小さな子供がいると、いくら片づけてもまた散らかってしまいます。
おもちゃ箱や整理棚を使用しても、部屋の隅や床に置くと、これもまた部屋を狭くしてしまいます。
結局、何だかスッキリしない・・・という結果になりかねません。
そこで、子供部屋のクローゼットを上手に利用して、子供部屋をスッキリさせる方法をお話します。
どうしても散らかってしまう子供部屋
小さい子供がいるお父さん、お母さんの悩みの一つに「散らかる子供部屋の片づけ」があります。
おもちゃや、洋服、ゲーム機など子供の物があればあるだけ、散らかってしまいます。
こまめに片づけられれば良いのですが、なかなかそうもいかないのが現状です。
お父さんは仕事がありますし、お母さんは掃除、洗濯、料理に買い物・・・更に仕事もしているとなると、もうお手上げ状態です。
シングルマザーやシングルファーザーにとっては、更に大変な事です。
いずれにせよ、生活の優先順位として、子供部屋の片づけが上位に来る事は、ないのではないでしょうか。
子供が本当に小さく、よちよち歩きや乳飲み子の場合は、部屋が散らかっていると誤飲の心配があります。
そのため、逆に子供の周りから誤飲しやすいような物を遠ざける、という事を重視するので必然的に片づける事になります。
しかし、子供が小学生になると、成長が早いので洋服の数も増え、ゲーム機のソフトや、学校や勉強に必要な物が多くなります。
そうなると、ただでさえ子供が大きくなるのに物も増えて、部屋がどんどん狭くなっていくという現象が起きます。
そして、手っ取り早く収納ボックスを購入し、物を入れそのまま部屋に置く、という事になってきます。
これだと一見キレイになったように見えますが、根本的な解決にはなっていません。
物が増えて収納が増えると、一番の問題は部屋が狭くなるという事です。
これを解決するのに有効利用できる場所、それが「クローゼット」なのです。
子供部屋に何があるのかを把握しよう
子供部屋に限った事ではありませんが、部屋を片付ける前に考えなければいけない事があります。
それは、「何」を「どのくらい」片づけるのか、です。
収納ボックスにしても、棚にしても、何をどのくらい入れるのかによって、その大きさや数が違うからです。
特に子供部屋には、片づける物の種類や数が沢山あるので、この事をきちんと把握しておくと後で楽です。
そして、子供の物は洋服やおもちゃ、勉強に使用する物などが成長するにしたがって、どんどん増えていく物です。
今ある物だけを片づけるのではなく、この先物が増えるかも知れない、という事を予測しておく事も重要です。
予測のしかたは、部屋にある物を把握しておく事です。
そうすることで、本当に必要な物が何かを見極めることができます。
そして、部屋にある物を把握するということは、片づけるイメージが湧きやすくなります。
このようにイメージが湧くことで、片づけに必要な物が分かります。
今はDIYなども流行っていて、気軽に誰でも必要な物を自作できるので、100円均一などで材料を購入し、低コストで済ませる方法もあります。
収納ボックスやラック、棚やカラーボックスなど、片づけに必要な物は沢山あります。
子供部屋を片付ける時に、最適な物を選びましょう。
また、種類や色、学校に必要な物、洋服など、そのカテゴリーに分けて片づける方が、使用する時にわかりやすくなります。
ですが、それを子供部屋の中、特に床に置いてしまうと部屋が狭くなったり、逆に邪魔になってしまうという事になりかねません。
子供部屋のスペースを確保しながらうまく片づけをする時は、クローゼットを利用する事をオススメします。
子供部屋を片づける時はクローゼットを有効利用しよう①
ここでは、皆さんの子供部屋にクローゼットがあるという前提で利用方法をご紹介していきます。
クローゼットと言っても、ウォークインクローゼットもあれば、突っ張り棒がついているだけ、引き出し付き、など様々です。
ここでは、比較的多いであろう、突っ張り棒(洋服を掛けられる棒)のみのクローゼットを上手く利用する方法をお話します。
突っ張り棒のみのクローゼットは、その下は空いている事が多いので、そのスペースを利用しましょう。
また、クローゼットの広さもその家によって差がありますので、これからお話する事は参考としてお考えください。
まずは、子供服を片づけましょう。
服は元々クローゼットに掛けられる物ですから、話は簡単です。
クローゼットの端から丈の長い物を掛けていきましょう。
なぜなら、子供服を掛けた下のスペースに、他の物を収納するからです。
長さをバラバラにして掛けると、収納ボックスや棚に子供服が触れて、しわになったり見た目もゴチャゴチャしてしまいます。
子供服を一通り掛け終わったら、次はその下に靴下や下着を入れる収納ボックスを置きます。
この時、オススメしたいのが、キャスターと扉付きのカラーボックスです。
ホームセンターなどで、簡単に手に入るのとコスパも比較的安価なので、重宝します。
クローゼットの中に収納するので、埃はあまり気にはなりませんが、扉が付いていた方が見た目もスッキリします。
