窓の方から聞こえてくる「ピューピュー」という音。
一度気になってしまうとどうしても気になってしまいますね。
特に夜寝るときに聞こえてくると気になって眠れなくなってしまいます。
このピューピューという音が出てしまうのには、原因があります。
でも、窓の隙間風対策は、簡単な道具を利用して自分でできる方法もあります。
ここでは、ピューピュー音が出てしまう原因や、自分で直す方法などについてご紹介します。
窓からの隙間風の音が気になる!その原因は?
窓からの隙間風の音は、「風切り音」や「笛鳴り現象」といわれていて、字の通り風を切ったような音や笛が鳴っているような音に聞こえます。
隙間風対策を練る前に、まずはこの音が出てしまう原因について確認してみましょう。
【窓のサッシの隙間】
サッシの調整がしっかりと行われていなかったり、長年の使用で調整が少しずつ狂ってくると、窓のサッシに隙間ができて隙間風の音の原因になります。
また、窓が傾いている場合にも同様の音が出ることがあります。
【高層マンションの高層階】
風の影響は高いところ程受けやすいです。
そのため、高層マンションの高層階ともなると、より影響を受けるため、隙間風の音が出やすくなります。
【給気口が塞がっている】
給気口が何かの拍子に塞がってしまうと、吸排気のバランスが崩れて音が鳴ることがあります。
【換気扇】
マンションは、気密性の高い建物です。
窓や給気口を全て閉じて外の空気が入ってこない状態で換気扇を回すと、強制的に空気を移動することになるため、音が鳴る原因になります。
隙間風の音が鳴る原因として考えられる、幾つかの原因を挙げてみました。
次は、サッシ周りの確認方法についてご紹介していきます。
窓の隙間風対策は、サッシ周りのチェックから始めましょう
窓から隙間風の音がする場合、窓サッシをしっかりと閉めたつもりでもぴったりと閉まらなかったり、ガタガタしていることが考えられます。
そこで、隙間風対策の第一歩は、サッシ周りのチェックから行いましょう。
【ゴムやコーキングのチェック】
ガラスとサッシの枠には、ゴムやコーキングとよばれる部品がついています。
それらが劣化して傷んでいないかをチェックするようにしましょう。
【換気小窓のチェック】
サッシによっては「換気小窓」が付いているものがあります。
この小窓を少し開けると空気の出入りができるようになるため、これで音が出なくなることもあります。
【窓の傾きを直す】
もし窓が傾いてしまっていたりガタガタしていたりする場合、少し難しいですが自分で調整してみることもできます。
◇窓の下部に付いている「戸車」という部分(窓がスムーズに開け閉めできるための車輪状のもの)の高さを調整し、窓の傾きを直して正常の位置に戻すことができます。
◇同じく窓の下部に付いている「下部摺動片」という部分(窓とレールの隙間を塞いでいる)を調整します。
隙間を塞ぎすぎると窓が動かしにくくなり、隙間を開けすぎると気密性が低下します。
隙間風対策の王道「すきまテープ」を使って音を消す方法
窓やサッシを自分で調整する自信がないという方は、簡単に隙間風対策がとれる「すきまテープ」を使って気になる音をシャットアウトしてみてはいかがでしょうか?
方法はとても簡単で、サッシと窓枠の間に隙間ができないようにテープを張り付けていくだけです。
すきまテープは、簡単に隙間風を防ぐことができますが、気を付けていただきたいことが2点あります。
【跡が残ると困る場所には使わない】
すきまテープは糊で密着させるため、外した時に糊が貼り付いて取れなくなってしまうことがあります。
跡が残ってしまうと困るという場所には使わないようにしましょう。
【100均のすきまテープはカビやすい】
100均でも色々なすきまテープが販売されていますが、防水仕様ではないのがほとんどです。
冬になると窓は結露しますよね?
すきまテープに水がつくと、カビが生えてきてしまいます。
せっかく隙間風や風切り音が解決できても、今度はカビに悩まされることになってしまいます。
ですので、少しだけ値段が高くなりますが、防水仕様のすきまテープを張り付けることをおすすめします。
音が気になる隙間風対策には、「すきまパテ」を使う方法も
「すきまパテ」というものをご存知でしょうか?
