鍵は部屋用も必要?メリット・デメリットと簡易錠をご紹介!

お子さんがいるご家庭では、書斎や子供部屋用に鍵を付けるかどうか悩んだという経験がある方も多いのではないでしょうか。

家族といってもプライベートな空間は必要です。
かと言って、鍵を付けた途端、家族が各々の部屋に閉じこもってしまっては困ります。

今回は、部屋用の鍵を付けることのメリット・デメリットと、簡易錠についてお伝えしていきます。

子供のいる家庭で部屋用の鍵を取り付けるメリットは?

家族のプライベートな空間を作るために、各部屋用の鍵を取り付けるのは、どんなメリットがあるでしょうか。

家族で過ごす家だけど、誰にも邪魔されずに一人で過ごす時間も作りたい!」と思っている方は、意外と多いようです。

確かに、男女関係なく、一人で過ごす時間は大切だと思います。
各々の部屋に誰でも入ることができる状況だと、落ち着いて物事に集中することが難しいこともあるでしょう。

また、常に家族と一緒にいると、関係性がだれてしまう危険性もあります。

各々の部屋に鍵を取り付けることで、一人でリフレッシュする時間を作ることができ、家族でいる時間をフレッシュに保つことができるかもしれません。

また、在宅でお仕事をしている方も鍵を付けることで、お仕事とプライべートを分けることができます。

思春期のお子さんがいるご家庭も、お子さんが自分と向き合う時間を作るという意味でも子供部屋に鍵を付けてあげても良いかもしれません。

家族とのフレッシュな関係を維持するためには、各部屋に鍵を取り付けることは、有効的かもしれませんね。

カップルや夫婦が部屋用の鍵を取り付けるメリットは?

一章では、子供のいる家庭で、家族各々の部屋に鍵を付けることのメリットをご紹介してきましたが、カップルや夫婦二人暮らしの場合は、どうでしょうか。

同棲を始めたばかりのカップルの場合は、夢と希望に満ち溢れているので、「一人の時間なんていらない!」と、思う方も多いかもしれません。

お互いがずっと、その気持ちを持ち続けることができたら素敵ですが、現実的には難しいと思います。

一緒に住んでいて徐々に息苦しくなり、プライベートな時間も持ちたいと思った時点で、「やっぱり、お互いの部屋に鍵付けない?」と切り出すのは、関係が悪化してしまう可能性があり、リスクが高いです。

この問題を考えると、同棲を始めた段階で、各部屋用に鍵を取り付けてしまうのが無難です。

また、夫婦は、「家庭内で半分別居のような状態のほうがうまくいく」という話もあります。

二人、付かず離れずの状態を作ることで、フレッシュな関係を持続させられるのかもしれません。

子供部屋に鍵を取り付けるデメリットとは?

これまでは、各部屋用に鍵を付けることのメリットをご紹介してきましたが、ここからは、子供部屋に鍵を取り付けるデメリットをご紹介していきます。

少しヘビーな話題になりますが、お付き合いください。

近年、若者の引きこもりが社会問題になっています。

家族と一緒に住んでいても自分の部屋に閉じこもり、不登校になったり、家族との関わりまで絶ってしまう深刻なケースも多いです。

学校でいじめに遭ったり、人との関わりで心に傷を負ったことがきっかけで引きこもりになってしまうことが多いので、とてもデリケートな問題です。

また、引きこもりは、時間が経てば経つほど深刻化する問題です。

自分の部屋があり、食べるものも親御さんが用意してくれ、部屋の中だけで生活が成り立っていると錯覚してしまう状況下にいることも長く引きこもってしまう原因になります。

ですので、子供部屋用の鍵を付ける際は、この問題を頭の片隅に入れておいた方が良いでしょう。

子供部屋に鍵を付けても必ず家族の時間を設けることと、お子さんの些細な変化にも目を向けることが大切です。

お子さんが学校から帰ってきて、すぐに自分の部屋に行ってしまわないよう、宿題はリビングでさせたり、食事は必ず家族で取るといったように、ルールを決めると良いかもしれませんね。

鍵のある子供部屋より、リビングで勉強するほうが良い?

三章では、引きこもりの問題について触れてきましたが、この章では、子供部屋用に鍵を取り付けることのデメリットを違う視点からご紹介していきます。

子供の家庭での学習に関する調査では、自分の部屋で勉強している子供より、リビングで勉強をしている子供のほうが成績が良いという興味深いデータがあります。

また、勉強が苦手な子供ほど、リビングで勉強した方が成績が良くなるそうです。

なぜかというと、勉強が苦手な子供が自分の部屋で机に向かっても、他のことに気を取られたり、誰にも見られていないことで気持ちがだれてしまい、集中力が続かない傾向があるからです。

その点、リビングでは、親の視線があることで緊張感が生まれ、程よい雑音があることで集中力が養われるそうなのです。

また、そばに家族がいるという安心感があることで、適度にリラックスした状態で勉強に取り組むことができる効果もあります。

このことから、子供の学習環境を整えてあげようとして子供部屋に部屋用の鍵を付けるのは、逆効果になってしまう可能性があります。

鍵を付ける場合は、勉強はリビングでさせ、寝る前の時間は自分の部屋で自由に使わせるなど、メリハリをつけることが大切です。

簡単に鍵を取り付けられる!部屋用の簡易錠!

これまで、家族の各部屋用に鍵を取り付けることのメリット・デメリットをご紹介してきましたが、参考になりましたか。

この章では、メリットとデメリットを知った上で部屋用に鍵を取り付けることを決めた方に、おすすめの鍵をご紹介します。

各部屋用に鍵を取り付けるとなると、ドアノブごと付け替えなければならないと考えている方も多いのではないでしょうか。

実は今、ドアノブを取り替えなくても簡単に取り付けることができる簡易補助錠というものが販売されています。

簡易補助錠には、ネジやドライバーを使わなくても取り付けられるものもあります。

これは、ドアや壁を傷付けずに取り付けることができるので、賃貸住宅にお住まいの方におすすめです。

また、ドアノブごと付け替えるとなると費用がかかり、工事が必要な場合もありますが、簡易錠の場合は、1000円以下で購入でき、自分で取り付けることができるものがほとんどなのでおすすめです。

書斎や子供部屋に取り付けるなら、簡易錠で十分ではないかと思います。

部屋用の鍵を付けるとき、気をつけたいこと

五章では、おすすめの簡易錠についてご紹介しましたが、部屋用の鍵を取り付けるときにも、色々と気を付けなければならないことがあります。

それは、中にいる人が病気で倒れたときや災害が起きたときに、すぐに部屋に助けに入れるようにしておくということです。

ドアノブごとしっかり施錠されていると、いざというとき、部屋に助けに入るのに時間がかかってしまいます。

その点、簡易錠は、簡単な仕組みのものが多いので、壊しやすいです。

有事のことを考えてもコスト面を考えても、部屋用の鍵は簡易錠がおすすめです。

また、認知症の方は、鍵を回して開けることが難しい場合があるので、U字の鍵をかぶせるタイプの簡易錠がおすすめです。

小さいお子さんも誤って閉じ込めてしまわないよう、できるだけ簡単な構造の鍵を選ぶと良いでしょう。

部屋用の鍵を付けるときは、総合的に判断しよう

これまで、部屋用の鍵を取り付けることのメリット・デメリットや、おすすめの鍵グッズ、鍵を取り付ける際の注意点などをご紹介してきましたが、参考になるものはありましたか。

総合的に判断して、自分や家庭環境に合った方法を選んでみてください。