そして、扉にネームシールなどを利用して、中に何が入っているのかが一目で分かるようにしましょう。
子供部屋を片づける時はクローゼットを有効利用しよう②
続いて、ゲーム機も同じ収納ボックス(キャスターと扉付き)の方が見た目も良いです。
ですが、子供が小さい時期のおもちゃは、形が定まらない(キャラクター物)物だったり、数が多かったりします。
この場合は、収納ボックスよりも、大きな籠やシリコンバケツのような物に入れて、すぐに取り出せ、片づけられるようにしましょう。
ゲーム機の場合は、ソフトやゲーム機自体の形や大きさが決まっているので、収納ボックスの方が良いです。
続いて、本や学習道具の収納です。
こちらも、本は大きさや厚みの差はあるものの、立てて片づけられるので、上記と同じ収納ボックスが重宝します。
ノート、教科書、参考書、漫画、雑誌など、それぞれのカテゴリーに分け、ブックスタンドなどで仕切りをしましょう。
更に、ランドセルやカバンなども一緒に収納した方が、子供部屋がスッキリします。
小学生になると、子供部屋に勉強机を置く場合も多いので、ついランドセルやカバンを椅子に掛けておきがちです。
ですが、教科書やノートなどと一緒に置く方が、忘れ物もなくなり、部屋もスッキリするので一石二鳥です。
いずれにしても、クローゼットに物を片づける時は、収納ボックスや棚の種類を統一した方が良いです。
勿論、片づける物の大きさや形を考慮して、収納ボックスや棚を選びましょう。
そして、忘れてはいけないのが先ほどもお話しました、「先を見越して選ぶ」事です。
子供はすぐに大きくなりますし、その都度、服も勉強道具も増えていきますので、考慮しましょう。
クローゼットを利用する時の注意点
クローゼットは元々、服やその他の物を収納する場所です。
しかし、クローゼットではなく、押し入れでも同じ事ですが、収納の仕方によって全然違う結果になります。
そこで、注意点をご説明していきます。
まずは、「とりあえず見えなくしよう」という考えはいけません。
せっかく収納ボックスを買っても、外に見えないだけで、中はゴチャゴチャだと何の意味もありません。
収納ボックスを用意しても、そのまま入れるのではなくて、本や学習道具以外は、収納ボックスの中でも分けられるようにしましょう。
100円均一には、沢山の収納グッズがあります。
収納ボックスの幅や高さを測っておき、それに合った大きさの仕切りや違うボックスを用意すると更にキレイになり、コスパも良いです。
例えば、靴下を入れる小さなボックスと下着を入れるボックスを用意し、それを収納ボックスに入れて使用します。
こうする事で、「靴下だけ」や「下着だけ」で取り出せるので、便利です。
そして、家が賃貸の場合は特にですが、床に傷をつけないように注意が必要です。
そこで、キャスターが付いている物を利用することをオススメします。
キャスターが付いていることで床に傷が付きにくく、すぐに動かせるからです。
また、元々キャスターが付いていない収納ボックスでも、100円均一でキャスターだけ売っていますので購入して取り付けるのも良いでしょう。
初めにお話したように、子供部屋の物は出入りが激しいので、収納の「大きさ」「分け方」「動かせる」を重視しましょう。
子供部屋を広くキレイに保つ事で生まれる効果とは
子供部屋に限りませんが、部屋がキレイだと気分も良くなり、キレイな状態を汚したくない、という心理が働きます。
これを期に、子供自身にも「自分の部屋」を「キレイに保つ」という事を覚えてもらいましょう。
子供のうちに教えておく事が大事です。
更に、部屋をキレイに片づける事で、掃除もしやすくなります。
ゴチャゴチャしていて、どこに何があるのか分からない状態では、掃除機をかけるのにも一苦労です。
そういう事も踏まえて、部屋の床に物を置くと、掃除がうまくできない、という事も覚えておくと良いでしょう。
これは、子供の時だけではなく、将来大人になって仕事をするようになってからにも、影響を与えます。
職場で、デスクの上がゴチャゴチャしていて、大事な書類がどこに行ったか分からない、なんて事は許されません。
そうならない為にも、子供のうちに習慣付けておきましょう。
そして、物を散らかしておくと、自然と掃除も怠るようになります。
埃だらけになると、健康にも良くありません。
アレルギーを引き起こす、ハウスダストやカビ、更にペットを飼っていると毛を吸い込んだりと、色々と問題が出てきます。
埃のあまり溜まらないクローゼットに物をきちんと片づけ、掃除をし、綺麗で健康な生活を送りましょう。
子供部屋とは子供にとっての小さなお城
親にとっては、子供の様子が分かりにくくなる子供部屋ですが、子供にとっては違います。
「親から離れられる、場所と時間の空間」なのです。
言い換えるなら、「小さなお城」です。
それこそ、クローゼットに入って遊んだりもします。
危険がないように、見守って教えてあげるのが親です。
子供の大事な小さなお城を、優しく厳しく見守ってあげてくださいね。