1人暮らしを始める場合や、家族が増え、今のお家が手狭になってきたタイミングなどに、引っ越しを考える方が多くいると思います。
様々な物件を見ていると、物件それぞれの間取りの違いに気づきます。
さらには、アパートなのに部屋の中に階段がついてる!と驚くような物件もあります。
そこで、物件選びの参考になる情報をまとめてみました。
アパートとマンションの違いとは?
アパートというと、2階建てくらいのものを想像する方もいるかもしれません。
他にも、激安の賃貸アパートの場合は、風呂なし・トイレなしという物件もありますが、マンションにはそういった物件があるイメージはないですよね。
そこで、アパートとマンションにはどんな違いがあるのでしょうか。
実は、法律的には明確な違いはないそうなんです。
物件のオーナーさんが、物件に名前をつけるときに「アパート」とつけるか、「マンション」とつけるかの違いのようです。
ただし、一般的には「マンション」は防音性が高く、エレベーターや防音設備など、物件自体にお金がかかっていることが多いため、居住費用が高い傾向にあります。
その反対として、「アパート」はマンション程設備にお金をかけていないことが多いため、居住費用が安い傾向にあります。
そのため、アパートとマンションで部屋の中身や構造が違いがあるわけではなく、アパート・マンションに関わらず、部屋の中に階段があるタイプの間取りもあります。
アパートの間取りにはこんなに種類がある!
部屋の中に階段がある間取りもあるとお伝えしましたが、基本的なマンションやアパートの間取りはどうなのでしょうか。
マンションやアパート間取りには以下のように種類があります。
●1R(ワンルーム)
1つの部屋の中にキッチンが含まれる、非常にシンプルな間取りです。
学生の一人暮らしのイメージがありますが、2Kなどの部屋を大空間の1Rに改装するのも人気のようです。
●1K・2K
1部屋または2部屋+キッチンのタイプの間取りです。
キッチンと部屋を分けてつかえるので、利便性は上がります。
●1DK・2DK
1部屋または2部屋+ダイニング+キッチンのタイプの間取りです。
キッチンスペースにダイニングスペースも一体化されているため、食事をするスペースと寝起きをするスペースを分けることが出来ます。
●1LKD・2LDK
1部屋または2部屋+リビング+ダイニング+キッチンのタイプの間取りです。
キッチンスペースにリビングとダイニングスペースが一体化されているため、広々と使えます。
1人暮らし向けというよりは、小さいお子さんのいるご家庭向けの間取りと言えます。
ライフスタイルや月々の家賃などを踏まえて、自分に合った間取りを探してみてください。
アパートの部屋の中に階段があるタイプの間取りについて
上記の間取りの種類とは別に、部屋の中に階段があるタイプの物件があります。
それは、メゾネットタイプとロフトタイプです。
メゾネットタイプは、2階建てのお家のような間取りになっており、例えば2LDKのメゾネットタイプの場合は、1階部分にLDK+お風呂+トイレ、2階部分に2部屋といったような作りになっているものを指します。
賃貸アパートでも、一軒家のように使えることで、夢も広がりますね。
そして、ロフトタイプは、お部屋の中に中二階のようなスペースがあるお部屋を指します。
ロフトは、収納スペースや寝るためのスペースなどの目的で使用することができますが、大人が中腰にならないといけないくらいの高さしかないので、厳密にいうと部屋ではありません。
部屋の中に階段があるメリットとデメリット
メゾネットタイプやロフトタイプなど、アパートの部屋に階段がついている場合、普通の部屋と違ってよいことばかりなのでは?と思いがちですが、もちろんデメリットもあります。
メゾネットタイプとロフトタイプのメリットとデメリットをまとめてみました。
●メゾネットタイプとロフトタイプのメリット
・友人など客人を通す部屋は1階、寝室などのプライベートスペースを2階など、完全に分けることができる
・2階部分やロフト部分の窓から光を取り入れることができ、部屋全体を明るくすることができる
・小さい子供がいる場合、2階部分に子供部屋を設けることで、下階への騒音を気にしないで生活できる
・2階部分やロフト部分に窓がついている場合は、風が通りやすいため、洗濯物が乾きやすい
●メゾネットタイプとロフトタイプのデメリット
・ロフトタイプの場合、天井の高さが高くなるため、室温を均一に保つことが難しい
・ロフト部分で寝ている場合、夏場はロフト部分に熱がこもりやすいため、暑くて寝ることができない場合がある
・メゾネットタイプ、ロフトタイプともに、部屋の中に階段があることで有効面積が減ってしまう
・小さい子供がいる場合、階段があることによって転落などの事故が発生する可能性がある
通常の平面タイプの物件に比べ、非常に魅力的な点が多いため、デメリット部分をうまく工夫し、解消することで済みやすく変化できると思います。
例えば、室温を均一に保つためや、ロフト部分にこもった熱を解消するために、サーキュレーターを使うことも1つの手です。
また、小さい子供の転落防止のためには、柵を設置するなども有効ですね。
アパートで部屋の中に階段があるタイプは高い?
