「家に帰って来たら何となく部屋が臭う」
「目には見えないけど、何となくカビ臭い気がして気になる」
なんてお悩みはないでしょうか?
嫌な臭いは一度気になるとずっと気になってしまい、健康被害が心配だったり、人を家に招くのも躊躇してしまいますよね。
古い家は、設計上などで床下にカビが繁殖している場合もあります。
今回は、古い家のカビ臭はどこから臭い、どう対処するのか調べてみました。
古い家のカビ臭を突き詰める
古い家は、生活臭やカビ臭など独特の臭いがします。
生活臭はファブリーズや消臭剤をかければ、気にならなくなりますが、カビ臭はなかなか取れません。
家にカビが繁殖しているのに、放置してそのまま生活しているのも嫌ですよね。
一軒家の場合は、臭いの原因を突き詰めて、自分の意志でリフォームする事が出来ますが、賃貸だとそういう訳にもいきません。
まずはカビ臭がどこから来ているのか、原因を考えてみましょう。
臭いの原因を探すときに湿度を確認する含水計があれば、どこから湿気が来てカビているのか分かります。
しかし、普通の家庭には置いてないところが殆どかと思うので、あえて雨の日の臭いがきつくなるときを狙って、どこからカビ臭が来ているのか、嗅いで確認してみましょう。
カビが繁殖するところは、タンスの後ろや押し入れ、床など、ホコリがたくさん溜まっているところが多いようなので、四隅や普段物が置いてあるところなど、色々確認してみましょう。
古い家の排水溝や水回りの臭いが気になる
賃貸物件を借りて、引っ越しを何度か経験している方は、ご存知かもしれないですが、引っ越しをすると業者が入って清掃をしてくれます。
しかし、古い家や一軒家でずっと住んでいる家は、隅々まで掃除する機会や技術がなく、水回りや排水溝に汚れが溜まってカビ臭を放っている場合があります。
また、キッチンの流しの掃除をさぼっていると黒カビが生えていることがありますよね。
食べるものを色々洗ったりする流しで、カビが生えているということは、非常に不衛生です。
そこで、このキッチンの黒カビを除去しようと考える人もいるでしょう。
そんなときは、「ハイター」を使うのがおすすめです。
ハイターは、漂白剤だけでなく、黒カビを落とすのにも最適です。
除去方法は、ゴム手袋をして、黒カビにハイターを塗布します。
しばらく放置した後、スポンジやブラシなどでこすってみましょう。
カビというものは、湿度が65%以上の高温多湿のところを好む習性があります。
高温多湿で、カビが好むところと言えば、お風呂場です。
お風呂場の汚れも放っておくと黒カビになってしまい、落とすことが大変になってしまいます。
そうならないためにも、最後にお風呂を使った人は、こまめにお湯で、浴槽、壁、床をお湯で洗い流すようにしましょう。
結露がカビとなってカビ臭を放っている
梅雨の時期や寒い時期に窓に結露が出来て、放っておくとカビになっている場合もあります。
結露は、室内と室外の温度差で起こる現象で、窓だけでなく、サッシにも付いています。
サッシは、外気により冷やされているので、水蒸気がつきやすい場所です。
窓やサッシは、ぞうきんで拭くだけでお手入れもしやすいので、結露を見つけたら、こまめに拭くようにしましょう。
窓が大きい家は、冬になると特に結露が多いです。
こまめに拭くのが大変と言う方は、窓にエアークッションシートを貼ると良いでしょう。
エアークッションシートは、結露を防ぐだけでなく、断熱効果もあるので、暖房代の節約にもなり、一石二鳥です。
また、エアークッションシートは、水だけで窓に貼れるものもあり、取り付けも簡単です。
結露は、放っておくと、乾く前にホコリが結露に加わり、カビ臭が発生してしまうことがあります。
また、古い家は、窓の結露が、床に滴り、やがて床の木材が腐敗してしまうこともあります。
そうならないためにも結露を見つけたら、早めの対策を取りましょう。
壁紙からカビ臭が
古い家の場合、壁紙からカビ臭がする事もあります。
