冬になると、防寒対策として窓からの隙間風防止を考える必要があります。
そこで、100均でも買える窓に貼る隙間テープはとても便利です。
しかし、どこにはったらいいのかわからないという方が多いようです。
間違ったところに貼ってしまうと効果は薄くなります。
そこで今回はどこに貼ったらいいのか、その適切な場所や貼り方のコツをご紹介します。
隙間テープを貼ると窓を介して行き来する熱量の4割近くが軽減可能
隙間テープは、100均や量販店、ネットでも購入することができます。
どこにでも売っていて、価格も安い優れものです。
隙間テープは、その名のとおり窓やドアに貼って隙間をなくすことによって、いろいろな効果があります。
その中でも、一番よく知られているのが断熱ではないでしょうか。
冬に冷たい隙間風が部屋に、ピューっと入ってくるととても寒いですよね。
窓に隙間があると風が入り込むだけでなく、部屋の中の暖かい空気が外へ出て行ってしまいます。
たとえばサッシ窓の場合を見てみましょう。
サッシ窓では、部屋と外気との熱の受け渡しは、窓ガラスを介しているように見えますね。
もちろん、窓ガラスを通して多くの熱移動がされてはいるのは事実ですが、実は窓全体から移動する熱量の約4割がサッシ部分を介しているのです。
冬になると窓ガラスのことだけに気をとられ断熱シールを貼ったりしますが、それだけでは不十分だというわけです。
隙間テープを貼って残りの分のケアをすることで冷気をシャットアウトし、部屋の中の暖かさも逃さないようにしましょう。
そうすることで暖房費の節約にも役に立ちます。
そして、隙間風に悩まされるのは何も自宅だけではないですよね。
「職場の配置換えで新しいデスクへ移ったのはいいけれど、窓際の席だった」、なんてときには職場の扉にも貼ってみましょう。
隙間テープ、土や埃そして虫を部屋の中に侵入させないためにはどこに貼る?
風や外気が入るということは、それらと一緒に砂や土埃も家の中に入ってくるということです。
いくら掃除をしても、サッシのところにたまる砂をなんとかしたいものですよね。
そして、同時に外にいる嫌な虫たちの侵入も防いでくれます。
「機密性が高いはずの家なのにどこから虫が入ってくるのだろう?」と不思議に思ったことはありませんか。
筆者の家もそうでした。
梅雨の湿気の多い時期になるとまめ虫、だんご虫といわれる虫のかたまりが玄関にいるのです。
玄関の窓やドアを長時間開けっぱなしにしていたわけではないのにです。
そのときは、新築で引っ越しして1年未満にもかかわらずどうして虫が発生したのかわかりませんでした。
そのため、「どこに虫が入ってくる穴があるのだろうか?」「欠陥住宅なのでは?」なんてちょっとオーバーですが、疑心暗鬼にもなってしまいました。
しかし、ある日、下駄箱の掃除をしているときでした。
やはり、まめ虫が玄関扉を閉めているにもかかわらず、ドアの下からノソノソっとやって来たではないですか!
このことがあり、原因はドアの下の隙間だということが判明したのです。
窓や扉の周辺に植え込みなどがあるお宅では虫が入り込むことが多いので、隙間テープを利用してみるといいかもしれません。
虫だって隙間がなければ家の中に入ってくることもなく、無駄に殺されることもないですからね。
引き戸の場合下部のレール部分に幅を細くしたものを貼ることで、砂や虫の侵入を防ぐことができるのです。
窓やドアに貼る隙間テープには防音効果も!
古いマンションや一軒家など、窓枠の内側のゴムが無いときがあります。
実は、この隙間から風や外気が侵入するだけでなく、外の音、つまり騒音も入ってくるのです。
人の話し声や車の通る音もそうですが、窓の隙間から聞こえてくる騒音は、空気音が主なものです。
風が中に入ってくるときのヒューという音が騒音になるのです。
神経質な人にとっては睡眠の邪魔になるかもしれません。
また、ご近所の音が聞こえるということは、こちらの音も外へ漏れているということにもなります。
小さなアパートや賃貸マンションでは防音対策が必要なことも多いのではないでしょうか?
ワンルームマンションなどは角部屋を除いて、すべての部屋は両隣りが他人が住んでいるということになりますので、防音に関してはお互い様で対処しなくてはいけません。
中には、お向かえのドアの開け閉めがうるさいと、イライラしている人もいるでしょう。
そこで、ご近所の音が気になるのであれば、まずは自分のところの防音対策をしてみてはいかがでしょうか?