アパートの部屋に階段がついているタイプの物件は、非常に魅力的な物件と言えますが、やはりそのような物件は価格が高い傾向にあるんでしょうか。
賃貸の一軒家の場合は、やはり一ヶ月の家賃は高くなる傾向にありますが、メゾネットタイプの場合は、一軒家よりややコンパクトに作られているため、さほど一ヶ月の家賃が上がるわけではないようです。
ただし、間取りによって一ヶ月の家賃も大きく変わると思うので、間取りや広さを確認し、自分に合ったタイプを選びましょう。
また、ロフトタイプは、屋根裏部屋のような形で、1つの部屋として利用できるわけではないため、こちらも大幅に一ヶ月の家賃が上がるわけではありません。
ただし、子供のいる家庭の多いエリアはメゾネットタイプ、一人暮らしの学生などが多いエリアはロフトタイプがそれぞれ人気が高いです。
人気が高いため、同じエリアでほぼ同じ間取りの物件であっても、メゾネットタイプやロフトタイプの場合は、若干家賃が上がる場合も多いです。
引っ越しを検討しているエリアがある場合は、まずは確認をしてみましょう。
部屋の中に階段があるタイプのお部屋は、どんな人に合っている?
ここまで、アパートの部屋の中に階段があるタイプのお部屋についてご紹介してきましたが、すべての人に合う物件という事ではありません。
では、どんな人に合うのでしょうか。
・荷物が多い
・一人暮らしではなく、カップルや新婚
・小さい子供がいる家庭
・プライベート空間をしっかり確保したい人
・小さくても趣味や仕事の部屋を作りたい人
などが挙げられます。
小さい子供がいるご家庭の場合は、ロフトタイプよりはメゾネットタイプの方がよい場合も多いと思います。
しかし、物件によってはロフト部分がかなり広いタイプのマンションなど、様々な物件ががあるので、インターネットや不動産屋さんへ足を運ぶなどして、是非いろいろな物件を探してみてください。
また、メゾネットタイプやロフトタイプは人気が高いため、なかなか空室の物件が見つからない場合もあります。
インターネットで検索をしてもなかなか見つからない場合は、直接不動産屋さんへ足を運ぶことで、早く見つかる場合もあります。
工夫して楽しもう!アパートの部屋の中の階段がある生活!
アパートの中に階段がついているタイプのお部屋は、メリットが多く魅力的ですが、やはりデメリットもあります。
小さい子供がいる場合は、転落などでケガにつながる恐れもあるため、入居後にしっかり対策を行うことを念頭に置いておきましょう。
ロフト部分は温度が高くなってしまう物件もあるため、その場合は置く荷物も選ばなくてはなりません。
物件がどの方向に向かって建っているか、窓がどの方角にあるかなどで、風の通りやすさや熱のこもりやすさが変わってくるので、そのあたりが不明な場合は、不動産屋さんに聞いてみるという手もありますね。
せっかく引っ越しをするからには、とことん自分に合った間取りで、後悔しないような物件選びをしましょう。