであれば、カビをきれいに拭き取ります。
カビの根っこまでは取れないかもしれませんが、床を傷めてしまうので、無理矢理擦り続けるのはやめましょう。
フローリングにカビが生えてしまうと、早い段階であれば、アルコールで拭き取ることもできます。
しかし、半年以上も経ってしまったカビは、根っこが深くまで浸透してしまい、奥深い所までは取りきることができません。
こうならないためにも、寝るときはお布団と床の間に下敷きを入れて、カビを生やさないようにしましょう。
お布団のカビ対策には床との間に「下敷き」を敷こう
お布団は、ふかふかで温かくて、1日の疲れをゆっくりと癒してくれるものです。
そのお布団に、カビやダニが繁殖しないように、お布団の湿気対策をしっかりとしましょう。
コツは、毎朝起きたらお布団を上げること、まめに天日干しすること、そして、床とお布団の間に下敷きを敷くこと。
これを守れば、あなたの大切なお布団をカビから守ることができますよ。