壁からの音は隙間テープではどうにもできませんが、玄関ドアやベランダ側からの騒音は軽減できます。
つまり、ご近所の音が入ってくるのを、まずは自分側で防ぐということです。
そして、隙間テープは隙間から入ってくる音をシャットアウトする目的だけでなく、貼る場所によっては隙間テープのおかげでドアや窓の開け閉めの音が軽減させる役目もできます。
どこにでもある騒音対策ができるというわけですね。
100均でも買える!どこにでも売っている優秀隙間テープの選び方
窓やドアに使用する隙間テープは100均ではもちろん100円で、ホームセンターでは約500円前後、そのほかスーパーと隣接した雑貨店などでも見かけたことがあります。
もちろんネットでも買えますし、どこにでも売っていて種類もとてもたくさんあります。
しかし、これだけ種類が多いと、どれを選択したらいいのか迷ってしまいますよね。
隙間テープには、「スポンジタイプ」と「起毛タイプ」があります。
スポンジタイプは、「経年とともにペたっとなる可能性がある」、「スポンジが擦れる音がする」というデメリットがあります。
起毛タイプは、「抜け毛の可能性がある」というデメリットがあります。
筆者の場合は、隙間は大きかったので、スポンジタイプを購入しました。
隙間が大きかったため、ペたっとなるほどの圧がかからず、3年以上たっても大丈夫ですし、音も気になりません。
そこで今回は筆者のおすすめとして、100均の商品をご紹介します。
長さ5メートルで、スポンジタイプの両面テープ式のものがあります。
これはなかなかの優れものでした。
最近の住宅のベランダの窓ガラスはだいたい180㎝に建てられていますので、縦に使用すると2枚分の窓ガラスに使用できるということになります。
それも、両面テープがついているので、しっかりと隙間をなくします。
適当な長さにハサミで切るだけの手間で、完了してしまいます。
そして、もうひとつ、100均で防水タイプの隙間シールが売っていることもあります。
筆者が購入したのは、長さが1.5mのものでした。
防水タイプは雨や雪にも強くて虫が入らないようにする物置などにもいいですね。
防水タイプの隙間テープは弾力性があるので、先にご紹介したドアや窓の開け閉めの際の衝撃音が、より緩和されるというメリットがあります。
どのようなタイプを購入するにしても、買いに行くときには自宅の窓やドアのサイズをあらかじめ測っておいて、どこに貼るのかを決めてからにしたほうがいいですね。
隙間テープはどこに貼ると効果的か?貼り方のコツや注意点
それでは実際に隙間シールはどこに貼ったらいいのかと、貼り方のコツや注意点をご紹介します。
隙間テープが優秀というお話をしてきましたが、大きな難点があります。
それはどこに売っている隙間テープでも、なぜか貼り方の説明がわかりづらいのです。
貼る手順は、適当な長さに切って両面テープをはがすだけなのですが、どこに場所に貼ったらいいのかがわかりません。
100円の商品ですので、説明書がついていないという理由もわかりますが、これはホームセンターで購入する場合も同じです。
貼る場所としては、まず隙間テープを貼る理由によって、どこに貼ったらいいのかが変わってきます。
ドアノブの付いたドアの下側からの隙間風を防止する目的であれば、扉側ではなく家の内側、扉枠側の下に貼るようにします。
ここに貼ると隙間風は入ってこない上、ドアと隙間テープの接触もないので接触音もしません。
また、網戸があるお宅なら、網戸側に少しはみ出すくらいの気持ちで、上から下まで隙間テープを貼ります。
貼ったときに網戸に糊がついて、窓かが閉まらなくなるということもありますが、一気に閉めると大丈夫です。
アルミサッシの開きドアの場合は、左右の縦面のやはり窓枠側に貼るといいでしょう。
そして、先にもご紹介しましたが、砂や虫が入ってくるのを防いでくれるのは。下部のレールの隙間貼る方法です。
隙間テープの細身タイプを購入するか、幅広のものをはさみで半分に切って使うといいですね。
窓などに隙間テープを貼る前の準備と失敗したときのはがし方
隙間テープを貼る前には簡単な下準備が必要です。
窓や扉、木やアルミなど、どこに貼る場合でも、まずきれいにふき取り渇いた状態にしておきましょう。
また、糊や接着剤は、きれいでできる限り平らな面にしておかないと、はがれやすくなります。
このようにしっかりと貼れる準備をして、貼りましょう。
そして、貼ったけれど引っ越しやリフォームではがさなくてはいけなくなったり、貼り直したいということになったときが少々やっかいです。
その理由は、両面テープのところだけが、なかなかはがれないからです。
しかし、大丈夫です。
簡単にはがす方法がたくさんあります。
まず100均などでも売っているのですが、「テープはがし」を使う方法です。
こちらはを使えば、簡単にはがせます。
しかし、わざわざ買わなくても自宅にあるものでも代用できます。
まずは、お酢です。
お酢の酸で粘着テープもはがすことができます。
コットンや小さ目のハケにお酢をつけてはがしたいところに塗って、5分程放置した後に水でぬらしたタオルやコットンでふき取ってみましょう。
もう一つの方法は、ドライヤーを使うというものです。
粘着糊は熱を当てるとはがれやすくなる性質があります。
はがしたい部分にドライヤーの熱を当て、溶かしてふき取るのです。
たとえば壁や家具、段ボールなどに貼りついたシールなどをはがしたいときにもドライヤーの熱を当てて、そーっとはがしていくと取れます。
ただし、あまり高温で当てすぎると、周囲の色が変色する可能性がありますので注意してください。。
窓や扉、どこにでも貼れる隙間テープは隙間テープは万能選手
100均でも買える隙間テープは外気や音、砂、虫まで防いでくれる優れものです。
もし、虫や隙間風で悩んでいる方は、簡単なので試してみることをおすすめします。
はがし方もご説明したとおりにやると、はがせると思います。
失敗を恐れず、試してみてください。
隙間を埋めるだけで、快適な生活に近づきますよ。