壁紙の四隅や継ぎ目を見て黒い汚れがあれば、カビかもしれません。
また、古い壁紙をはがしたら、カビで真っ黒という事は結構あります。
壁のカビを防ぐには、部屋同士の温度差をなるべく作らないようにしましょう。
風通しが悪く、換気しても十分に空気が行き渡らない場合は、扇風機などを使って、部屋全体に風が行き渡るようにします。
また、カビが生えているところを見つけたら、早めに拭き取ります。
ただし、クロス壁のカビを除去する際に市販のカビ取り剤を使用すると、壁を漂白してしまう事があるので、注意しましょう。
使用する場合は、使う前に目立たないところで試してみることをおすすめします。
他には、アルコール除菌液を含ませた布で壁を拭く方法もあります。
ケイカルボードのボード壁を使用している場合は、キッチンペーパーにカビ取り剤を含ませ、湿布します。
その後、しばらく放置し、カビを拭き取り、しっかり換気を行ってください。
古い家は床下からカビ臭が来ている場合も
カビ臭が床下から来ている場合もあります。
臭いを特に感じる季節は、梅雨から秋にかけての高温多湿の時期が多いです。
古い家や湿気の多い場所に建てられた家やアパート、マンションの一階は、水はけが悪く、床下がカビている事があります。
押し入れの床下は、薄い事が多く、ここもカビが生えやすい場所なので、確認してみましょう。
また、日当りが悪く、風通しの悪い家もカビが繁殖しやすいです。
家の畳の下や、カーペットをはがしたり、家具の下などを確認してみて、カビが生えていたら、床下が原因かもしれません。
あるマンションを例にしてみましょう。
そのマンションは、風通しが悪く、坂の下のマンションでした。
窓を開けていくら換気しても風通しが悪いので、カビが繁殖するばかりで、床に置いているタンスやベッド、吊るしている洋服など、あらゆるものがカビてしまったようです。
対策としては、タンスの下をこまめに拭いたり、家具の下に湿気取りを置いたり、除湿器を購入することです
それでもカビの繁殖を抑えられられない場合は、大家さんや管理会社に相談して、対策を考えてもらうことをおすすめします。
その場合、自分だけの問題と思われ、対処されない場合も考えられるので、同じマンションやアパートに住んでいる人にも意見を聞き、意見が一致したら一緒に交渉してみると効果的かもしれません。
一軒家にお住まいの方で、床下に換気扇が付けられる方は、1台3万円前後で設置出来るので、検討してみましょう。
ただし、悪質な販売業者もおり、取り付ける際は、信頼出来るリフォーム会社を調べて、点検してもらいましょう。
本棚のホコリが原因
本棚は意外と見落としがちですが、本棚はホコリを溜めやすく、カビ臭がする場合があります。
特に古い家の場合、何年も触っていない本や、いらない本が沢山あるかと思います。
本棚に置いてある本の上や隙間に、いつの間にかホコリが溜まってカビ臭を放っているのです。
また、本棚と壁の間や本棚を置いてある床にも、カビが生えていることがあります。
換気出来る部屋の場合は、こまめに換気しましょう。
もし、換気しにくい部屋だったり、風通しの悪い部屋の場合は、こまめに本の上を払ったり、乾いたタオルで拭いたりして、ホコリが溜まらないようにしましょう。
カビを防ぐためには、こまめな換気と掃除が一番効果的です。
カビの発生、繁殖を防ぐためにも、普段からこれらを心がけて行っていきましょう。
放っておくと健康被害も
カビの繁殖力は早く、放っておいたら、2週間ほどで、隅々にまでカビが繁殖してしまうこともあります。
また、小さなお子様がいる家庭では、喘息や発作などの健康被害も心配ですよね。
そうなると治療代や通院費など、更に出費がかさむことになりかねません。
カビは放っておくと、カビ臭や、健康被害も起こす事になるかもしれず、良い事はありません。
古い家だと長年のカビ臭がとれず、諦めてしまいがちですが、上記の方法で色々試して、カビを見つけたら早めに対処し、毎日気持ちよく過ごしたいですね。