本来は、配管の隙間を埋めるためのもので、例えばエアコンの配管を外に出す穴などに使われている、粘土のようなものです。
これが窓の隙間風対策にも役立ちます。
粘土状のものなので、テープよりも隙間をぴったりと埋めることができます。
実際、隙間風が入ってくる部分をすきまパテで埋めると、隙間風が入ってこなくなり、風切り音も出なくなります。
このすきまパテを使った隙間風対策のメリットは、パテを外しても跡が全く残らないことです。
すきまテープも効果的なのですが、外した時に跡が残ってしまいます。
賃貸にお住まいの場合ですと、やはり跡が残る方法は取りづらいものです。
そのため、「風切り音は気になるけど、テープ跡は残したくない」という方におすすめしたい方法です。
しかし、デメリットもあります。
パテをしっかりと密着して貼り付けるため、パテを付けた窓は開けられなくなってしまいます。
左右の窓のうち、どちらかをパテで埋めた場合、もう片方しか開けられなくなってしまうため、両方の窓を開けたいという方には残念ながら向いていない方法といえます。
自分で調整が難しい時は業者に依頼しても
ここまでご紹介してきた窓の隙間風対策を試しても風切り音が止まらないという場合は、専門の業者に依頼することを検討してみてはいかがでしょうか?
業者に相談する際、具体的にどのような時にどのような音が出るのかをきちんと説明できるようにしておきましょう。
また、これまでに自分で試してみた隙間風対策について、施した対策やその結果どの位の効果があったかなどを詳しく説明できるようにしておくことも大切です。
それらの話を聞いた上で作業を行えば判断もしやすく、より効果的な修理をしてもらえることでしょう。
長年使用している窓のサッシは、部品が廃盤になってしまったりなど、替えのものが入手困難な場合があります。
そういった場合、新しいサッシに取り換える必要がありますが、新しくする際にも色々なアドバイスがもらえると思います。
窓のサッシが「開かない」「閉まらない」「動かない」などのトラブルには窓の調整や部品の交換が必要になります。
ご自分で調整が難しい場合には、一度業者に相談してみるのもいいですね。
また、サッシは適度にメンテナンスを行えば長く使用することができるため、長持ちさせるアドバイスなども聞いてみてはいかがでしょうか?
窓の隙間風対策は、防音や防寒、安眠にも役に立つ
窓からの隙間風による風切り音は、窓のサッシに隙間があることが多いです。
隙間があると外の空気が入ってきてしまうため、冬には冷気が、また外の騒音が室内に入り込むことになります。
窓の隙間風対策をするということは、窓のサッシの隙間を埋めることになるため、防寒や防音の効果も期待できます。
また、風切り音が気になって眠れなかったという方にも嬉しい安眠効果があります。
【防寒の効果】
寒い冬場、窓の隙間から入り込む冷気を防ぐことができるため、防寒に役立ちます。
また、室内の暖かい空気を外に逃がさないようにできるため、暖房効果もアップします。
【防音の効果】
家が道路や線路などに面していて車や電車の音がうるさかったり、近所の騒音がひどかったりする場合でも、窓の隙間を埋めることによって、防音効果が期待できます。
【安眠の効果】
夜に風切り音が鳴り出すと、気になって眠れないという方も少なくありません。
窓の隙間を埋めることによって風切り音が解消されると、眠りが妨げられなくなるため安眠効果も期待できます。
窓の隙間風対策をして、気になる音を解消しましょう
窓からの隙間風のピューピューする音を自分で解消するための方法は、すきまテープやすきまパテを利用した方法があります。
いずれも、メリットデメリットがありますので、隙間風を直したい部屋の状況に合わせて利用する道具を選んでみましょう。
また、自分で調整する自信がない場合は、業者に依頼するのも1つの方法です。
費用はかかりますが、安心で確実な作業を行ってもらえるでしょう。
最後に、窓の隙間風対策を施すことは、防寒・防音、安眠などにも効果が期待できます。
風切り音が気になる方、一度試してみてはいかがでしょうか?