カーペットを自分でカットすると、ほつれてカーペットが使えなくなりそうだと思うかもしれませんが、カーペットは自分でカットすることができるのです。
自分でカーペットをカットできると、時間も選ばずに行えるので良いですね。
そこで今回は、カーペットを自分でカットするメリットや、自分でカットするために必要なものなどをご紹介していきます。
カーペットの種類によって自分でカットができる
冒頭でご説明したとおり、カーペットは自分でカットすることができますが、カーペットの種類によってはカットできないものもあります。
では、どの種類だとカットできるのでしょうか。
基本的に不織布と麻であれば、自分でカットができます。
また、おすすめしないのが、柄が見えている織りカーペットです。
これは、自分でカットすることが難しいのでやめておいた方が賢明です。
柄が入っているだけでも難しいのに、織りカーペットだと、よりカットするのが大変です。
さらにカットすると切り口から糸が出てきます。
その糸をひっぱるとほつれてきます。
そのため、織りカーペットは切らないほうが良いです。
また、自分でカットすることができるカーペットでも、ミシンが掛けてある部分のミシン糸の部分には、気を付けましょう。
つまんでひっぱるとほつれてくるので、引っ張らないようにしてください。
切りっぱなしになっていると気になるという人もいるでしょうが、切りっぱなしの部分が見えるわけではないです。
そして、床に敷いている状態であれば、切りっぱなしの部分から出てくる糸をひっぱることも少ないでしょう。
そのため、気にする必要はありません。
部屋のサイズに合わせてカーペットを自分でカット
寸法を間違えて、部屋の床よりも大きいカーペットを購入してしまったり、サイズの大きめのカーペットを知人から譲ってもらうこともあるでしょう。
サイズが多いので、このままだと使いにくいですね。
そんなときは、部屋のサイズに合わせてカーペットをカットすれば、床に隙間なく敷き詰めることができます。
しかし、実際に自分でカットするとなると、きちんと図ってカットしたつもりでもサイズに誤差が生じまうこともあります。
また、採寸にもミスが出ることもあります。
このことから、万が一失敗してカットしすぎてしまったら、どうしようかと悩む人もいるでしょう。
また、部屋が長方形ではなく、柱が出ていたり、大きな家具があるので複雑な形をしている場合も、自分でカットすることはためらわれるでしょう。
でも、もし万が一切りすぎてしまってもある程度であれば、ごまかすことができます。
その方法は、隙間部分に似たような色の端切れを埋め込むという方法です。
これで、気にならない程度にごまかすことができます。
また、柱などに合わせてカットするときは、カーペットの裏面にマジックなどで線を引いておくとどこを切れば良いのかわかりやすいので、失敗を防ぐことができます。
失敗を恐れるのであれば、たしかに業者にお願いするという手は最善です。
しかし、ある程度の費用は取られますし、カットしてもらうのにも数日間、要する場合もあります。
その点、自分でカットをすれば、買ってきたその日のうちに仕上げることも可能です。
ある程度であれば、ごまかすことはできるので、費用を抑えたいということであれば、自分でカットしてみてはいかがでしょうか。
業者にカーペットの張替えを依頼した場合と自分でカットした場合を比べると
自分でカーペットをカットすると、必要になる費用はカーペットの費用とカーペットを切るための道具を購入した費用のみです。
自分でカットをすれば、人件費も必要ないので安く済ませることができます。
そこを業者に依頼した場合は、一般的なカーペットに張替えた場合の相場が約7万円~となり、ウールカーペットに張替えた場合の相場は約10万円~となります。
このような金額になる理由は、カーペットの料金だけではなく、ほかにも含まれる費用があるため、高くなっているのです。
ほかに含まれる費用の詳細をご説明すると、カーペットの費用、作業をする職人の人件費、現在のカーペットを取り除いて処分する費用などです。
このように作業費などが含まれるため、当然業者によって費用の含め方が異なり、場所によってはもっと高い費用を請求してくるところもあるでしょう。
しかし、やはりプロです。
部屋のサイズに合わせて、おしゃれなデザインのカーペットを敷きたいと思うのであれば、業者に依頼した方が良いです。
しかし、「少しでも安く済ませたい」「シンプルなデザインのカーペットを敷きたい」と思うのであれば、市販の安い普及品を購入し、自分でカットする方が経済的です。
自分でカットをするならカーペットは普及品を
それでは、実際に自分でカットするならどのようなカーペットが良いのでしょうか。
そこで、カーペットのグレードについてご説明していきましょう。
カーペットは、大きく3種類のグレードに分類できます。
ホームセンターなどで安く売られている普及品は、2,900円/㎡~程度です。
中には、もっと安いものもあります。
このように値段は安いですが、抗菌や防ダニ加工も施されているので、コストパフォーマンスがとても良いです。
そのため、一般家庭でもよく使われています。
ただし、安いだけあってデザインなどのバリエーションは少ないです。
また、中級品は4,500円/㎡~程度で販売されています。
普及品と比べると明らかにデザインや色が豊富になるので、選択肢の幅が広がります。
そして、一番高い高級品は9,800円/㎡~です。
デザインも色も高級感を感じるつくりになっています。
高級品は素材にもこだわっているため、天然素材のウールなど天然素材のものもあります。
そのため、ホテルや広い店舗、応接間などに使われるものなので、足触りが非常に優れています。
自分でカーペットをカットをするなら、高級品ではもったいないです。
また、中級品でも良いですが、柄があると自分でのカットは難しいです。
もし、自分でカットすることを考えるのであれば、普及品がカーペット自体の幅も薄いですし、一番カットしやすいのでのおすすめです。
自分でカーペットをカットするために準備するもの
自分でカーペットをカットするためには、必要な道具を準備しておく必要があります。
そこで、カーペットをカットするための道具をご紹介しましょう。
まず、カーペットをカットするのは、カッターナイフではなくハサミを使います。
よく切れる裁ちバサミでカットしてください。
また、目打ちあれば、きれいに仕上げることができます。
カットした後に残ったパイルを、目打ちで押し込むときれいに仕上げることができます。
また、アロンアルファのような瞬間接着剤を薄く塗ればほつれ防止になります。
カットした後が気になる場合には、接着剤を薄く塗ってください。
そして、しっかりと乾かしてから床にカーペットを敷きます。
接着剤が乾いていないうちにカーペットを置くと、床とカーペットがくっついてしまうので気を付けましょう。
接着剤を多く塗りすぎると固まってカチカチになってしまいます。
また、ふんわりとした風合いのパイルにまで固めてしまうと、踏むと痛く感じてしまいます。
くれぐれも塗りすぎには注意してください。
これらの道具があれば、自分でカーペットをカットすることができます。
カットしたカーペットを捨てる方法
カーペットを自分でカットした場合、使わないカーペットが出てきます。
必要なくなったカーペットはどのようにして処分すれば良いのか知っていますでしょうか?
カーペットや絨毯、ラグなどの一般的な敷物は、ゴミとして捨てればいいのですが、ゴミには捨て方があり、居住地域の行政によって異なります。
そこで、カーペットは、可燃ごみなのでしょうか?
不燃ごみなのでしょうか?
それとも粗大ゴミなのでしょうか?
カーペットに使われている素材にはいろいろな種類があり、ウール、絹、綿、イ草、竹などの天然素材をはじめ、レーヨン、アクリル、ポリエステルなどの化学繊維などがあります。
さらに、カーペット裏地には滑り止めのためにゴム素材が使われているものがあります。
このように種類が豊富なので、迷うところですが、多くの自治体では不燃ゴミとなることが多いです。
また、大きいサイズのカーペットになると粗大ごみとして処分することになります。
しかし、こちらはあくまで目安になります。
各自治体で異なる場合もあるので、わからないときには必ず自分の住んでいる自治体に確認をしましょう。
カーペットのカットは裁断バサミがあれば自分で可能!
カーペットのカットは裁断バサミがあれば自分でできます。
不織布と麻であれば基本的に自分でカットができるので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
複雑な形に切る場合にはカーペットの裏にペンで線を描いて、その上をカットすればきれいに仕上げることができます。